第14回コンテスト(2023年)の作品
“いっしょにeco” 地球大賞
(14歳)
私の絵は、木を出家させる仏教儀式「ブワット・パ」を描いています。仏教を信じる人々の中では、木を僧と同じように出家させ、敬い、大事に育てて保護することが、森をサステナブルに保全する方法のひとつだと信じられています。
文化に根付いたテーマと構図、色合いがステキ!!(50代/男性)
木の出家を知らなかったのでステキな考え方だと思いました。絵も部屋に飾りたいくらい。見ていて気持ち良かったです。(40代/女性)
物凄い森の迫力が絵に溢れています。(60代/男性)
“いっしょにeco” 花王賞
(12歳)
生き物はみんな、きれいな蝶になります。人間の両手で握りしめられた蝶は、いのちを失って消えてしまいますが、手を離し、蝶たちのために花の種を植えて花園をつくれば、蝶は永遠に、自由に、楽しく、美しく空を舞うことができます。
それぞれの蝶の羽には、魚や花が描かれており、まるで自然のいのちひとつひとつを全て蝶の中で表現しているようだ。か弱い存在の蝶を大事にし、自然を守ることの大切さを、シンボリックに伝えている点がすばらしい。
素敵な絵で気に入りました。これからも描き続けてください。(50代/女性)
お気に入りです。(30代/男性)
蝶と海と空の青が混ざり合っていてとても素敵で心を癒してくれました。(20代/男性)
“いっしょにeco” 花王賞
(10歳)
自然界のサステナビリティと生き物の大切さを育むために、みんなで力を合わせて協力するから、自然は美しいのです。
植林をする子どもたちの姿と、その様子を投影した影のような別の世界観が描かれている。笑顔で木を見上げている子どもたちの姿から上向きの思考を感じとることができる。また遠くからでも鮮明にわかる構図や色の使い方がユニークだ。
平和で世界で最も恵まれている国に生まれて生活できている私達が世界の苦しむ子供や難民達の役に立つべきと思います。(60代/男性)
視点の自由さを感じました。もう1人の自分なのでしょうか。もう1人とも仲良しですね。(50代/女性)
お気に入りです。(30代/男性)
“いっしょにeco” 花王賞
(10歳)
友だちと私はマレーバクを水浴びさせています。マレーバクは私たちの国の動物です。私たちはマレーバクを安全でいつもきれいにしておかないといけません。
子どもたちがバクを洗っている姿が、自然の中での人と生きものの共生を表現している。このワンシーンを見ていると、前後の物語が思い起こされ、動物と子どもたちの関わりが想像される。
マレーバクを大切にしている気持ちが伝わりました。大人になってもその気持ちを忘れずにいてください。(40代/女性)
“いっしょにeco” 花王賞
(9歳)
私は動物が大好きで、獣医になりたいです。犬も、ネコも、牛も、ウサギも、馬もみんな大好き。私のお父さんは獣医なので、お父さんと一緒に働いて、動物たちの病気を治し、すみかのない動物たちを保護する場所をつくってあげたいです。
人間に向けた馬の視線が新鮮で、強く印象に残る。私たちは人間が見ている世界が環境だと思いがちだが、それは単なるひとつの見方で、動物がこの世界をどう見ているかが重要なのだということを、この絵は伝えている。
ダイナミックな構図とカラフルな色合いに心惹かれました。これからも動物と仲良くしてください。(50代/女性)
メレクさん、こんにちは。あなたが描いた黄色の馬が気に入りました。素晴らしい獣医になることを願っています。(40代/男性)
“いっしょにeco” 花王賞
(11歳)
私たちの住んでいる地球はシャボン玉のようにはかないと思います。それをこわすことなく、美しいまま未来につなげたい。地球と自然と動物が共存していくためには、私たち人間が知恵を出し合って守っていかなければならないと思います。
世界が行うべきことを、地球や人を描かずに、世界中のさまざまな肌の色をした手や動物で表している。一人ひとりの手のひらには、皆の思いが託されたシャボン玉が描かれ、今までにない世界観のある作品である。
淡い色使いでシャボン玉の感じが良く描かれていました。動物達も愛らしく、多くの手が地球と言うシャボン玉を載せた世界観が素晴らしいと思います。これからも絵を描いてくださいね。(60代/女性)
“いっしょにeco” 花王賞
(11歳)
私たちは美しい惑星に住んでいます。たくさんの川、湖、海がある地球に。私たちは水をきれいに保たなければなりません。私たちのいのち、そして水の中や水辺に住む多くの生き物のいのちのために。
きれいな水がある場所にしか飛ばないトンボを素直に表現した興味深い作品だ。トンボは寒色、キリンたちは暖色といった色の配分は、豊かな色彩感覚をうかがわせ、トンボと共存する動物たちの描き方のバランスもすばらしい。
インパクトのあるカラフルなトンボ。目を引きました。動物たちがみんなで水を飲む。ずっと続いて欲しい未来と思わせる素敵な絵画でした。(50代/女性)
“いっしょにeco” 花王賞
(9歳)
樹木は、地球の生態系をつくり出し、空気をきれいにしたり、豊かな水を生みだしてくれる植物です。将来、私たちの子どもたちや動物たちが住み続けるのに理想的な自然環境をつくるために、私は家族と力を合わせて木を植えました。
みんなで植樹している木々が、成長して草の上に広がる未来の木の影として描かれているのが興味深い。長い年月を通して、こうした樹木との関わりがしっかりと生活に根づいていることを教えてくれる作品だ。
こうした素敵な絵が環境問題を身近に感じるきっかけになってほしいと思いました。(40代/女性)
“いっしょにeco” 花王賞
(7歳)
未来には、住みたいと思えば、どんなに高いところでも自由に選べて、しかも安全に暮らせるようになるでしょう。
温かい色使いとさまざまな動物や建物で、未来の姿が明るく表現されており、配色や構図も工夫されている。一枚の絵の中に存在する多くのストーリーが、複雑に編み込まれ、ひとつの大きなポジティブな世界観を生み出している。
未来がワクワクできますね。(50代/女性)
色合いがオレンジで元気がでました!よく見るとお花の中に人々や動物がいて仲良く暮らしている様子に癒されました。(50代/女性)
思い描く未来に協力したいと思いました。(50代/女性)
益田 文和 審査委員長推薦
(11歳)
二人の人間が布をかぶって牛に変装しているようにも見える不思議な作品。背景も檻を連想させ、困惑したような表情からもハッピーではない状況なのか。牛と人間との関係など、この謎めいた絵に関する解釈は見る人に委ねられているようだ。
牛たちの幸せを願ってかかれたのでしょうか?動物を大切に想う気持ちが絵から感じとれました。(30代/男性)
大久保 澄子 審査員推薦
(6歳)
使用している色は少ないながらも葉の色は緑の濃淡のみで変化をつけ、寒色系の背景にピンク色をポイントとしてあしらっている。後ろでオタマジャクシが泳いでいたり、水の色も変化したりと、リズム感があり描写力のある作品だ。
本当に香りが漂ってくるようでした。(20代/女性)
絵としての良さもさることながら、深みのある、趣き深い、とても魅力的な絵ですね。(60代/男性)
私ははすの香りを意識したことがありませんでした。初めての視点をおしえてくれてありがとう。すてきな感性ですね。(20代/女性)
松下 計 審査員推薦
(6歳)
ネガティブなこともポジティブなことも、いろんな要素がひとつの画面にまとまって、世界がひとつであるということを表現している作品だ。まるでいろいろなものを皿に乗せて食べるスリランカカレーのようで興味深い。
食べ物を大事に育て、感謝して食卓に運ぶ様子が感じられました。自由な色使いも素敵です。(60代/女性)
オヤマダ ヨウコ 審査員推薦
(15歳)
地球温暖化について、作者なりの考えやアイデアを込めた作品だ。この絵が、北極や南極の氷が溶けている問題を訴える科学者の存在や、技術を使って修復・再生しようとしていることを知るきっかけになってほしいと思う。
ステキな絵でした。(50代/女性)
氷を縫い合わせる発想が素敵だと思いました(50代/女性)
アンドレアス・シュナイダー 審査員推薦
(9歳)
遠足でヴァイタルナ川に行き、森や自然を育てるために植物を植えたという、本人の経験から描いた作品。環境課題に対する子どもたちの責任感が、強いメッセージとして込められている。木と水が混ざりあってひとつになっているところも奥深い。
みんなで川や森を大切にする様子が生き生きとした色使いで表現されていて、素敵だと思いました。(50代/女性)
細川 泰徳 審査員推薦
(10歳)
温暖化によって南極の氷が溶けて、ペンギンの居場所が少なくなっている環境問題について描かれた作品。涙を流しているペンギンをねぎらっているようで、やさしく生きていこうというメッセージを受け取り、心を打たれた。
きっと暑い国に住んでいるであろう作者が氷やペンギンの居場所を通して環境問題を描いていて感動しました。(50代/女性)
片平 直人 審査員推薦
(8歳)
野菜や魚は自然の恵みであり、それはプラスチックではなく自然のもので包装するべきだと、プラスチック削減をストレートに表現。個々の食材が美味しそうに描かれ、作品全体も非常に力強いタッチで描かれている。
カラフルなフルーツに心が華やいだ。素敵で、額縁にいれて飾りたいですね。(30代/女性)
優秀賞
(12歳)
作者が空想した魔法の木を描いているが、まるで実在するかのようにいきいきとしている。輪郭線を白くしたり、葉っぱもスポンジで色づけしていたりと、見れば見るほど味わいのある作品。
自然の美しさをを絶妙なグラデーションで表現していて、味わい深い絵ですね。ずっと見ていたい絵で、他の絵もぜひ見てみたいです。(60代/男性)
優秀賞
(13歳)
川に流れているごみのようなものを、大人と子どもが手を取り合って一緒に拾っている。人間も川も全て曲線で描かれており、光と影の色をうまくリズミカルに表現することで、動きがとても楽しげな作品になっている。
独特な色合いとタッチで、構図もユニークで、世界観が素敵です。(50代/男性)
優秀賞
(13歳)
田舎の田んぼという、作者の身近にある自然を描いており、何気ない日常の中で印象に残るシーンを上手に切り取っている。光が差し込む様子が描かれており、未来への希望を感じさる点が秀逸だ。
深みのある色使いで、日常の中での自然への愛が感じられます。自分の日常も見渡してみようと思いました。(30代/女性)
素晴らしい色彩ですね、本当に田んぼの香りが漂って来そうです。(60代/女性)
優秀賞
(10歳)
周りを黒く縁取ることで映画のオープニングシーンのように感じ、心を惹きつけられる。色をつけた花だけでなく、月や鳥など、 モノクロ部分にも注目してほしい。見る角度によってまた違う作品に見えるのではないかと思わせる。
日本から遠いあなたの国でも桜の木が咲いているのが驚きでした。日本では桜の木は雨と一緒に描かれることが少ないのであなたの絵はとても新鮮でした。(20代/男性)
優秀賞
(10歳)
遠近法などを使って木々の奥行きを表現するのではなく、重なり合わないような描き方をすることで、一本一本の木が生命感を持ち、独立して見える。けれども、引いて見た時には、ひとつの世界になっている作品だ。
森をこんなふうに楽しく描ける想像力と画力に驚き、感動いたしました。 I respect you.(20代/女性)
優秀賞
(14歳)
非常に謎めいた作品だが、じっくりと眺めていると、いろいろな有機体に目だけが見えてくる。特定できない生き物を自分たちの「兄弟」だと表現している点が非常におもしろく、哲学的かつ魅力的な作品だ。
あらゆる生き物の共生、多様性を感じました。独創的で素敵な感性です!(50代/女性)
とても印象深い作品を目にしてとても感動しています。(60代/男性)
優秀賞
(6歳)
作者が夏休みに、蜜を木に塗ってそこに集まる昆虫をはじめて見たのだろうか。とても感動している姿がのびのびと描かれている。その喜びが素朴なタッチでよく表現されており、自分の小さい頃を思い出させる。
身近な生き物たちを大切に想い、仲良くみんなで暮らしたいという気持ちに感動しました!これからもその気持ちを大切にしてほしいです。(30代/男性)
優秀賞
(6歳)
自動車ではなく自転車に乗ろうというメッセージを込めた作品。輪郭線をはっきりと描かずに、自転車から見た情景を描いている点が独創的だ。排気ガスを出さない自転車に満ちたくらしから伝わる幸福感を素直に表現している。
自然を大切に想い、みんなに呼びかける一生懸命な気持ちが、のびのびとした絵から感じられ、心打たれました!(50代/女性)
優秀賞
(9歳)
濁った色を使わずに、発色の良い色だけをパレットから取って絵の中にぶつけ、明るいタッチで描かれた作品。ひとつひとつの小さな祝福感が集まり、絵全体からあふれて、私たちの元へ伝わってくる。
鮮やかな色合いと、細かな描写が、見ていてハッピーな気持ちにさせてくれました。(50代/女性)
優秀賞
(15歳)
ひとつの絵ではあるが、いくつかの絵が作品の中にまとめられているような作品。モノクロにもかかわらず、作者の、自然の豊かさを描き出している細かい線の使い方、ストーリー性の表現の仕方がすばらしい秀作だ。
カラフルな作品が多い中、モノクロでありながら、緻密な描写により、自然への想いを感じる絵で、心惹かれました。(40代/女性)
優秀賞
(10歳)
蓮の葉と人間の帽子が同じような円で描かれており、まるで自然の中に人間が溶け込んでいるようだ。人間の周りに環境があるのではなく、人間を取り込んだ形で環境を表現しようとする点に、作者の環境に対するとらえ方が表れている。
俯瞰したハスの葉と花がカラフルで、リズミカルで、楽しい絵だと思いました。(40代/男性)
とても美しい。100m先から目に留まった。色彩が美しい。水が満ちているように見え、太陽の光を受けた葉の色の表現が素敵。私はフローリストで、花で描く仕事です。あなたの絵のように活き活きと気持ちが満たされる作品を作っていきたい。あなたの絵がたくさんの人に見てもらえますように。 (40代/男性)
優秀賞
(9歳)
いろいろなものがある大都市の中で、樹木、緑を大切にしていくためには、お互いに助け合い、共存していくことが大切だという思いが込められている。多彩な色で描かれており、目を惹く作品だ。
カラフルな木々たちが、大きな都市という多様性を表している様で、とても綺麗でした。(20代/女性)
優秀賞
(13歳)
リサイクルやリメイクを家族ぐるみで行うお店にたくさんのお客さんが集まっている。作者のリアルな日々の暮らしの中から、環境問題に対してどんな国でもすぐにできそうなことを提案している。こうした生活を見習いたいと思わせる作品だ。
子どもたちの身の回りの生活がイキイキと描かれていて感動しました。(60代/女性)
環境を守るために家族の方が取り組んでいらっしゃる様子がよくわかります。鞄も皆さんの洋服もカラフルで素敵ですね。(60代/男性)
優秀賞
(15歳)
クラシカルな油彩画のような色づかいが独特。視線が非常に低く、手前にいる鳥の目線で描かれているのだろうか。動物の視点から環境を見るというとらえ方がユニークであり、気づかされることがたくさんある。
雀が安心して食事をするのを見守る母子が印象的に平和の尊さを伝えている。とても引き込まれた。(50代/男性)
雀のイラストの色彩が素晴らしく、大変気に入りました。(30代)
芸術的で好きです!(10代/女性)
優秀賞
(11歳)
一見、ドアを境にして、人間の親子と外にある自然界との間に隔たりがあるようだが、ドアを開けて話をし、自然について理解しようとしているようにも見える。環境への理解を深めたいという力強い作品だ。
自然や環境を大切に思う気持ちが、何気ない日常生活の中にも感じられる、素敵な家族の様子が、心に響きました。明るく美しい色使いが、見ていて心地良いです。(50代/女性)
親子の会話の雰囲気がステキな屋外の景色と調和していて心が温かくなる絵です。(50代/女性)
想いも入ったよい作品ですね。次も頑張ってください。(50代/男性)
絵自体が好きです。(50代/女性)
優秀賞
(10歳)
マングローブを中心にした美しい緑の世界に、鳥や魚が描かれている。めざしたい自然の姿のお手本のような作品だ。「この絵を通して私は環境をサステナブルなものにしていく手助けをしたい」という作者のメッセージにも惹かれた。
背景の黄色が美しく、木や生き物たちがいきいきと描かれていて、力強い作品だと思いました。(40代/女性)
空色のグラデーションや、大木を取り囲む小さく描かれた人間との対比で、木が特別な存在であることを表現している。人々が長い時間をかけて木を大事にし、これからも大事にしていくという強いメッセージを感じた。