キーボードで操作が行えることは、さまざまな状況にあるユーザーにとって非常に重要です。例えばマウスを緻密に操作できない、マウスポインタを視認できないユーザーや、マウスを使えない状況にある場合にはキーボードが主な操作ツールとして活用されます。
すべてのインタラクティブ要素(リンク、ボタン、フォームコントロールなど)がキーボードでアクセス可能となるように設定します。
キーボードフォーカス中のユーザーがタブキーを使用する際に、要素が論理的な順序でフォーカスされるようにします。
フォーカスされている要素に対し、枠線や背景色の変更など視覚的に判別可能な変化(視覚的インジケーター)を追加し、ユーザーが現在どの要素にフォーカスしているかを容易に識別できるようにします。
キーボードフォーカス中、Tab キーによる移動においてコンテンツをそれ以上進んだり、あるいは手前に戻ることができない状態を「閉じ込め」と称します。閉じ込められるのを防ぐため、ユーザーがキーボードを使用して特定の要素から抜け出せるよう設定します。
モーダルウインドウ内において、閉じるボタンがない、あるいはボタンをキーボードで操作できないなどの理由でモーダルから脱出できなくなる。
※モーダルウインドウ内において、閉じるや決定操作を行うまでモーダル内から出れない状態は「キーボード操作が閉じ込められる状況」には該当しません。
Tabキーによる移動に伴いコンテンツが連続して読み込まれる。そのため、タイムラインの他のコンテンツに進むことができない。
モーダルウィンドウのアクセシビリティに関して、特に注意を払うべき主要なポイントは以下の通りです。ただし、これらは基本的な要件であるため、シーンに応じた更なる検討が必要です。
アコーディオンメニューは、情報を開閉する形式のメニューです。使いやすさを高めるためのポイントは以下です。
これらのポイントを取り入れることで、多様なユーザーにとって使いやすいアコーディオンメニューの実現が期待されます。
タブメニューは表示するコンテンツを切り替える役割を持つため、選択されていないコンテンツは通常「非表示」になります。
例えば、以下のような情報や機能が提供されている場合、非表示のコンテンツが読み上げられないことは大きな問題にはなりません。
「視覚的に非表示の情報が読み上げられない」というポイントは、「より多くのユーザーに同等の体験を提供する」というアクセシビリティの考え方に基づいています。
ただし、これは一つの考え方であり、特定の状況に応じて「視覚的に非表示の情報をあえて読み上げる」ような対応をとる場合もあります。具体的な状況によって最適なアクセシビリティ対策は異なるため、一つひとつのケースで慎重に判断することが大切です。
花王AEM Sitesで制作するウェブサイトは、コンポーネントを適切に使用することで、アクセシビリティ要件の一部を満たすことができます。
コンポーネントの適切な使用については花王AEM Sitesマニュアルサイトで設定や操作方法について確認して制作へ進めてください。
花王株式会社のウェブサイトでは、「障害」の表記として、一部のコンテンツで「障がい」を使用しておりますが、本ガイドラインにおいては、スクリーンリーダーでのテキストの読み上げを考慮し、漢字表記としております。