紫外線の強い季節に外出する場合は、日傘をさす、つばの広い帽子をかぶる、肌の露出を控えた服を着るなどして、できるだけ紫外線を浴びないようにします。また、紫外線防止効果のある化粧品や、日やけ止めを塗ることも、紫外線を防ぐのに役立ちます。
日やけ止めには、その効果の高さの目安となる「SPF」や「PA」の値が記載されています。
紫外線の量や浴びる時間などを考慮して、適切なSPF値やPA値の日やけ止めを選びましょう。ただし、SPFやPAの値が高くても、濡れたり拭いたりして落ちてしまうと効果が期待できなくなりますので、過信は禁物です。
より万全を期すなら、日やけ止めを使用していても、日傘やつばの広い帽子、長袖の衣類などでできるだけ紫外線を浴びない工夫をすることです。
日やけ止めを使う際には、以下の点に注意しましょう。
日やけ止めは汗や水に強いものが多いので、水やお湯で洗っただけでは十分に落ちないことがあります。
顔は、普段使っている洗顔料をよく泡立て、丁寧に洗って落とします。メイク落としが必要な製品は、その旨の表示がされているので、表示に従います。自分で顔を洗えない小さい子どもの場合は、洗顔料などをよく泡立ててやさしく洗ってあげましょう。
体は、普段使っているボディウォッシュなどの洗浄料をよく泡立て、丁寧に洗って落とします。
【コラム:SPFとPA】
「SPF」と「PA」は、使用量や環境や測定方法など一定の条件下で測定された、日やけ止めの効果の高さを表す指標で、日やけ止め製品を選ぶ際の目安となります。
SPFは「Sun Protection Factor」の略で、UVBを防止する効果の目安です。肌につけた場合に、UVBによる日やけをどの程度遅らせることができるかを測定したもので、数値で表されます。使用量や環境など同じ条件であれば、数値が高いものの方が紫外線防止効果は高くなります。上限値は50で、それ以上はすべて50+と表示します。
PAとは、「Protection Grade of UVA」の略で、UVAを防止する効果の目安です。効果の高さは「+」から「++++」の4種類で表され、基本的には「+」の数が多いほどUVA防止効果が高いことを表します。
SPFやPAは、あくまで効果の目安です。日やけ止めは、使用方法によっては、十分に効果がでないことがありますので、以下のように使用方法にも注意してください。