事例蛍光増白剤(蛍光剤)入りの粉末洗剤でベージュの衣類を洗たくしたら、部分的に白っぽくなった。
原因
洗剤がよく溶けない状態で衣類に付着したため、洗剤に含まれている蛍光増白剤(蛍光剤)がムラづきしたのが原因です。
暗いところでブラックライトという紫外線を出すランプを当てると、蛍光剤が付着した箇所が白く光ります。上の衣類にブラックライトを当てると下の画像のように光りました。
蛍光増白剤は、紫外線を吸収して青白い光に変える働きがあります。白物衣料の多くには蛍光増白剤が使用されていますが、洗たくを繰り返すと脱落して白さが低下するので、白さを補うために、洗剤に蛍光増白剤が配合されています。
きなりやオフホワイト、淡いピンクやブルーなどの衣類は、色合いを活かすために蛍光増白剤が使用されていないので、蛍光増白剤がムラづきすると、その部分だけが白っぽくなってしまうことがあります。
回復方法
残念ながら、蛍光増白剤は繊維と強く結びついてしまい、落とすことが困難です。 白っぽくなった箇所を多少なりとも目立たなくする方法としては、次の方法があります。
A:「アタックZERO(ゼロ) レギュラー」、「アタックZERO(ゼロ)ドラム式専用」、「フレグランスニュービーズ」などの無蛍光の洗剤で数回お洗たくする
B:「アタック 高活性バイオEX」などの蛍光増白剤入りの洗剤をよく溶かして、数回お洗たくする。(衣類全体にむらなく蛍光増白剤がつくことで、白くなった箇所を目立たなくする方法ですが、全体が白っぽくなることもあります)
予防方法
きなりや淡い色の衣類の色合いを保ちたい場合は、無蛍光の洗剤でお洗たくしましょう。
蛍光増白剤入りの洗剤も、水によく溶かしてから衣類を入れるようにすれば、蛍光増白剤がムラに付くことは避けられます。ただし、全体が白っぽくなることがあります。