役員報酬

役員報酬制度

役員報酬の目的は、(1)競争優位の構築・向上のための多様で優秀な人財の獲得・保持、(2)持続的な企業価値向上への重点的な取り組みの促進、(3)株主との利害の共有です。社外取締役を除く取締役および執行役員を対象に、中長期の業績及び企業価値の向上への貢献意識を高めるために、会社業績との連動性及び透明性・客観性の高い業績連動型の株式報酬制度を導入しています。
長期インセンティブ報酬は、事業の成長度を測る「成長力評価指標」、ESG経営の推進度を測る「ESG力評価指標」、社員意識調査における評価などを通して経営活動の総合的な実践度を測る「経営力評価指標」の3つの視点で多面的に評価しています。
短期インセンティブ報酬の評価指標は、EVAと連結売上高・利益です。EVAは、長期的な企業価値向上への動機づけとして導入しています。連結売上高・利益は、事業活動の監督・執行への動機づけと社員との一体感醸成をねらいとしています。これらに加え、2023年度から個人評価指標を導入し、個人の実績に応じてメリハリをつけた変動幅を設定します。また、評価の客観性・透明性を担保するために社外役員による評価確認プロセスを導入します。

役員報酬制度の概要

基本報酬 短期インセンティブ報酬 長期インセンティブ報酬
賞与 株式報酬
EVA連動部分 連結売上高・利益連動部分 個人評価連動部分
給付方法 役割と役位に応じて金額を決定し、月額固定報酬として支給 単年度の目標に対する達成度に応じて賞与額を決定し支給。 中期経営計画の対象となる5事業年度内に花王の株式等を交付。
「固定部分」:毎年、一定数の株式等を交付
「変動部分」:中期経営計画において推進する取り組み・活動の結果等に応じて、役員退任時に、株式等を交付
構成割合は、変動部分:固定部分=70%:30%
クロー
バック
なし なし あり(対象者に重大なコンプライアンス違反等があった場合は不支給
あるいは返還)
業績評価
期間
1年 5年(2021~2025年)
評価指標 EVA ・連結売上高
・利益(売上総利益から販売費および一般管理費を控除した利益)
個人評価 成長力評価指標 ESG力評価指標 経営力評価指標
ウェイト 25~35%
(役位別に設定)
25~35%
(役位別に設定)
30~50%
(役位別に設定)
40% 40% 20%
評価基準 目標達成度 目標達成度
前年改善度
役員各人のOKRの達成度 事業全体の売上高・利益等の成長度等 外部指標による評価および社内目標
(Kirei Lifestyle Plan 等)の達成度等
花王社員による経営活動に対する評価等
係数/
支給率の
決定
支給率は、各指標の達成度に応じて0~200%の範囲で決定。 変動部分の係数は、各指標の達成度等に応じて0~200%の範囲で決定
報酬の
構成割合
支給率が100%のときの役位別賞与額
・社長執行役員:基本報酬の50%
・役付執行役員:基本報酬の40%(社長執行役員を除く)
・そのほかの執行役員:基本報酬の30~50%
変動係数が100%のときの1事業年度当りの株式報酬額
・各役位の基本報酬の30~50%程度
支給対象 ・取締役
・執行役員
・監査役
・取締役(社外取締役除く)
・執行役員
・取締役(社外取締役除く)
・執行役員
制度対象
期間
1年 5年(2021~2025年)

取締役の報酬構成比率

取締役の報酬構成比率を示した図。取締役の報酬は、固定報酬である基本報酬、変動報酬である短期インセンティブ報酬と長期インセンティブ報酬から構成されます。代表取締役社長執行役員の場合、それらの構成比率は50%、25%、25% です。変動報酬は業績等により増減します。

2022年度の役員報酬額

区分 員数(名) 報酬等の
総額
(百万円)
報酬等の種類別の額(百万円)
基本報酬 短期インセンティブ報酬
(業績連動型賞与)
長期インセンティブ報酬
(業績連動型株式報酬)
変動部分 固定部分
取締役
(うち社外取締役)
10(5) 600(75) 406(75) 48(-) 110(-) 36(-)
監査役
(うち社外監査役)
5(3) 110(43) 100(43) -(-) -(-) -(-)
合計
(うち社外役員)
15(8) 710(118) 516(118) 48(-) 110(-) 36(-)
  • * 1 上記の員数には、2022年3月25日開催の第116期定時株主総会終結の時をもって退任した社外取締役1名が含まれております。
  • * 2 長期インセンティブ報酬(業績連動型株式報酬)のうち、変動部分については、当社の中期経営計画「K25」の対象となる2021年から2025年までの5事業年度の最終年度終了後に確定しますので、変動部分は当事業年度の繰入計上額となります。
    なお、外国人取締役に対しては、長期インセンティブ報酬(業績連動型株式報酬)変動部分相当額を金銭で支給予定です。
  • * 3 報酬等の限度額は、次のとおりです。
    (1)取締役の報酬等の限度額
    年額 630百万円(2007年6月28日開催の第101期定時株主総会決議)であり、当該決議時の取締役は15名(うち社外取締役は2名)です。当該限度額は社外取締役分の年額100百万円(2016年3月25日開催の第110期定時株主総会決議)が 含まれており、従業員兼務取締役の従業員分の給与等は含みません。なお、当該決議時の取締役は7名(うち社外取締役は3名)です。
    2021年3月26日開催の第115期定時株主総会決議により、上記の取締役の報酬等の限度額とは別枠で、当社取締役(社外取締役を除く)及び執行役員を対象とした業績連動型株式報酬制度を導入しております。本制度は、当社が掲げる中期経営計画の対象となる事業年度(当初の対象期間は2021年12月31日で終了する事業年度から2025年12月31日で終了する事業年度までの5事業年度)に対して、上限額を3,650百万円として信託金を拠出し、当社株式が信託を通じて取得され、 成長力評価指標(事業全体の売上高・利益等の成長度等)、ESG力評価指標(外部指標による評価等)、経営力評価指標(当社従業員による経営活動に対する評価等)から構成される評価指標に応じて、当該信託を通じて当社株式等の交付等 を行う株式報酬制度です。なお、当該決議時の取締役は4名(社外取締役は除く)です。
    (2)監査役の報酬等の限度額
    年額 120百万円(2019年3月26日開催の第113期定時株主総会決議)であり、当該決議時の監査役は5名(うち社外監査役は3名)です。
  • * 4 社外役員の報酬等の総額のほか、社外役員が子会社等から受けた報酬等の総額
    社外監査役1名が当社子会社である花王グループカスタマーマーケティング株式会社の監査役として受けた報酬は、4百万円です。

2022年度の役員ごとの報酬額

氏名
(役員区分)
報酬等の総額
(百万円)
会社区分 報酬等の種類別の額(百万円)
基本報酬 短期インセンティブ報酬
(業績連動型賞与)
長期インセンティブ報酬
(業績連動型株式報酬)
変動部分 固定部分
澤田 道隆
(取締役)
130 提出会社 104 0 18 8
長谷部 佳宏
(取締役)
147 提出会社 87 19 29 12
  • * 報酬等の総額が1億円以上の者に限定して記載しております。
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