アイロン
アイロン・コテでは、高温で髪を柔らかくし、水素結合が動きやすくなった状態で、毛流れを揃え形を整えて、水素結合をつくって形づけます。
髪を左右、さらに上下に分けて、余分な髪をクリップで留めます。下の部分から巻いていきます。
濡れた状態で加熱しても、乾くまでに時間がかかってなかなか形づかないうえ、長時間の高温加熱で傷みが進みます。
必ず毛先まで乾かして、毛流れを整えてから使いましょう。
アイロン用のスタイリング剤をつけたら少し時間をおいて湿り気がなくなってから使いましょう。
アイロンは100〜200℃以上の温度設定のものが多いのですが、毛髪の弾力低下が起こる160℃以下の温度に設定して、短時間で上手に使うコツを覚えましょう。
【参照】高温加熱の影響
熱が届かないと、万遍なく水素結合ができないため、思うように形がつきません。
一方で直接当たる部分の加熱時間が長くなり、傷みやすくなります。
アイロン・コテの直径を目安にひと束の量を調節しましょう。
(例:直径32mmなら3cm幅程度の毛束をとります)
髪が交差してくしゃくしゃのまま使うと、変なクセがついたりして、きれいに仕上がりません。
そのうえ、アイロン・コテがなめらかに動かせず髪に引っかかると、高温で柔らかくなっている髪のキューティクルが大きくはがれたり、切れたりします。
ひと束ずつ毛流れ・面を揃えてから使うと、短時間できれいに仕上がります。
(方法)
①髪の根元をはさんで、アイロンのクリップを半開きにして巻き始めの位置まですべらせ、根元から毛流れを整えます
②好みの巻き方で巻きます
③アイロンのクリップを半開きにして毛先方向にアイロンをはずすとカールがキレイに残ります
④手のひらにカールを乗せて熱が冷めるまで待ちます。冷めるときに形が変わるのを防ぎ、カールが長持ちします。
ひと束とり、ストレートアイロンで平らになるようにはさんだら、プレスしながらゆっくり毛先まで動かします。
*強く挟んで、強く引っ張らない
*必須参照:毛流れ・面をそろえてから、アイロン・コテをあてる
ボリュームを出したい毛束の内側にカールアイロンを入れて挟まずにすべらす。
■冷ます
ヘアアイロンで温まった髪は濡れた状態と同じで、水素結合が不安定で髪の形が変わりやすいので、形がきまった状態で室温まで冷まします。これで、形を保つことができます。
■仕上げのスタイリング剤
(ポイント)
・ヘアアイロンで温まった髪を室温に冷ましてから塗布します。
・濡らしすぎてスタイルが崩れないよう、適量塗布します。
・塗布したら乾くまで動かさない。
(スタイリング剤)
・耐湿性や再整髪性のあるヘアスプレー
・絡まらないよう毛流れをきれいに保ち、手直ししやすいオイル