チェックシート・その他に関するFAQ

チェックシート・その他

Q.

ウェブアクセシビリティは法律で義務付けられているのでしょうか?

  • NEW
A.

「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(通称:障害者差別解消法)では、情報アクセシビリティの向上が「環境の整備」として民間企業を含む事業者に対しても努力義務が規定されており、障害の有無にかかわらず円滑に情報を取得・利用・発信できることが期待されています。ウェブサイトのアクセシビリティに対する具体的な基準や指針は明示されていませんが、ウェブアクセシビリティも、この「環境の整備」のひとつとして、向上、改善が望まれています。
 
また「障害者差別解消法」は2021年6月に改正(2024年4月1日から施行)され、これまでは国や地方公共団体などに義務付けられていた「合理的配慮」の提供が、民間の事業者に対しても義務化されることになりました。この「合理的配慮」をできるだけスムーズに提供できるように、あらかじめウェブサイトのアクセシビリティを高めておくことが、今後ますます重要になります。

Q.

花王AEM Sitesで「アクセシビリティ対応チェックシート」を使って制作したウェブサイトの事例はありますか?

A.

花王グループの現在までの取り組み状況は、「各サイトにおけるウェブアクセシビリティの取り組みページ」に掲載しています。
※記載される状態は確認日時点のものとなり、現在の状態と異なる場合があります。

Q.

「アクセシビリティ対応チェックシート」のチェック担当は1つのフェーズに複数名いてもよいですか?

A.

1つのフェーズにつき複数名で分担してチェックしていただいても構いません。
ただし、チェックシートの「記入者名」欄にはフェーズの代表者として1名のお名前を記入してください。

Q.

「アクセシビリティ対応チェックシート」のすべてのフェーズのチェック担当が同じ人でもよいですか?

A.

同じ方がすべてのフェーズのチェックを担当いただいても問題ありません。

Q.

「アクセシビリティ対応チェックシート」に記載した内容が正しいかどうかは、どのように確認すればよいですか?

A.

2022年中はアクセシビリティ対応チェックシートを使った、チェック担当のセルフチェックのみとなります。
2023年以降については、チェックシート提出後に第三者機関によるアクセシビリティチェックやユーザーテストを実施することを、今後検討予定です。

Q.

「アクセシビリティ対応チェックシート」と「アクセシビリティ簡易確認シート」の違いを教えてください。

A.

「アクセシビリティ対応チェックシート」は、コンテンツ作成、デザイン、オーサリングの各制作フェーズの終了時と全制作作業完了時にWCAG要件を満たしているかどうかを確認するためのものです。本シートを使わずに制作したウェブサイトの改修時、または新しいウェブサイトを制作する際は、利用が必須です。

「アクセシビリティ簡易確認シート」は、「アクセシビリティ対応チェックシート」を使わずに制作した公開中のウェブサイトに対して、チェック対象を特に重要なウェブアクセシビリティの要件に絞り、ウェブサイトの対応状況を簡易的に把握するためのものです。原則、「アクセシビリティ対応チェックシート」を使わずに制作をしたウェブサイトは利用が必須ですが、構成、デザインが大幅に変わるリニューアルの場合は任意となります。


比較表

アクセシビリティ対応チェックシートとアクセシビリティ簡易確認シートの比較表。内容を記載したテキストファイルは、本項の末尾にある「比較表 ダウンロードテキストファイル」というリンクより確認できます。

  • *
    日々の運用範囲内の更新やコンテンツ追加をする際は「アクセシビリティ対応チェックシート」の利用・提出は不要です(例:バナー画像の差し替え)。ただし継続してアクセシビリティが確保されるよう、アクセシビリティ要件に配慮した制作・運用にあたってください。

上記画像で表現した情報を、テキストファイルとしても提供いたします。

Q.

「アクセシビリティ簡易確認シート」はどのタイミングで提出すればよいですか?提出期限はありますか?

A.

「アクセシビリティ簡易確認シート」の提出期限はありません。ただし、アクセシビリティ向上の改修計画の際に参考となりますので、できるだけ早いタイミングでの実施を推奨します。

Q.

公開中のウェブサイトのアクセシビリティ改修コストはどのように見積もればよいでしょうか?目安があれば教えてください。

A.

コンテンツの量や種類、ウェブサイトの規模やアクセシビリティ状況によって変わります。アクセシビリティ簡易確認シートの結果を参考にして、作業コストを見積もってください。
リニューアルや大規模な更新を予定しているウェブサイトであれば、アクセシビリティの確保をリニューアル要件に入れて実施する方が、単独でアクセシビリティ対応をおこなうより効率的な場合があります。

Q.

「アクセシビリティ対応チェックシート」で「満たす」としてよいか迷う場合は、どうすればよいですか?

A.

要件を満たさない場合、または別のフェーズ(作業工程)で確認が必要な場合は「要確認」にチェックを入れて、詳細を「要確認理由」へ記入します。満たしているか迷う場合も同様に「要確認理由」へその内容を記入してください。

  • 要確認理由の記入例
    • コントラスト比で判断に迷ったケース(アクセシビリティ対応チェックシートC-5-1、C-5-2)
      • 画像内の大きい文字でコントラスト 3:1 を確保したが、文字画像(画像内文字)はデバイス幅が小さくなると、文字サイズが小さくなるケースがあるため、「満たす」にチェックを入れて良いか迷って「要確認」にチェックをいれた。
    • リンクの目的で判断に迷ったケース(アクセシビリティ対応チェックシートD-2-1)
      • チェック項目にある「リンク先が推察できる」とは、どの程度の読解力を想定したら良いか判断つかなかったので「要確認」にチェックを入れました。
Q.

「アクセシビリティ対応チェックシート」は1ページごとに1シートを使って記入しますか?

A.

原則としては、ページ単位ではなく、作業した対象範囲をまとめてチェック、記入を行ってください。
ただし作業範囲が広く、数十ぺージに及ぶ場合は、ディレクトリごとにチェックシートを分けるなど適宜調整してください。

Q.

「アクセシビリティ対応チェックシート」の項目で、ほとんどのページでは満たしているが、1ページだけ満たさないものがあります。「満たす」にチェックしてよいですか?

A.

1ページでも要件を満たさない場合は「要確認」にチェックを入れ、対象箇所と詳細を「要確認理由」へ記入してください。

Q.

「アクセシビリティ対応チェックシート」の項目をすべて満たさないと、公開できませんか?

A.

すべての項目を満たしていないとウェブサイトを公開できない、という規定はありません。
花王グループではすべての項目を満たすことを目指していますが、技術的に対応が困難、または時間やコストがかかる項目もあります。「対応指標」も活用しながら2024年3月の対応期限に向けて段階的な改修を計画して取り組んでください。

Q.

「アクセシビリティ対応チェックシート」にある「対応指標」は、ウェブアクセシビリティガイドラインの「3. 目標とする品質基準」とどのような違いがありますか?

A.

対応指標はWCAC 2.1 レベルAA の対応に向けて、段階的な取り組みを支援するために、対応の目安として設定しました。品質に関しての基準ではありません。

「アクセシビリティ対応チェックシート」の項目を、優先度Ⅰ~Ⅲの3段階で分類しています。最終的にはすべての項目を満たすことが目標ですが、まずは優先度Ⅰ・Ⅱの項目を80%満たすよう取り組んでください。

Q.

「対応指標」の優先度とは何ですか?

A.

できるところから、より多く取り組むための対応時の目安が「優先度」です。年齢や障害の有無、利用している機器や環境などに対する優先度ではありません。以下の3段階で設定しています。

  • 優先度Ⅰ:満たしているかどうかの判断が比較的容易、かつページ内で使用頻度が高いコンテンツに関わる項目。またはWCAGで最低限の要件として求められる項目。見直しの負荷が、比較的低いと考えられる。
  • 優先度Ⅱ:満たしているかどうかの判断がやや難しく、見直しの負荷もやや高い項目。
  • 優先度Ⅲ:満たしているかどうかの判断に専門的な知識を要する項目。コンテンツボリューム、使用頻度がともに低い項目。
Q.

「アクセシビリティ簡易確認シート」はウェブサイトすべてのページを確認する必要がありますか?

A.

「アクセシビリティ簡易確認シート」は、公開中のウェブサイトのアクセシビリティ傾向を把握するためのツールです。対象ページはウェブサイトの規模によって異なります。

  • 対象ウェブサイト
    • 公開中のウェブサイト。
    • 2023年3月までに公開予定で「アクセシビリティ対応チェックシート」を使わずに制作を開始しているウェブサイト。(公開後に実施)
  • 対象ページ
    • 10ページ以下のウェブサイトは全ページが対象。
    • 11ページ以上のウェブサイトはトップや主要なページなど、10ページ程度を選定する。
Q.

「アクセシビリティ簡易確認シート」で利用するチェックツールを使って「アクセシビリティ対応チェックシート」のチェックを行っても問題ないですか?

A.

「アクセシビリティ対応チェックシート」でチェックを行う際、機械的にチェックできる項目はブラウザの拡張機能などさまざまなチェックツールやサービスを利用しても問題ありません。ただし機械によるチェックができない項目、最終的には人間の判断が必要となる項目が多くありますのでご注意ください。
花王ウェブアクセシビリティガイドライン「5-6. ツールの利用」にW3Cで紹介されているツールを掲載していますので参考にしてください。

※ツールやサービスの使い方、チェック結果に関する質問はお受けできませんのでご了承ください。

Q.

「アクセシビリティ簡易確認シート」の結果にエラー/NG判定の項目がありませんでした。改修しなくてよいということですか?

A.

「アクセシビリティ簡易確認シート」は、現状のウェブサイトの傾向を把握することを目的としているため、確認項目がアクセシビリティの基本となる要件に絞られています。簡易確認シートではエラー/NG判定が無くても、確認項目以外でアクセシビリティの課題を抱えている可能性があります。このシートで掴んだ傾向をもとにアクセシビリティ向上の計画をたて、実行へ進めてください。

表記について

花王株式会社のウェブサイトでは、「障害」の表記として、一部のコンテンツで「障がい」を使用しておりますが、本ガイドラインにおいては、スクリーンリーダーでのテキストの読み上げを考慮し、漢字表記としております。

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