論文リスト

1.クロロゲン酸類の有効性に関する論文

論文タイトル コーヒー豆由来クロロゲン酸摂取が冷水負荷後の末梢部皮膚温および皮膚血流に及ぼす効果 -プラセボ対照ランダム化二重盲検クロスオーバー群間比較試験-
掲載誌 Jpn J Biometeor(日本生気象学会雑誌)56(2), 89-99, 2019
著者名 野村知子, 天野(吉田)恭子, 中島幸範, 高妻和哉, 須摩茜,樋口和彦, 杉山義宣, 西村直記
要旨 クロロゲン酸飲料の単回摂取が冷水負荷後の末梢部皮膚温および皮膚血流に及ぼす効果について検討した。健常女性24名を被験者とし、クロロゲン酸飲料(クロロゲン酸 270mg含有)あるいはプラセボ飲料を用いたランダム化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を実施した。試験飲料摂取50分後に水温15℃の水浴に1分間両手を手関節部まで浸漬する冷水負荷試験を実施した際の指先の皮膚温と皮膚血流の変化を観察した。試験完遂者は21名であった。クロロゲン酸飲料摂取時の冷水負荷後の皮膚温の回復はプラセボ飲料摂取時と比較して有意に高く、同様に皮膚血流の回復もクロロゲン酸飲料摂取時に有意に高かった。以上の結果より、クロロゲン酸飲料摂取は冷水負荷により低下した皮膚温および皮膚血流の回復を早める効果があることが示唆された。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/seikisho/56/2/56_89/_article/-char/ja/
論文タイトル Ingestion of coffee polyphenols suppresses deterioration of skin barrier function after barrier disruption, concomitant with the modulation of autonomic nervous system activity in healthy subjects.
掲載誌 Biosci Biotechnol Biochem. 82(5), 879-884, 2018
著者名 Kagawa D, Fujii A, Ohtsuka M, Murase T.
要旨 クロロゲン酸類を主成分とするコーヒーポリフェノール(CPPs)を含む飲料の摂取が、皮膚バリア機能や自律神経機能に及ぼす影響を明らかにするために、活性剤(ドデシル硫酸ナトリウム)で生じさせた肌荒れに対する4週間の継続摂取試験を実施した。その結果、プラセボ飲料を摂取した方に比較し、CPPsを含む飲料を摂取した方の活性剤処理による皮膚バリア機能の指標(経皮水分蒸散量、皮膚水分量)の低下は抑制されていた。さらに、心拍変動解析から、CPPs飲料を摂取した方の副交感神経活動は亢進し、交感神経活動は抑制されていた。以上の結果から、CPPs飲料は自律神経調節を介して皮膚バリア機能の低下を軽減させる可能性が示唆された。
抄録 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29513088
論文タイトル コーヒーポリフェノールの摂取による乾燥肌及びストレス症状への効果‐ランダム化二重盲検比較試験‐
掲載誌 皮膚の科学 2017年10月号 第16巻
著者名 上田早智江, 須摩茜, 田村亮, 片岡潔, 杉山義宣, 水谷仁, 高木豊
要旨 コーヒーポリフェノール(Coffee Polyphenols, CPPs)の継続経口摂取による顔面、下肢皮膚の角層機能、及びストレス症状への影響について、健常成人女性108名を対象とし、CPPs配合飲料(クロロゲン酸300mg/100ml/day)の効果をCPPs無配合(プラセボ)飲料を対照として8週間継続摂取するランダム化二重盲検並行群間比較試験により検討した。皮膚性状、血流調節機能の計測、及び主観評価に基づく皮膚性状の変化・ストレス症状の評価を行った。その結果、8週間の摂取試験後、CPPs配合飲料摂取群では、プラセボ飲料摂取群と比べ、顔面及び下肢の角層水分量の増加、テープ剥離後の水分蒸散量増加の抑制が認められ、ストレス症状の改善も認められた。これらの結果から、CPPsの継続摂取による全身の皮膚の乾燥改善が期待されると共に、ストレス症状の低減が示唆された。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/skinresearch/16/5/16_347/_article/-char/ja/
論文タイトル Ingestion of coffee polyphenols improves a scaly skin surface and cutaneous vascular function: A randomized, controlled trial.
掲載誌 J Nutr Sci Vitaminol. 2017; 63(5): 291-297
著者名 Sachie Ueda, Masanori Tanahashi, Yuko Higaki, Kayoko Iwata and Yoshinori Sugiyama
要旨 鱗屑のある人を対象として、コーヒーポリフェノール(CPPs)を297.8mg配合した飲料を摂取することによる乾燥肌及び血流調節機能への効果を4週間の継続摂取試験を実施することで調べた。乾燥肌への効果は、Visioscanの指標であるSESC (skin evaluation of scaliness)とSESM (skin evaluation of smoothness)を用いた客観評価とVASを用いた主観評価より確認した。血流調節機能への効果は、冷水負荷後の皮膚温回復率(RR)より評価した。その結果、CPPs配合飲料摂取群はCPPs無配合飲料摂取群と比べ、頬のSESCとSESMが有意に改善した。更に、初期RRが低値の被験者において、頬及び口元のSESCとSESM、VASを用いた「肌の滑らかさ」、RRが改善が認められた。これらの結果から、CPPsが鱗屑及び血流調節機能の改善に有用であることが示唆された。
抄録 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29225313
論文タイトル Coffee polyphenols extracted from green coffee beans improve skin properties and microcirculatory function.
掲載誌 Biosci Biotechnol Biochem. 2017 Sep; 81(9): 1814-1822.
著者名 Fukagawa S, Haramizu S, Sasaoka S, Yasuda Y, Tsujimura H, Murase T.
要旨 クロロゲン酸を含むコーヒーポリフェノール(CPP)の皮膚バリア機能、水分保持能および皮膚微小循環への作用を明らかとすることを目的に、ダブルブラインド、プラセボ-コントロール、ランダム化試験を実施した。軽度の乾燥肌を有する健常女性49名を2群に分け、コーヒー生豆より抽出したCPPを含む飲料(CPP:270mg/100mL)あるいはプラセボ飲料を1日1本8週間摂取させた。8週間のCPP摂取により、頬下部の皮膚で有意な鱗屑スコアの低下、皮膚バリア機能の指標である経皮水分蒸散量(transepidermal water loss; TEWL)の低下、角層水分量の上昇、表面pHの低下が認められた。さらに、CPP摂取群では角層中の乳酸および遊離脂肪酸が有意に増加した。血管応答性(温熱刺激時の血流変化)は、CPP摂取8週後、有意に向上し、特に摂取前の応答性が低いグループでは、CPP摂取により応答性の向上とともにTEWLの低下が認められた。本研究から、CPPの連続摂取は皮膚バリア機能および水分保持能を改善し、乾燥肌の改善に有効であることが明らかとなった。CPPによる角層中の遊離脂肪酸および乳酸の増加が、表皮pHを低下させるとともに、皮膚性状改善に寄与していると推察された。さらに、CPPは微小循環を改善させ、微小循環機能が低下しているヒトで、より有効性を示すことが明らかとなった。
抄録 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28675091
論文タイトル Coffee polyphenols modulate whole-body substrate oxidation and suppress postprandial hyperglycaemia, hyperinsulinaemia and hyperlipidaemia
掲載誌 Br J Nutr 107(12), 1757-1765, 2012
著者名 Murase T, Yokoi Y, Misawa K, Ominami H, Suzuki Y, Shibuya Y, Hase T
要旨 クロロゲン酸類を主成分とするコーヒーポリフェノール製剤(CPP)投与が食後の炭水化物および脂質の代謝に及ぼす影響を8~9週齢C57BL/6J雄マウスで調べた。8時間絶食後CPPまたは水を投与後、脂質-炭水化物混合エマルジョンを投与し、間接熱量計で3時間測定した結果、エネルギー消費量(VO2)に差はなく、呼吸商はCPP群の方が有意に低かった。よってCPPは食後エネルギー分配を調節することが示唆された。さらにCPP群では食後の血糖値、血漿インスリン、グルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチドおよびトリグリセリド濃度の上昇が抑制された。消化酵素阻害試験では、CPPはマルターゼ、スクラーゼ、すい臓リパーゼを濃度依存的に阻害し、これにより食後高血糖などが抑制されることがわかった。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22017960
論文タイトル コーヒー飲料の継続摂取による肥満者の内臓脂肪低減効果
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 37(4), 333-344, 2009
著者名 長尾知紀, 落合龍史, 渡辺卓也, 片岡潔, 小御門雅典, 時光一郎, 土田隆
要旨 コーヒー飲料の内臓脂肪低減効果の有効性を検証するため、肥満者を対象にプラセボ飲料を対照とした12週間継続摂取による多施設無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験を実施した。試験飲料摂取期間中、被験者は本品(コーヒー飲料)またはプラセボ飲料のいずれかを1日1本摂取した。プラセボ飲料は、クロロゲン酸類を含まないコーヒー飲料とした。事前観察期間中に腹部脂肪面積の変化が少なかった被験者(本品摂取群53名、プラセボ摂取群56名)の内臓脂肪面積、皮下脂肪面積、ウエスト周囲長、体重等において、本品摂取群はプラセボ摂取群と比較して有意に減少していた。また、本品の関与成分クロロゲン酸類の摂取が原因と疑われる重篤な有害事象は認められなかった。以上の結果から、本品による内臓脂肪を含む体脂肪の低減効果と安全性が確認された。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk09/ykj0904.html
論文タイトル Effects of hydroxyhydroquinone-reduced coffee on vasoreactivity and blood pressure
掲載誌 Hypertens Res 32(11), 969-974, 2009
著者名 Ochiai R, Chikama A, Kataoka K, Tokimitsu I, Maekawa Y, Ohishi M, Rakugi H, Mikami H
要旨 近年の研究報告によるとコーヒー中のポリフェノールの主要な成分であるクロロゲン酸類が降圧効果を示すこと、コーヒー豆の焙煎により生じるヒドロキシヒドロキノン(HHQ)がコーヒー中のクロロゲン酸類の降圧効果を抑制することが示唆されている。本研究では軽度高血圧者においてHHQを低減させたコーヒーの血管反応性および降圧効果を二重盲検無作為化プラセボ対照試験により検討した。HHQを低減したクロロゲン酸類300mg含有するコーヒーを摂取したグループでは血管内皮依存性の血管拡張を改善し、さらに収縮期血圧を有意に低下させた。また、尿中イソプロスタン濃度を有意に低下させた。これらの結果は、HHQを低減しクロロゲン酸類を含有するコーヒーは軽度高血圧者に対する降圧効果を有することを示している。この降圧効果は血管内皮機能の改善と関連していると推察された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19713967
論文タイトル Effects of Hydroxyhydroquinone-reduced Coffee on Blood Pressure in High-normotensives and Mild Hypertensives
掲載誌 J Health Sci 54(2), 162-173, 2008
著者名 Chikama A, Yamaguchi T, OchiaiI R, Kataoka K, Tokimitsu I
要旨 正常高値血圧並びに軽症高血圧の成人男女に対するダブルブラインドランダム化プラセボ対照試験により、コーヒー中のクロロゲン酸類の降圧効果とヒドロキシヒドロキノン(HHQ)が及ぼす影響について評価した。被験者をアクティブグループ(クロロゲン酸類を含むHHQ低減コーヒーを摂取)と対照グループ(HHQとクロロゲン酸類を含むコーヒーを摂取)にランダムに分けた。各被験者は、試験飲料を毎日1缶、12週間継続摂取した。その結果、摂取期間における収縮期血圧(SBP)が対照グループ(n=47)よりもアクティブグループ(n=51)で有意に低いことを示した。層別解析では降圧効果が正常高値血圧よりも軽症高血圧グループの方で高いことが示唆された。これら結果は、クロロゲン酸類を含むHHQ低減コーヒーが血圧改善のために有効であることを示唆する結果である。
抄録 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006649666
論文タイトル Hydroxyhydroquinone-free coffee: A double-blind, randomized controlled dose-response study of blood pressure
掲載誌 Nutr Metab Cardiovasc Dis 18(6), 408-414, 2008
著者名 Yamaguchi T, Chikama A, Mori K, Watanabe T, Shioya Y, Katsuragi Y, Tokimitsu I
要旨 本試験は軽症高血圧者183名を対象に、ヒドロキシヒドロキノン(HHQ)を除去したコーヒーに含まれるクロロゲン酸類の血圧に対する用量-反応性を検証した。被験者は、HHQを除去した、1本(184mL)あたりのクロロゲン酸類0mg(Zero-dose群)、クロロゲン酸類82mg(Low-dose群)、クロロゲン酸類172mg(Middle-dose群)、クロロゲン酸類299mg(High-dose群)、あるいはクロロゲン酸類299mgかつHHQを除去していないコントロール群のいずれかを摂取する群(計5群)にランダムに割り付けられ、その後4週間、1日1本を継続摂取した。その結果、HHQを除去したクロロゲン酸類を含有するコーヒーの摂取は、クロロゲン酸類の用量依存的な降圧効果を示し、降圧効果の関与成分はクロロゲン酸類であることが明らかとなった。またクロロゲン酸類の摂取により、十分な降圧効果を示すためには、クロロゲン酸類濃度として、299mg/184mL程度かそれ以上であることが望ましいと考えられた。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17951035
論文タイトル Hydroxyhydroquinone-Reduced Milk Coffee Decreases Blood Pressure in Individuals with Mild Hypertension and High-Normal Blood Pressure
掲載誌 Prog Med 27(11), 2649-2664, 2007
著者名 Nagao T, Ochiai R, Katsuragi Y, Hayakawa Y, kataoka K, Komikado M, Tokimitsu I, Tsuchida T
要旨 軽症高血圧者及び正常高値血圧者を対象としてヒドロキシヒドロキノンを低減したクロロゲン酸類含有ミルクコーヒーの降圧効果を評価した。対象者を2群にわけて、プラセボ群(107名)とクロロゲン酸類含有ミルクコーヒー群(108名)とし、12週間継続摂取させ、降圧効果を評価した。軽症高血圧者の収縮期血圧の初期値に対する変化においては、摂取12週間後にプラセボ群が-2±1mmHgであったのに対して、クロロゲン酸類含有ミルクコーヒー群では-10±1mmHgと有意な降圧効果を示した。正常高値血圧者の収縮期血圧の初期値に対する変化においても、プラセボ群に対してクロロゲン酸類含有ミルクコーヒー群では、有意な降圧効果を示した。
論文タイトル 正常高値血圧者を対象としたヒドロキシヒドロキノン低減コーヒーの降圧効果
掲載誌 Prog Med 27(3), 683-694, 2007
著者名 山口亨, 千竃映郎, 稲葉三紗子, 落合龍史, 桂木能久, 時光一郎, 土田隆, 齊藤郁夫
要旨 ヒドロキシヒドロキノン(HHQ)を低減し、クロロゲン酸類を含むコーヒーの継続摂取による正常高値血圧者への血圧改善効果を検証した。試験飲料は、一般のコーヒーから吸着処理によりHHQを低減し、容量184mL当たりクロロゲン酸類を300mgに調製したコーヒーをアクティブ飲料とし、クロロゲン酸類とHHQともに低減したコーヒーをプラセボ飲料とした。被験者は無作為に2群(アクティブ群、プラセボ群)に割り付け、アクティブ飲料またはプラセボ飲料のいずれかを1日1本(184mL)、12週間摂取した。124名が無作為割り付けされたが、ベースラインの血圧において、88名が正常高値血圧と判断された。よって、本被験者を主解析対象集団とした。ベースラインの血圧値を基準とした各測定時点への変化量で解析した結果、収縮期血圧は4wk以降の各測定時点において、アクティブ群はプラセボ群に対し有意な降圧効果(p<0.05)を示した。
論文タイトル The Blood Pressure-Lowering Effect and Safety of Chlorogenic Acid from Green Coffee Bean Extract in Essential Hypertension
掲載誌 Clin Exp Hypertens 28(5), 439-449, 2006
著者名 Watanabe T, Arai Y, Mitsui Y, Kusaura T, Okawa W, Kajihara Y, Saito I
要旨 軽症高血圧者を対象としてクロロゲン酸類として140mg配合飲料の12週間継続摂取による有効性・安全性を検討した。対象者を2群に分け、試験飲料摂取群とプラセボ飲料摂取群とした。試験飲料は、生コーヒー豆抽出物を配合したクロロゲン酸類を140mg含有する飲料(内容量125mL/本)とした。プラセボ飲料は、生コーヒー豆抽出物未配合飲料(他の成分等は試験飲料と同一)とした。試験群において摂取2週間後から血圧低下が見られ、摂取4~6週間後までに収縮期血圧で約8~10mmHg、拡張期血圧で約5~7mmHgの降圧が認められた。その後は、摂取を続けることにより降圧が維持され、摂取期間終了時(12週間後)まで持続した。摂取終了後には、穏やかな血圧値の上昇が認められた。また本試験の全被験者に対して安全性上問題となる結果は得られなかった。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16820341
論文タイトル Antihypertensive Effect of Green Coffee Bean Extract on Mildly Hypertensive Subjects
掲載誌 Hypertens Res 28(9), 711-718, 2005
著者名 Kozuma K, Tsuchiya S, Kohori J, Hase T, Tokimitsu I.
要旨 クロロゲン酸類を主成分とする生コーヒー豆抽出物(GCE)は自然発生高血圧ラットおよびヒトにおいて降圧効果を示す。多施設無作為二重盲検プラセボ対照平行群間比較試験により、GCEの用量相関性の関係を軽症高血圧者117人を対象に検討した。対象者を4群:プラセボ群、46mg群、93mg群および185mg群に群分けした。摂取28日後、プラセボ群、46mg群、93mg群および185mg群の収縮期血圧は、それぞれベースラインより-1.3±3.0、-3.2±4.6、-4.7±4.5および-5.6±4.2mmHg低下していた。以上の結果から、GCEは軽症高血圧者において血圧低下作用を示すことが示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16419643
論文タイトル Green Coffee Bean Extract Improves Human Vasoreactivity
掲載誌 Hypertens Res 27(10), 731-737, 2004
著者名 Ochiai R, Jokura H, Suzuki A, Tokimitsu I, Ohishi M, Komai N, Rakugi H, Ogihara T
要旨 クロロゲン酸類を主成分とする生コーヒー豆抽出物(GCE)による高血圧ラットを用いた評価で血管機能改善に基づく降圧効果が確認されている。そこで本評価では、健常男性20人を対象にして、GCEを含む飲料を摂取した試験群とプラセボ飲料を摂取した対照群との2群に分けた。これらの2群に対して、ストレインゲージプレチスモグラフィー(SPG)、脈波伝播速度(PWV)、血漿生化学パラメーター及び加速度脈波(APG)を測定した。GCE摂取群では1か月後から反応性充血比(RHR)が上昇し始め、3か月後と4か月後にはRHRはプラセボ群と比較して、有意に高かった。さらにGCE摂取群では4か月後に摂取前に比べ、血漿中の総血中システイン濃度が有意に減少していた。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15785008
論文タイトル Green Coffee Bean Extract and Its Metabolites Have a Hypotensive Effect in Spontaneously Hypertensive Rats
掲載誌 Hypertens Res 25(1), 99-107, 2002
著者名 Suzuki A, Kagawa D, Ochiai R, Tokimitsu I, Saito I
要旨 生コーヒー豆抽出物(GCE)の血圧に及ぼす影響に関して、自然発症高血圧ラット (SHR)を用いた検討を行った。その結果、単回摂取及び長期経口摂取試験においてSHRの血圧を改善した。GCEの主要成分であるクロロゲン酸類(5-カフェオイルキナ酸(5-CQA))の降圧作用をSHRを用いて検討した結果、単回経口摂取により著明な降圧作用が確認された。この結果、GCEで観察された降圧作用に5-CQAが関与する可能性が示唆された。さらにSHRに5-CQAを経口投与した結果、血漿中にカフェ酸 とフェルラ酸の出現を確認した。さらに、これらを麻酔下のSHRに直接静脈内投与して、頚動脈圧変化を計測したところ、カフェ酸、フェルラ酸のうち、フェルラ酸に強い血圧降下作用を認めた。また、SHRにおいてアトロピンの前処理は、フェルラ酸の血圧低下作用を減弱させたことから、フェルラ酸の降圧作用はmuscarinic acetylcholine receptorを経由する可能性が示唆された。以上の結果より、GCE及びこれに含まれる5-CQAの経口摂取はSHRの血圧を低下させ、これらの経口摂取後に,血中に出現するフェルラ酸が降圧成分の一候補である可能性が示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11924733
論文タイトル 生コーヒー豆抽出物配合飲料のヒト血圧に及ぼす影響
掲載誌 医学と薬学 47(1), 67-74, 2002
著者名 齊藤郁夫, 土田隆, 渡辺卓也, 新井陽一, 三井友毅, 大川渡, 梶原泰
要旨 軽症及び中等症高血圧者を対象に、クロロゲン酸類を主成分とする生コーヒー豆抽出物の降圧作用確認試験(4週間摂取)を実施し、血圧への影響、安全性について検討を行った。対象者を4群に分け、試験飲料摂取群(3群)及びプラセボ飲料摂取群とした。試験飲料摂取群は生コーヒー豆抽出物をクロロゲン酸類として70mg、140mg、280mg配合した飲料をそれぞれ摂取させた。プラセボ飲料摂取群は、生コーヒー豆抽出物未配合飲料(他の成分等は試験飲料と同一)を摂取させた。事前観察期間(2週間)後に、各群1日1本4週間摂取し、摂取終了後、事後観察期間(2週間)を設けた。初期値に対して、試験飲料摂取群はいずれも有意な降圧が認められ、収縮期血圧/拡張期血圧が10-12mmHg/6-7mmHg低下し、摂取終了後緩やかに上昇した。初期値に対する摂取4週時の試験飲料摂取群のクロロゲン酸配合量別の血圧変化は、70mg、140mg、280mg群で、いずれも有意な降圧作用が認められた。プラセボ飲料摂取群に対する収縮期血圧の群間比較では、70mg、140mg、280mg群は、いずれも有意な(p<0.05、p<0.01、p<0.01)降圧作用が認められた。血圧値以外の安全性に関する項目を検討した結果、副作用と思われる結果は認められなかった。

2.クロロゲン酸類のメカニズムに関する論文

論文タイトル Coffee polyphenols suppress diet-induced body fat accumulation by downregulating SREBP-1c and related molecules in C57BL/6J mice
掲載誌 Am J Physiol Endocrinol Metab 300, E122-E133, 2011
著者名 Murase T, Misawa K, Minegishi Y, Aoki M, Ominami H, Suzuki Y, Shibuya Y, Hase T
要旨 クロロゲン酸類を主成分とするコーヒーポリフェノール製剤(CPP)の継続摂取が肥満に与える影響、及びその機序を明らかにするため、食餌依存性肥満モデルマウス、及びHepa1-6細胞を用いて検討した。 CPPを含む飼料を継続摂取した場合、高脂肪食摂取によるマウスの体重増加、体脂肪(内臓脂肪・肝臓脂肪)の蓄積が抑制された。また呼気分析の結果、CPPを継続摂取した場合、マウスのエネルギー消費量が増加した。さらに、CPPを継続摂取したマウスでは、肝臓や脂肪組織において転写因子SREBP-1cの発現や、その関連分子であるACC-1、及びACC-2の遺伝子発現が減少しており、肝臓ではACCの酵素活性や、その反応生成物であるマロニルCoAの量が少なかった。加えてHepa1-6細胞をCPP処理することにより、ACCの遺伝子発現や酵素活性、反応生成物マロニルCoA量が低減した。このことから、CPPは脂肪組織や、特に肝臓において、SREBP-1cやその関連分子であるACCを抑制することにより、脂質の消費を亢進、合成を抑制すると考えられ、このことがCPPの継続摂取により体脂肪の蓄積が低減する機序の1つと考察された。
抄録 http://ajpendo.physiology.org/content/300/1/E122.long
論文タイトル Consumption of Coffee Polyphenols Increases Fat Utilization in Humans
掲載誌 J Health Sci 56(6), 745-751, 2010
著者名 Ota N, Soga S, Murase T, Shimotoyodome A, Hase T
要旨 クロロゲン酸類(コーヒーポリフェノール)を含むコーヒー飲料の摂取が、ヒトのエネルギー代謝に与える影響について明らかにするため、健常成人男性7名に対して、プラセボ飲料を対照としたクロスオーバー比較試験を実施した。クロロゲン酸類を含む、又は含まないコーヒー飲料を1週間飲用し、食後の安静時、及び運動時のエネルギー代謝を呼気分析法により評価した。 その結果、クロロゲン酸類含有コーヒー飲料摂取時(1週間飲用後)では、クロロゲン酸類を含まないコーヒー飲料摂取時に比べて、安静時における酸素消費量と脂質燃焼量が高かった。また、運動時においては、酸素消費量と嫌気性代謝閾値が高かった。このことから、クロロゲン酸類含有コーヒー飲料の摂取により、ヒトのエネルギー消費、特に脂質燃焼が増加することが示され、このことが当該飲料の継続飲用により体脂肪が低減する機序の1つと考察された。
抄録 http://ci.nii.ac.jp/naid/130000425116
論文タイトル Hydroxyhydroquinone Interferes With the Chlorogenic Acid-induced Restoration of Endothelial Function in Spontaneously Hypertensive Rats
掲載誌 Am J Hypertens 21(1), 23-27, 2008
著者名 Suzuki A, Fujii A, Jokura H, Tokimitsu I, Hase T, Saito I
要旨 5-カフェオイルキナ酸(5-CQA)を8週間、自然発症高血圧ラット(SHR)に自由摂取させて血圧を測定した結果、血圧の上昇を有意に抑制した。8週間後に採取した尿において、一酸化窒素(NO)代謝物濃度が増加していた。8週間後の5-CQA摂取群の大動脈において、内皮依存性の血管拡張反応が有意に改善し、NADPH依存的な活性酸素の発生量が低下した。5-CQAとヒドロキシヒドロキノン(HHQ)を同時に摂取した群においては、5-CQAによる上記の改善作用がHHQによって阻害された。また、HHQ単独摂取は本試験系においては何ら影響を及ぼさなかった。以上の結果は、5-CQA摂取によって生体の酸化ストレスが低下し、NOの作用が改善したことにより、血管内皮機能の改善、さらには血圧の低下作用が引き起こされた可能性を示唆し、さらにこれらがHHQによって阻害されることを示唆している。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18091740
論文タイトル 高速液体クロマトグラフ法によるコーヒー中の微量ヒドロキシヒドロキノンの定量
掲載誌 分析化学 57(1), 23-30, 2008
著者名 小崎一,直江綾乃,辻村久,草浦達也,穂積耕樹,近藤直樹,増川克典
要旨 クロロゲン酸類の降圧効果を阻害する、コーヒー中の微量のヒドロキシヒドロキノン(HHQ)を定量するために、高速液体クロマトグラフ(HPLC)法を開発した。逆相でのHPLC/紫外検出(UVD)を用いたHHQの測定において、試料調製溶液及び移動相に0.1% wt リン酸 0.1 mmol/L 1-ヒドロキシエタン-1,1-ジホスホン酸(HEDP)5% メタノール溶液(v/v)(pH 2.1)を用いることにより、標準のHHQを試料調製後の時間依存的な変化なしに安定に測定することが可能となった。コーヒー試料にて安定に測定するためには、陽イオン交換型の固相抽出を用いた前処理が有効であった。HHQの高感度検出にはHPLC/電気化学検出(ECD)を確立した。これらHPLC/UVD及びHPLC/ECDにおいて、コーヒー中のHHQは共存成分の妨害を受けず、繰り返し分析の再現性や検量線の直線性は受け入れられるものであった。比較的高濃度のHHQを含む市販缶コーヒーにHPLC/UVDを適用したところ、6.03±0.31μg/gと定量され、添加回収率は99.0±2.5%であった。また、缶コーヒー中の微量HHQを分析したところ、0.28±0.01μg/gであり、回収率は101.2±0.3%であった。本法は、コーヒー中のHHQを精確に定量する上で有用である。
抄録 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006548902
論文タイトル Ferulic Acid Restores Endothelium-Dependent Vasodilation in Aortas of Spontaneously Hypertensive Rats
掲載誌 Am J Hypertens 20(5), 508-513, 2007
著者名 Suzuki A, Yamamoto M, Jokura H, Fujii A, Tokimitsu I, Hase T, Saito I
要旨 自然発生高血圧症ラット(SHR)の胸部大動脈標本を作成し、フェニレフリンを添加して収縮させた後、フェルラ酸を添加した。さらに、物理的に内皮を除去、あるいは一酸化窒素(NO)合成酵素阻害剤を前処理し、フェルラ酸による血管拡張反応への影響を調べた。また、フェルラ酸とヒドロキシヒドロキノン(HHQ)処理後のアセチルコリンによる内皮依存性血管拡張反応に及ぼす影響を調べた。その結果、フェニレフリン収縮大動脈リング標本において、フェルラ酸は濃度依存的に拡張反応を示した。この作用は、内皮除去あるいはNO合成酵素処理血管においては減少した。一方で、シクロオキシゲナーゼ阻害剤処理による影響を認めなかった。以上の結果は、フェルラ酸の血管拡張反応は内皮におけるNOを介する可能性を示唆した。また、HHQはフェルラ酸による内皮依存性の血管拡張反応を阻害し、スーパーオキシドディスムターゼ処理によって回復することが示された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17485012
論文タイトル Ferulic Acidによる高血圧自然発症ラットの血管拡張反応
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 35(2), 137-141, 2007
著者名 鈴木淳, 安田俊一, 山本征輝, 時光一郎, 長谷正, 齊藤郁夫
要旨 フェルラ酸(FA)による自然発症高血圧ラット(SHR)の血管反応性への影響を明らかにする目的で、SHRの摘出胸部大動脈標本を用い、血管反応性に及ぼすFAの影響を検討した。FAは、内皮保持標本のノルエピネフリン収縮に対して用量依存的な拡張反応を示した。一方、内皮の除去処理あるいはL-NAMEの前処理によって、FAによる血管拡張反応が有意に低下した。アセチルコリンによる内皮依存性の血管拡張反応に及ぼすFA処理の影響を検討したところ、FAはSHR大動脈の内皮依存性血管拡張反応を有意に増強させた。以上より、FAは血管内皮由来の一酸化窒素を介して血管を拡張させること、さらに生理的濃度のFAは内皮依存性血管拡張反応を増強することが示された。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk07/ykj0702.html
論文タイトル Liquid chromatography-electrospray ionization-tandem mass spectrometry for simultaneous analysis of chlorogenic acids and their metabolites in human plasma
掲載誌 J Chromatogr B 858, 96-105, 2007
著者名 Matsui Y, Nakamura S, Kondou N, Takasu Y, Ochiai R, Masukawa Y
要旨 ヒト血漿中のクロロゲン酸類(CGAs)9種、ならびにそれらの代謝産物2種、すなわちカフェ酸(CA)およびフェルラ酸(FA)を同時に分析するため、液体クロマトグラフィー-エレクトロスプレイイオン化-タンデム質量分析(LC-ESI-MS/MS)を用いる方法を開発した。定量分析において、各11分子に対し生成物イオン3種の内の1種を選択した。ブランクのヒト血漿中にスパイクした標準物質11種の分析に、同時LC-ESI-MS/MS MRM測定を適用し、その結果から、生成物イオンを干渉なしに検出できること、および本法の直線性および回収率は良好であることがわかった。クロロゲン酸を主成分とする生コーヒー豆抽出物(300mg CGAs)を含む飲料250mLを経口摂取した後、血漿中のこれらの分子11種の分析に本法を用い、11分子全てを同定し、またCQAs、FQAsおよびFAを定量することができた。本法は、ヒト高血圧の改善など、CGAsの生物学的および薬学的作用を理解するのに有効である。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17766198
論文タイトル Chlorogenic acid attenuates hypertension and improves endothelial function in spontaneously hypertensive rats
掲載誌 J Hypertens 24(6), 1065-1073, 2006
著者名 Suzuki A, Yamamoto N, Jokura H, Yamamoto M, Fujii A, Tokimitsu I, Saito I
要旨 5-カフェオイルキナ酸(5-CQA)を8週間、自然発生高血圧症ラット(SHR)に自由摂取させて血圧を測定した結果、血圧の上昇を有意に抑制した。8週間後に採取した尿において、酸化ストレスの指標である過酸化水素濃度が低下し、かつ一酸化窒素(NO)代謝物濃度が増加していた。8週間後の5-CQA摂取群の大動脈において、内皮依存性の血管拡張反応が有意に改善し、NADPH依存的な活性酸素の発生量が低下した。また、NOと活性酸素との反応によって生成するニトロチロシンの大動脈内皮への沈着量が減少した。さらに、大動脈の活性酸素産生酵素の遺伝子発現量が低下していた。以上の結果は、5-CQAによって生体の酸化ストレスが低下し、NOの作用が改善した結果、血管内皮機能の改善、さらには血圧の低下作用が引き起こされた可能性を示唆している。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16685206
論文タイトル Improvement of hypertension and vascular dysfunction by hydroxyhydroquinone-free coffee in a genetic model of hypertension
掲載誌 FEBS Letters 580(9), 2317-2322, 2006
著者名 Suzuki A, Fujii A, Yamamoto N, Yamamoto M, Ohminami H, Kameyama A, Shibuya Y, Nishizawa Y, Tokimitsu I, Saito I
要旨 クロロゲン酸類はコーヒー中に見られるポリフェノールで降圧作用を示す。しかし血圧へのコーヒーの効果に関する疫学的データは明確な結論が出されていない。クロロゲン酸類の降圧効果を阻害するコーヒー成分、またその成分以外のコーヒーの効果を示す生理的機構を調べた。その中の1つの成分であるヒドロキシヒドロキノン(HHQ)が自然発生高血圧症ラット(SHR)のクロロゲン酸類の降圧効果を阻害した。HHQ除去コーヒーによる降圧効果は一酸化窒素、NAD(P)HオキシダーゼのmRNA発現の抑制、及び大動脈内皮依存性血管拡張の改善と関連していた。よってHHQ除去コーヒーは、SHRの一酸化窒素のバイオアベイラビリティの改善により血管緊張を制御すると推察した。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16579992
論文タイトル コーヒーの経口摂取に伴ってヒト血漿に吸収されるクロロゲン酸類および代謝物の動態
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 34(11), 1239-1246, 2006
著者名 中村俊, 松井祐司, 渡辺卓也, 近藤直樹, 増川克典
要旨 ヒトがコーヒー飲料(ブラック無糖コーヒー、加糖ミルクコーヒー)を摂取した時の、血中のクロロゲン酸類およびその代謝物を測定することにより、血中動態を調べた。ヒトに対してクロロゲン酸類を含有するヒドロキシヒドロキノン低減コーヒー(ブラック無糖コーヒー、加糖ミルクコーヒー)を経口摂取させ、30分、1、2、3、6時間後に採血して、血中のクロロゲン酸類およびその代謝物濃度をLC-MS/MSにて解析した。コーヒー飲料(ブラック無糖コーヒー)経口摂取時のヒトにおけるクロロゲン酸類およびその代謝物の血漿中濃度を測定した結果、クロロゲン酸類およびその代謝物が検出された。同様に加糖ミルクコーヒー飲料摂取時のクロロゲン酸類および代謝物の血漿中濃度を測定した結果、クロロゲン酸類とその代謝物が検出された。両飲料摂取時のクロロゲン酸類とその代謝物のAUC及び血中の存在割合に有意な差は認められなかった。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk06/ykj0611.html
論文タイトル Short- and Long-Term Effects of Ferulic Acid on Blood Pressure in Spontaneously Hypertensive Rats
掲載誌 Am J Hypertens 15(4 Pt 1), 351-357, 2002
著者名 Suzuki A, Kagawa D, Fujii A, Ochiai R, Tokimitsu I, Saito I
要旨 フェルラ酸による自然発症高血圧ラット(SHR)の血圧に対する影響を検討した。SHRにフェルラ酸を経口投与し、収縮期血圧を測定した結果、用量に依存した血圧低下作用が観察された。SHRに対してフェルラ酸50mg/kgを経口投与した結果、1時間後に最低値を示し、6時間後に初期値まで回復した。また、SHR血漿中のフェルラ酸濃度と尾動脈収縮期血圧の低下率には有意な相関を認め、吸収されたフェルラ酸が血圧低下に関与する可能性を示唆した。7週齢のSHRにフェルラ酸を10、50mg/kg/dayで6週間自由摂取させたところ、対照食に比較して、濃度依存的な血圧上昇抑制作用を観察した。麻酔下のSHRにフェルラ酸を静注し、頸動脈圧を観血的に測定したところ、SHRにおいて用量依存的な血圧降下作用を観察した。さらにSHRにおいて、静注したフェルラ酸(1mg/kg)による血圧低下作用に対するNG-nitro-L-arginine methyl ester(L-NAME; 3mg/kg)の前処理の影響を検討した結果、フェルラ酸の降圧作用が減弱した。以上の結果より、フェルラ酸の降圧作用に一酸化窒素(NO)が関与する可能性が示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11991222

3.クロロゲン酸類の安全性に関する論文

論文タイトル 内臓脂肪低減効果を有するコーヒーの過剰摂取時の安全性
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 38(9), 825-832, 2010
著者名 千竈映郎, 長尾知紀, 渡辺卓也, 落合龍史, 片嶋充弘, 津田晴子
要旨 酸化成分を低減した缶コーヒー(クロロゲン酸類297mg/本)を毎日過剰摂取した場合の安全性を検証した。肥満度1度以下の健常成人男女35名を対象に、無作為割り付け二重盲検並行群間比較による1日摂取目安量の3倍量、4週間連続摂取試験を市販品相当の缶コーヒーを対照として実施した。理学的検査項目において、収縮期血圧で有意な変動が認められたが、それ以外は正常域の範囲内であった。血液検査項目において、一部の項目で有意な変動が認められたが、それらの変化は軽微な変化であった。副作用として両群ともに、軽微で一過性の消化器系、もしくは腎・泌尿器系に関する症状が認められたが、最終的に試験責任医師は、試験飲料の過剰摂取は対照飲料以上の安全上問題となる事象は認められなかったと評価した。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk10/ykj1009.html
論文タイトル Effects of Hydroxyhydroquinone-reduced Coffee in Patients with Essential Hypertension
掲載誌 J Health Sci 54(3), 302-309, 2008
著者名 Ochiai R, Nagao T, Katsuragi Y, Tokimitsu I, Funatsu K, Nakamura H
要旨 近年の研究報告によるとコーヒー中のポリフェノールの主要な成分であるクロロゲン酸類が降圧効果を示すこと、コーヒー豆の焙煎により生じるヒドロキシヒドロキノン(HHQ)がコーヒー中のクロロゲン酸類の降圧効果を抑制することが示唆されている。降圧剤を服用している本態性血圧患者がHHQ低減コーヒーを4週間継続摂取した場合の効果を調べた。血圧と脈拍数は週1回測定した。血液の生化学的及び血液学的検査を飲料摂取の前後に実施した。その結果、収縮期(SBP)及び拡張期血圧(DBP)に関しては、有意な変化は認められなかった。また両群ともに、飲料摂取期間に脈拍数及び体重の有意な変化は認められず、臨床的に問題となる結果は報告されなかった。これらの知見から、HHQを低減したコーヒークロロゲン酸類を含有するコーヒーを4週間摂取摂取した場合、本態性高血圧患者における降圧剤服用に影響しないと考えられた。
抄録 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006684378
論文タイトル 血圧改善ミルクコーヒーの過剰摂取時の安全性
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 36(9), 825-833, 2008
著者名 播さや香, 千竃映郎, 渡辺卓也, 落合龍史, 片岡潔, 目黒真一, 時光一郎
要旨 血圧改善ミルクコーヒーを過剰摂取した場合の安全性を検討するため、高血圧治療ガイドライン2004の基準で、至適から正常血圧者、および正常高値から軽症高血圧者37名を対象に、無作為化割付単盲検並行群間比較による、1日摂取目安量の3倍量、4週間継続摂取試験を実施した。その結果、過剰量の被験飲料摂取または対照飲料摂取ににおいて下痢や胸やけなどの消化器症状が複数名にみられたが、症状は一過性の軽微なものであった。症状別の発症者数に群間差はなかった。また、血圧や血液検査項目などに臨床上問題となる所見は認められなかった。以上の結果から、血圧改善ミルクコーヒーは市販のミルクコーヒーと同様に安全な飲料であると考えられた。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk08/ykj0809.html
論文タイトル Effects of chlorogenic acids in hydroxyhydroquinone-reduced coffee on blood pressure and vascular endothelial function in humans
掲載誌 Prog Med 26(7), 1723-1736, 2006
著者名 Chikama A, Yamaguchi T, Watanabe T, Mori K, Katsuragi Y, Tokimitsu I, Kajimoto O, Kitakaze M
要旨 正常高値血圧者及び軽症高血圧者を対象としてクロロゲン酸類を含有し、ヒドロキシヒドロキノン (HHQ)を除去したコーヒー(本品)の12週間摂取による有効性・安全性を検討した。本品摂取群の収縮期血圧(SBP)で、摂取4週間後から有意な降圧(SBP:初期値140.4mmHg、4週目135.5mmHg、8週目135.6mmHg、10週目135.9mmHg、12週目135.6mmHg)が認められ、プラセボ摂取群と比較して有意な群間差が認められた。血管内皮機能についても本品摂取群のFBFが569.7%から830.7%へ有意に上昇し、血管内皮機能の改善を示唆した。安全性に関しては、本品が原因と考えられる有害な副作用は、すべての対象者について認められなかった。また血圧値、その他の臨床検査値における個人の変動において、臨床上問題となる変化は認められなかった。
論文タイトル クロロゲン酸類を含有するヒドロキシヒドロキノン低減コーヒーにおける過剰摂取時の安全性
掲載誌 Jpn Pharmacol Ther (薬理と治療) 34(11), 1231-1237, 2006
著者名 渡辺卓也, 塩屋靖, 小御門雅典, 時光一郎
要旨 降圧剤を服用していない正常高値血圧者及び、低リスク・中等リスク軽症高血圧者の男女12名を対象に、試験食品(クロロゲン酸類を含有するヒドロキシヒドロキノン低減コーヒー)を1日当たり3缶摂取する3倍量の過剰摂取試験を実施した。試験食品の摂取期間は、4週間とした。その結果、被験者の体調変化や自覚症状等に関する日誌及び試験期間中の血液学・血液生化学検査値に関して、臨床上問題となる結果は、認められなかった。以上のデータをもとに試験責任医師による判定を行った結果、「試験食品の過剰摂取により臨床上問題となる影響なし」との判定を得た。
抄録 http://www.lifescience.co.jp/yk/yk06/ykj0611.html

4.クロロゲン酸類に関する総説

論文タイトル クロロゲン酸類による血管内皮と体脂肪に対する効果
掲載誌 Medical Science Digest 39(3), 43-47, 2013
著者名 森建太, 長谷正, 桂木能久
論文タイトル 茶カテキンの持久力向上作用及びコーヒーポリフェノールの抗肥満作用
掲載誌 日本ポリフェノール学会雑誌 1(2), 19-25, 2012
著者名 村瀬孝利
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