咳やくしゃみなどで排出される飛沫にウイルスが含まれていると、その飛沫が付いた手で色々なものを触ることで、人から人にウイルスがうつる可能性があります。
例えば、そのような手でドアノブを触ったとして、別の人がそのドアノブに触れることで、ウイルスが手指に移動し、そのまま目や鼻に触れることで体の中に入ってしまうことが考えられます。
それでは、ウイルスが付着している表面で、ウイルスはどれくらいその力を保つのでしょうか?以下のような研究報告があります。
常温の環境表面でコロナウイルスは濃度に応じて約1~9日間ウイルスの力を保っています。またウイルスは低温ほどその力を保持します。また、表面の材質と感染保持時間を研究した報告によると、紙表面が3時間に対し、ステンレス鋼表面やプラスチック表面では7日と非常に長いことが分かります(表1)。詳しく知りたい方は、専門家向けに情報が記載されていますので参考情報1)を参照してください。
またウイルスに対して注意すべきことや多くの情報が学会等でまとめられています2,3)。ウイルスがどれくらい力を保持しているか、海外でも多くの研究グループが検討を行っています4-8)。
ご家庭内でも、こまめにお掃除するなど、環境表面を清潔に保つように心がけましょう。
表1 種々の環境表面における
感染力保持時間
滴下ウイルス量:ウイルス量:107.8 pfu/ml を5μl滴下
保持温度:22℃
【出典】日本リスク学会 環境表面のウイルス除染ガイダンス