(2023年3月時点)

花王を知る 03

培ってきた強み

花王独自の強みを活かして
グローバルの中で成長し続けます

高い研究開発力と、コンシューマープロダクツ事業とケミカル事業のシナジーによって、花王にしか生み出せない価値を提案し、高い倫理観を備えたグローバル企業として成長を続けていきます。花王が持っている強みのうち、3つをご紹介します。

高い研究開発力

将来を見据えた基盤技術研究への投資

花王の研究開発は、基盤技術研究と商品開発研究の2つに分けられます。商品開発研究は、半年から長くても数年以内に発売する商品のための研究です。一方、基盤技術研究は5年後、10年後を見据えた基盤となる技術を創造するための研究です。たとえば、「皮膚」や「代謝」など人間の身体の基本に迫る研究、汚れを落とすための「泡」や「酵素」などの物質の本質を追求する研究のことです。花王では、長い間、売上高の約4%を研究開発に投資しており、その約半分を基盤技術研究に投じています。これは、業界の中ではグローバルにみても高い数字です。

多分野の科学と技術の融合により価値を創出している、花王の研究開発部門の特徴を円盤状に示した画像。ヒトと物質の本質研究にデジタル技術を融合させた基盤技術研究と、生活者を研究し、製品設計と応用技術を実用化する商品開発研究が、本質解析によって結びつき、清潔・美・健康を実現するコンシューマープロダクツと未来の産業に貢献するケミカルプロダクツの提供につながっています。

ひとつの技術を別カテゴリーに応用展開できるマトリックス運営

花王は、洗剤から紙おむつ、化粧品まで多岐にわたる商品を扱うことで、数多くの技術を蓄積してきました。研究所では、基盤技術研究と商品開発研究が縦糸と横糸で交わるような「マトリックス運営」と呼ばれる組織運営をしています。これにより、それぞれの研究所が持つ知見と情報が共有しやすくなるため、ひとつの技術を多数の別カテゴリーの商品に応用することが可能になります。その結果、新しい価値をもつユニークな商品が開発できるのです。たとえば、「不織布」の技術は、紙おむつや生理用品、めぐりズム、クイックルワイパー、ビオレふくだけコットンなどさまざまな商品へと展開されています。これが専業メーカーにはない総合日用品メーカーとしての競争力だと考えています。同時に、研究開発の投資効率を高めています。

コンシューマープロダクツ事業とケミカル事業のシナジー

「花王がなぜケミカル事業を持っているのか?」これは多くの投資家からいただく質問です。ケミカル事業の売上高の約85%を占めるのは、社外のさまざまな企業への販売ですが、残りの約15%は社内のコンシューマープロダクツ事業への原料供給です。さまざまな産業界の顧客との取引で磨かれた高品質で高機能な原料をコンシューマープロダクツ製品に利用できること。それが他社との差別化やコスト削減の面で大きな効果を生み出しています。ひとつ例を挙げると、生理用品や紙おむつに使われている吸水性ポリマーは、ケミカル製品の開発の中から生まれた技術です。最近では、ケミカル事業で開発した廃PETをリサイクルした高耐久アスファルト改質剤が、コンシューマープロダクツ事業の顧客であるドラッグストアの駐車場の舗装に使用されるなど新しいコラボレーションも生まれています。日用品のグローバルメーカーがケミカル事業をも展開していることは非常にまれであり、花王の大きな強みのひとつとなっています。

高い倫理観

企業理念「花王ウェイ」において、創業者が残した「正道を歩む」という言葉を「基本となる価値観」のひとつとして掲げています。これは法と倫理に則って行動し、誠実で健全な事業活動を行なうことを意味しています。グローバルに実施する研修を通じて全社員への浸透を図っており、法と倫理に反してまで利益を追求しないという考え方がグループ全体に広くいきわたっています。
米国のシンクタンクEthisphere Instituteが選ぶWorld's Most Ethical Companies®(世界で最も倫理的な企業)に、花王は18年連続で選定されているアジアで唯一の企業です。

  • * World's Most Ethical Companies」「Ethisphere」の名称およびロゴはEthisphere LLCの登録商標です。

花王を知る

01 この30年のあゆみ

02 わたしたちの事業

03 培ってきた強み

04 めざす未来

花王の株主になるメリット

01 魅力的な株主還元

01 魅力的な株主還元

01 魅力的な株主還元

02 花王のマネジメントとの直接対話

02 花王のマネジメントとの直接対話

02 花王のマネジメントとの直接対話

03 環境・社会への貢献

03 環境・社会への貢献

03 環境・社会への貢献

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