ウイルスの影響を受けにくくするには、ワクチン、手洗いが重要であることは言うまでもありません。一方で、ウイルスの影響を受けにくくすることと口腔ケアに関する研究結果が注目されています。
歯科衛生士による口腔ケアを受けた人の、特定のウイルス性疾患の発症率が、本人及び介護者のみによる歯みがきに比べて10分の1になったという報告があります1)。
この発症率が減少したのは、口内の菌数を減らしたことによるものだと考えられます。口腔内のケアが不十分な場合、本来ウイルスが付着して増殖するのを防ぐ働きを持つ気道粘膜のタンパク質が、お口の汚れに潜む菌のプロテアーゼによって破壊されるのがその理由だと言われています2)。
花王においても、お口全体の環境を良好に保つため、様々な研究開発に取り組んでいます。日頃の口腔ケアと同時に、歯科医院での専門家による口腔ケアを推奨します。