社外役員メッセージ

「K27」達成に向けた議論を
活発化し実行へと結びつける

社外取締役 取締役会議長

篠辺 修

コロナ禍や原材料価格の高騰、中国市場の減速の影響を受け厳しい業績が続く中、この状況を打開すべく、2023年度の取締役会では、構造改革と中期経営計画の再策定の議論を中心に行いました。
社内外の別なく、侃々諤々の議論が行われ、厳しい取締役会であったと思います。その結果、新中期経営計画「K27」を発表し、構造改革を断行することができました。営業利益の減少も底を打ち、上昇に転ずる基盤が整ったと考えています。
2024年度は、「K27」達成の道筋を確かなものにすべく、引き続きメリハリある投下資本の配分や規律あるポートフォリオ管理を行うと共に、成長戦略の議論と実行の監督を進化させます。そのために、新任の取締役、監査役とも「K27」をしっかり共有した上で取締役会としての課題や論点を常に整理し、優先順位をつけて審議していきます。社内外の取締役、監査役が率直に意見を述べられる風土が花王の取締役会の特長であり、取締役会議長として今後も大切にしていきます。

資本効率を追求する運営と
価値創造サイクルを監督する

社外取締役

西井 孝明

花王の取締役に就任して1年が過ぎました。構造改革や中期経営計画の再策定など、重要課題の審議が適切に進められ、取締役会の実効性は確保されています。
花王には、パーパスのもと社員が企業理念の実践に真摯に取り組む優れた企業文化が浸透しています。この1年はステークホルダーの強い期待を反映した「K27」の策定と、成長回帰と資本効率の追求が加速してきました。「未来への5つの約束」に盛り込んだ世界水準のサステナビリティの推進もさらに前進しています。
現在、花王に期待を抱くステークホルダーからは、「K27」の目標に至る価値創造ストーリーを明確にしたエンゲージメントが求められています。重点事業が牽引する利益成長だけでなく、コーポレートやサプライチェーンなどすべての部門が全社最適で資本効率を追求する運営がなされること、その成果が株主還元と共に社員の働きがい向上にも還元され、人財を起点とする持続性の高い価値創造サイクルとなっていくことを監督していきます。

ヒアリングや社外視点を活かし
自由闊達な審議を行う

社外監査役

岡 伸浩

監査役会では、自由で闊達な雰囲気の中、充実した審議を展開しています。私自身は、特に執行サイドとの適切な緊張関係を保つことを大切にし、取締役会への出席の際や代表取締役との意見交換の場では、社外取締役とは異なる社外監査役としての視点で積極的に意見を述べることを心掛けています。
花王の監査役会の活動の特長として、監査役が積極的に現場に臨み、部門別のヒアリングを行っていることが挙げられます。これには常勤監査役のほか1名以上の社外監査役が同席し、社外の視点で直接現場の声を聞き、情報収集を行っています。さらに監査役室スタッフが子会社の監査役を兼務するなど、子会社の監査役の支援を柱としたグループガバナンス体制が整備されていることも特長です。経営計画や事業戦略の見直しが求められる中、内部統制システムが適正に整備・運営されているかを適時監査していきます。監査活動全般について歴代の監査役が絶えざる革新を続けており、「花王ウェイ」が浸透していると感じています。

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