肌(皮膚)は、人の体全体を包む臓器です。
肌は、ふだん私たちが触れている外側から順に、「表皮」、「真皮」、「皮下組織」の層状の構造をしています。また、それらの中に「血管」「リンパ管」や神経系、「皮脂腺」「汗腺」などの付属器があり、それぞれがかかわりあいながら機能しています。
肌の構造(イメージ)
肌(皮膚)は人の体の表面を覆って、内部の大切な器官や臓器を守り、体温を調節し、体の水分・体液などが失われないようにするなど、体を正常な状態に保つうえでとても大切な働きをしています。
肌には、具体的には次のような働きがあります。
【コラム:肌は「人体最大の臓器」】
肌(皮膚)は、「人体最大の臓器」ともいわれます。個人差や部位の差はありますが、脂肪を除くと、厚さは平均約2ミリ。成人では、肌全体を一枚に広げると約1.6㎡(畳1枚くらい)の面積があり、重さは皮下組織も含めると体重の約16%にも及びます。