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汗とケア

汗の影響

汗は、肌(皮膚)にある汗腺から、熱や緊張などで発汗します。
体から分泌されたばかりの汗は、ほぼ無臭です。しかし、そのまま放置しておくと、ニオイや皮膚トラブルの原因になることがあります。
汗をかくと汚れやゴミが付着しやすくなり、肌の上で菌が繁殖しやすくなるからです。そして、皮膚にもともとある皮膚常在菌が、汗に含まれる脂質やタンパク質、アミノ酸などの成分を分解するためニオイが発生します。なかでも、アポクリン汗は、わきの下のニオイに関係することがわかっています。

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汗によるニオイの発生

また、汗がたまると角層が膨潤して外部刺激を受けやすくなりますし、汗そのものも、肌には刺激になります。
ニオイや肌への刺激が気になる前に、汗を洗い流したり拭き取ったりして、肌を清潔に保つようにしましょう。

汗拭きシート、デオドラント剤、制汗・デオドラント剤などの種類と選び方

汗をかく前に、汗をかいた肌に、そして、汗がニオイに変わる前に。使用場面や目的、好みに応じて使える、様々な製品を、花王は提案しています。

これらの製品は、効能効果によって、大きく以下の3つの種類にわかれます。目的に応じて選んでください。

  1. 汗を拭き取って、肌を清潔に保つもの。香りを楽しめるものもあります。
  2. 殺菌作用によって、汗のニオイを防ぐ効果のあるもの。デオドラント剤
  3. 制汗効果と、防臭効果の両方をもつもの。制汗・デオドラント剤

そして、これらの製品には、使用方法や使用感によって以下のような5つのタイプがあります。用途や好みに応じて選んでください。

  1. パウダースプレータイプ
    パウダースプレータイプ特有のさらさら感・クール感をお好みの方におすすめ。香りのバラエティも豊富なので、気分に合わせて好きな香りを選ぶこともできます。わき、胸元、首、背中、脚など、全身に使用するのに便利です。
    汗とニオイを抑える効果のある制汗・デオドラント剤や、ニオイを抑える効果のあるデオドラント剤があります。


  2. 直接塗布タイプ
    ロールオンタイプ、スティックタイプ、クリームなどがあり、肌に直接塗るので高い制汗・防臭効果を発揮します。きちんと汗とニオイをガードしたい方、パウダースプレーのひんやり感が苦手なかたにおすすめ。汗をかきやすいわきの下などに便利です。


  3. ポイントスプレータイプ
    肌にしっかり成分がつく液体タイプ。汗とニオイを抑える効果が長続きします。汗をかきやすいわきの下などに便利です。


  4. シートタイプ
    かいてしまった汗や、肌のベタつきを拭き取るシートタイプ。携帯に便利なサイズもあるので、外出先でも手軽に使用できます。一部の製品には、汗を拭き取ってよい香りを付与するだけでなく、防臭効果のあるものや、制汗・防臭双方の効果のあるものもあります。


  5. ウォータータイプ
    制汗・防臭効果だけではなく、ひんやり感もある液体タイプです。香りも楽しめます。お出かけ前、スポーツした後、外出先、寝起きなど、汗やニオイ、ベタつきが気になるときに、適量を手にとって肌に直接塗ります。お風呂あがりの汗をおさえるのにもおすすめです。


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汗拭きシート、デオドラント剤、制汗・デオドラント剤などの種類

【コラム:汗の働き】

汗は、エクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺から、熱や緊張などにより発汗します。熱による発汗を「温熱性発汗」、緊張や不安など精神的原因による発汗を「精神性発汗」といいます。
温熱性発汗は、全身のエクリン汗腺によるもので、汗の水分の蒸発によって体の熱を奪い、体温を一定に保つという大事な働きをしています。エクリン汗は、「汗をかいたな」と感じなくても1日約1リットル、真夏やスポーツ時などでは3リットル程度もの量が分泌されます。
精神性発汗は、エクリン汗腺では、手のひら、足の裏などにみられ、すべり止めの役割をしています。アポクリン汗腺からの発汗も精神性発汗ですが、人ではその働きがよくわかっていません。

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汗腺の種類

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