私たちの身の回りにある製品には、「消毒」や「除菌」、また「医薬部外品」など、さまざまな記載がされている製品があります。
「消毒」は、菌やウイルスを無毒化することです。
医薬品の消毒液、指定医薬部外品の外皮消毒剤、医薬部外品の薬用石けんなどが、承認効能として「消毒」と記載することができます。必ずしも対象とする菌を死滅させたりしなくても、害のない程度まで減らすことも含みます。
さまざまな言葉の定義をご説明します。
医薬品・医薬部外品において使われる、他の言葉
洗剤などの雑貨において使われる言葉
有効成分とは「医薬品や医薬部外品などで、その製品が目的とする効果を示す成分のこと」です。消毒剤の場合には、消毒効果を示す成分のことを指しますが、消毒したい対象の菌やウイルスによって、有効成分の種類や濃度は変わります。
また、消毒効果を示す成分はアルコール以外にもあり、アルコール濃度だけで効果を判断できるものではありません。たとえば、インフルエンザウイルスやコロナウイルスのような「エンベロープタイプ」のウイルスには、アルコールの他、塩化ベンザルコニウムなども消毒効果を示します。アルコール濃度が低い、または入っていなくても、他の有効成分により消毒効果を持つ製品があるのです。
承認効能として「消毒」を示すことができる医薬部外品においては、アルコール濃度だけではなく、製品の有効成分を確認するとともに、“特定の菌種、ウイルス種への有効性の情報”もご参考ください。