ポンプを押さなくてもシャンプーやボディウオッシュのボトルから自然に液が出ることがあります。これは、浴室内の温度上昇により、シャンプーなどのボトル内の空気が膨張して内容液を押し出してしまう現象です。
ポンプには空気が行き来できるわずかな通路が設けてあり、ボトル内の空気を逃して膨張しないようになっています。ところがボトルが横倒しになったなど、この空気の通路が内容液でふさがれると、ボトル内の空気の膨張とともに自然に液が押し出されてしまいます。
この現象の発生には、ボトル形状や残量、内容液の液性なども関係*します。
*変形しにくいボトルであれば、空気が膨張するとすぐに内容液を押し出す力がはたらきます。残量が少ないとボトル内の空気が膨張する量が多く、その力はより強くなります。さらに、内容液がゆるい(粘度が低い)と空気膨張による力で内容液を押し出しやすくなるため、自然に液が出る現象が発生しやすい傾向にあります。
なお、直射日光を受ける窓際などは温度変化が大きく、シャンプーなどのボトル内の空気が膨張して液が押し出されることがあるため、置かないようにします。温度上昇の大きい浴室乾燥機を使用する場合には、シャンプーなどを浴室の外に出しておくことをおすすめします。
回復方法
空気の通り道ができるようにポンプを洗ってください。
ポンプの上手な洗い方
- キャップをゆるめてポンプを取り出し、そのまま数回、空押しして、チューブ内に残っている液を出す
- ポンプの外側・チューブ内をよく洗う
・ポンプ内は洗面器などにためた水にチューブの先端がつかるようにして、ポンプを数回押し、水をポンプ内に通す。
・洗面器などにためたぬるま湯にポンプ全体を30分ほどつけ置きした後、ポンプを湯の中に入れたままポンプを押して、よく洗う

- ポンプの水気をよく切る