汗は、肌(皮膚)にある汗腺から、熱や緊張などで発汗します。
体から分泌されたばかりの汗は、ほぼ無臭です。しかし、そのまま放置しておくと、ニオイや皮膚トラブルの原因になることがあります。
汗をかくと汚れやゴミが付着しやすくなり、肌の上で菌が繁殖しやすくなるからです。そして、皮膚にもともとある皮膚常在菌が、汗に含まれる脂質やタンパク質、アミノ酸などの成分を分解するためニオイが発生します。なかでも、アポクリン汗は、わきの下のニオイに関係することがわかっています。
また、汗がたまると角層が膨潤して外部刺激を受けやすくなりますし、汗そのものも、肌には刺激になります。
ニオイや肌への刺激が気になる前に、汗を洗い流したり拭き取ったりして、肌を清潔に保つようにしましょう。
汗をかく前に、汗をかいた肌に、そして、汗がニオイに変わる前に。使用場面や目的、好みに応じて使える、様々な製品を、花王は提案しています。
これらの製品は、効能効果によって、大きく以下の3つの種類にわかれます。目的に応じて選んでください。
そして、これらの製品には、使用方法や使用感によって以下のような5つのタイプがあります。用途や好みに応じて選んでください。
【コラム:汗の働き】
汗は、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺から、熱や緊張などにより発汗します。熱による発汗を「温熱性発汗」、緊張や不安など精神的原因による発汗を「精神性発汗」といいます。
温熱性発汗は、全身のエクリン汗腺によるもので、汗の水分の蒸発によって体の熱を奪い、体温を一定に保つという大事な働きをしています。エクリン汗は、「汗をかいたな」と感じなくても1日約1リットル、真夏やスポーツ時などでは3リットル程度もの量が分泌されます。
精神性発汗は、エクリン汗腺では、手のひら、足の裏などにみられ、すべり止めの役割をしています。アポクリン汗腺からの発汗も精神性発汗ですが、人ではその働きがよくわかっていません。