髪の洗い方、髪の乾かし方…。
毎日のヘアケアを、正しくできている自信はありますか?
実は、わかっていたようで、まちがっていること、 知っているようで、あいまいになっていることがあるかもしれません。
今こそ髪と頭皮のケアを見直して、健やかな髪と頭皮をめざしましょう。
ヘアケアに関する手順や情報を、誰でも聞いてわかる、実践できる音声コンテンツです。
監修・協力:視覚障がい者ライフサポート機構“viwa”
シャンプーは髪の毛を洗うものだと思っていませんか?
シャンプーの目的は、髪だけではなく、髪の生え際である頭皮に広がった脂分(あぶらぶん)やほこりなどの汚れを洗い流すこと。
頭皮のトラブルを防ぐためにていねいに洗いましょう。
調査によると、多くの方が正しく洗えていなかったポイントがありました。
これらは、かゆみやニオイなどの頭皮トラブルの原因になるので、洗い方を見直してみましょう。
髪を濡らしたときに絡まりやすい場合は、事前に手や目の粗いクシなどで髪をとかして絡まりをほどいておきます。
髪をかき分けながら頭皮に直接お湯がかかるようにシャワーを当て、頭皮と髪全体を濡らしましょう。
頭皮や髪がしっかり濡れていれば、シャンプーがよく泡立ち、頭皮と髪全体に広げやすくなります。
シャンプーを手の平に出して、反対側の手で指先方向に軽くのばします。
耳の上、耳の後ろ、頭のてっぺんの頭皮に少しずつつけます。
髪が多い耳の上や後頭部の頭皮は、シャンプーが行き渡りにくく、洗い残しが多い部分なので、意識してつけましょう。
髪が長い人は、耳の上の髪を持ち上げると、頭皮につけやすくなります。
両手で頭をつかむように指の腹を当て、2センチ幅くらいで小刻みにマッサージしながら、頭皮全体にシャンプーを広げ、なじませます。
マッサージは、頭皮を傷つけないように触れて少し押すくらいの力加減でシャンプーを頭皮上の皮脂になじませるようにします。
頭皮全体に泡立ちを感じたら、毛先に向かって髪全体にも泡をなじませます。
まずシャワーを頭の上から軽くかけ、一旦シャワーを止めます。
髪を軽く握って余分な泡を落としましょう。
次に、頭皮はシャンプーを広げるときと同じ動作で、指の腹を小刻みに動かしながら、髪は指を通しながらすすぎます。
泡やヌルつき、頭皮のムズムズ感がなくなるまですすぎます。
このすすぎを充分に行わないと、頭皮トラブルの原因になる場合があります。
特に耳の上や耳の後ろ、後頭部の頭皮は、すすぎ残しが多い部分なので、充分にすすぎましょう。
髪を軽く握って水気を切ったら、コンディショナーまたはトリートメントを髪につけます。
髪の中間から毛先までの、指通りが悪い部分を中心に、髪全体になじませます。
すすぎは頭皮から。
シャンプーのすすぎと同じように、頭皮に指で触れて小刻みに動かしながら、次いで、髪は根元から毛先まで手ぐしを通しながら、シャワーを当て洗い流します。
頭皮と髪にベタつきやぬるつき、毛先にお湯がたまる感じがなく、するっと指が通るまで充分にすすぎます。
コンディショナーやトリートメントは、すすぐときに必要な成分が髪全体へ薄く万遍なく行き渡る性能が発揮されることで、べたつかずなめらかに整います。
また、手のひらを使ったマッサージも効果的です。
手のひらの親指の下あたり、ふくらみのある部分を使うと力が入りやすくなります。
ここでは、頭の左右、額、頭頂部の順にマッサージ方法を紹介します。
まず頭の左右側面のマッサージは、両手を使います。
耳の上、耳の後ろ、こめかみは両方の手のひらを使って左右から頭を挟むように圧をかけ、小さく円を描くように頭皮を動かします。
額は髪の生え際に手のひらを当て、小さく円を描くように頭皮を動かします。
額の中央から、こめかみにかけて手のひらを移動させながらマッサージしていきます。
頭のてっぺんは左右の手のひらを重ねて前後左右に頭皮を動かします。
それぞれ3回から5回くらい行うのが目安です。
育毛剤を使うタイミングはシャンプー後のタオルドライのあとや、朝ヘアスタイルを整える前がおすすめ。
育毛剤をつけた後にマッサージすると、より効果的です。
ヘアスタイルをきれいに整え、形を保つための方法をご紹介します。
髪はしっかり乾いた状態で、形を保つことができます。
根元を起点に毛流れを整え、ヘアスタイルのもちを良くするために、
髪の乾かし方のポイントは
髪を洗った後、髪をタオルで挟んで軽くたたくように水気をとります。
次にタオルを頭からかぶり、タオルの上から軽く押し、水分を吸収させます。
毛先ではなく、根元を中心にタオルドライすることで効率的に乾かせます。
濡れた髪はやわらかく、摩擦などで傷みやすい状態。強くこすったり、引っ張らないようにしましょう。
ドライヤーの風を入れるために、指で髪の根元を小刻みに揺り動かしながら乾かします。
このとき、分け目は気にせず、髪が乱れても大丈夫。
はじめに濡れた髪の根元を乾かすと、自然に立ち上がり、ここを起点に毛流れや髪のボリュームが整いやすくなります。
頭の前側を乾かすときは、頭のてっぺんや耳の上の後ろから前に向かって。
後頭部は、上から斜め下に向かって、頭の丸みの下は横から、温風をあてます。
ドライヤーの風が根元に当たりやすいように左右の手で持ち替え、頭全体の根元を乾かします。
髪に冷たさがなくなり、サラサラしてきたら乾いたサイン。
根元が乾いたら、毛先に向かって乾かしていきます。
温風を根元から毛先に送るように当て、手ぐしで毛流れを揃えながら、ここでも分け目を気にせず乾かします。乾かす場所を少しずつ変え、頭全体を巡りながら繰り返すと毛流れも揃い、ヘアスタイルもキレイに整います。
髪の根元から指を通してみて、サラサラになったらドライヤー乾燥は終了です。
分け目は最後に整えるようにすることで、全体をまんべんなくしっかり乾かすことができ、ボリュームもきれいに整います。
髪は、しっかり乾いて、髪の温度が部屋の温度と同じくらいになると、形が長持ちします。
髪が熱くなっていたら、指を通しながらドライヤーの冷風を当て、冷ましましょう。
最後に、分け目や毛流れ、形を整えて仕上げます。
必要であれば、ヘアアイロンやスタイリング剤を使って仕上げましょう。
シャンプーは、かゆみやニオイ、ベタつきが気にならないタイミングで洗うのがベスト。
お風呂に入れないときや入院中など、体調によって髪を洗えないときの、頭皮や髪を清潔に保つための方法を紹介します。
頭皮を洗わないと、頭皮に脂分がたまってしまいます。
これはかゆみやベタつきなどの原因になるので取り除くことが大事です。
まず、やわらかく毛先が丸いブラシを使って頭皮にたまった脂分(あぶらぶん)をほぐします。
その脂分(あぶらぶん)や汚れを髪に移すようにとかしましょう。
頭頂部だけでなく、左右前後の頭皮全体も。髪の生え際、耳の後ろや襟足は、下に向かってではなく、頭のてっぺんに向かって毛流れに逆らうようにとかします。
頭皮は弱いので傷つけないように、心地よいくらいの力加減でブラッシングしましょう。
次に、蒸しタオルまたは水やぬるま湯で濡らしてしぼったタオルを用意します。
タオルを頭からかぶり、タオルの上から軽く揉みながら、髪に移した脂分や汚れをふき取ります。
髪を前後左右4ブロックに分け、細かくかきわけながら、頭全体に行います。
髪の重なりの多い耳の上や、後頭部の真ん中の頭皮を忘れずに。
長い髪はタオルではさんで汚れをたたくようにふき取ります。
このとき、髪同士が強くこすれ合わないように注意しましょう。
最後に、乾いたタオルで水分をふき取り、毛流れやシルエットを整えます。
ドライヤーがあれば、髪を乾かして整えましょう。
コンディショナーとトリートメントの違いをご存知でしょうか。
それぞれの効果を理解して、髪の状態に合うものを選びましょう。
コンディショナーの働きは、髪の表面をなめらかにして、指通りを良くし、絡まりをなくすこと。
それによって傷みの進行を抑え、まとまりが良くなります。
トリートメントの働きは髪の内部まで成分を浸透させて髪の状態を整えること。
髪の傷みのケアや補修、髪をしなやかにする、くせを緩和する、揃えやすくする、など髪の状態を整えます。
ヘアパックやヘアマスクも、トリートメントの一種です。
コンディショナーとトリートメントの違いは、同じブランドでは効果の程度の違い。
トリートメントの補修・保護機能は、コンディショナーより効果が高い場合が多くなっています。
最近は、コンディショナーでもトリートメント機能を併せ持つ製品が増えています。
ふだんのケアにはコンディショナー。
髪の傷みが特に気になるときや、ヘアカラーやパーマをした後は、トリートメントがおすすめです。
コンディショナーとトリートメントを一緒に使う必要はありません。
髪の形は、乾いた状態でできる髪内部の「水素結合」で保たれます。
濡れた髪は「水素結合」が切れて、自由に形が変えられる状態。
それに対して乾いた髪は「水素結合」によって、形が変わりにくい状態です。
髪を乾かし残していたり、寝ている間に汗をかくと、濡れている部分の髪の形が変わり、そのまま保たれます。それが寝ぐせです。
寝ぐせを防ぐには、根元からしっかり乾かし、髪を部屋の温度と同じ状態にすることがポイント。
乾かしたての温まった髪は、水素結合が不安定なので寝る直前ではなく早めに乾かし、部屋の温度と同じくらいまで冷ましておきましょう。
頭皮マッサージは、頭皮をもみほぐして、血行を良くする効果があります。
さらに髪のハリやコシ、髪の成長を助ける効果も期待できます。
両手の指の腹を使います。
最初は両手の5本指の腹を左右の耳にそわせるように、親指は耳たぶの下あたり、小指はこめかみあたりにおきます。
この指の位置を保ったまま、指の腹で小さな円を描くようにもみほぐします。
指を当てる位置を変えながら、この動作を頭全体に行います。
力加減は自分で「心地よい」と感じるくらい。
爪をたてて頭皮を傷つけないように気をつけましょう。
両手の指の腹を使ってツボを押します。押す場所は額の中央から後頭部の中央くらいまで。
「心地よい」と感じる部分を1ヶ所につき3秒ずつ押します。
深呼吸して息を吐きながら押すとリラックスできます。
また、手のひらを使ったマッサージも効果的です。
手のひらの親指の下あたり、ふくらみのある部分を使うと力が入りやすくなります。
ここでは、頭の左右、額、頭頂部の順にマッサージ方法を紹介します。
まず頭の左右側面のマッサージは、両手を使います。
耳の上、耳の後ろ、こめかみは両方の手のひらを使って左右から頭を挟むように圧をかけ、小さく円を描くように頭皮を動かします。
額は髪の生え際に手のひらを当て、小さく円を描くように頭皮を動かします。
額の中央から、こめかみにかけて手のひらを移動させながらマッサージしていきます。
頭のてっぺんは左右の手のひらを重ねて前後左右に頭皮を動かします。
それぞれ3回から5回くらい行うのが目安です。
頭皮マッサージは毎日続けることがポイント。
育毛剤を使うタイミングはシャンプー後のタオルドライのあとや、朝ヘアスタイルを整える前がおすすめ。
育毛剤をつけた後にマッサージすると、より効果的です。
また、手のひらを使ったマッサージも効果的です。
手のひらの親指の下あたり、ふくらみのある部分を使うと力が入りやすくなります。
ここでは、頭の左右、額、頭頂部の順にマッサージ方法を紹介します。
まず頭の左右側面のマッサージは、両手を使います。
耳の上、耳の後ろ、こめかみは両方の手のひらを使って左右から頭を挟むように圧をかけ、小さく円を描くように頭皮を動かします。
額は髪の生え際に手のひらを当て、小さく円を描くように頭皮を動かします。
額の中央から、こめかみにかけて手のひらを移動させながらマッサージしていきます。
頭のてっぺんは左右の手のひらを重ねて前後左右に頭皮を動かします。
それぞれ3回から5回くらい行うのが目安です。
育毛剤を使うタイミングはシャンプー後のタオルドライのあとや、朝ヘアスタイルを整える前がおすすめ。
育毛剤をつけた後にマッサージすると、より効果的です。
シリコーンとは自然界にあるケイ石という物質から作り出した合成樹脂。
撥水性と、髪をなめらかにする働きに優れています。
傷んだ髪にはシリコーンが含まれているシャンプーがおすすめです。
すすぎまでなめらかに洗うことができ、洗髪時の傷みを抑え、乾燥後の髪がしっとりと仕上がります。
一方で、髪の傷みがなく、さっぱりした洗いあがりが好きな方にはノンシリコーンシャンプーがおすすめです。
シリコーンは植物由来ではありませんが、人体への安全性が確認されており、高温や低温に強く、紫外線にさらされても劣化しにくいなど、安定性にも優れています。
シリコーンの役割や特性を知って、今の髪に合ったシャンプーやコンディショナーを選びましょう。