LGBTQ+社員の活躍推進の取り組み

「すべての社員があらゆる性別、性別の認識または表現、性的指向を尊重し、社員一人ひとりが自身の性を率直に表現することのできる環境をつくり、持てる意欲と能力を存分に発揮して、自分らしく活躍できる組織風土の形成をめざす」という方針のもと、LGBTQ+当事者社員が働きやすい職場環境の整備と風土醸成を進めています。

LGBTQ+当事者社員が働きやすい組織風土醸成

LGBTQ+当事者社員との座談会(日本花王グループ)

LGBTQ+への理解を深めるために、社内のトランスジェンダー当事者社員との座談会をAlly*1 表明者向けに実施し、約110人が参加しました。当事者社員が自身の経験や当事者と対面した時の留意事項を語ることで、「当事者にしかわからない困りごとなどについて聞くことができ、LGBTQ+への理解が深まった」など参加者から高い評価を得ました。さらに、録画を全社員向けに公開し、社員がLGBTQ+を身近に感じ、自分ごととしてとらえることを促すきっかけとなっています。

  • * 1 ALLY(アライ):LGBTQ+を理解し、支援する人

プライド月間啓発活動(花王グループカスタマーマーケティング(株))

6月のプライド月間に、①LGBTQ+の基礎知識、②コミュニケーション上の留意事項、③社内LGBTQ+当事者の声、④世の中の環境、について4週にわたり情報発信しました。期間中は、多くの社員が「個の尊重」について考え、職場では性の多様性を話題にすることでLGBTQ+への理解や受け入れる風土、身近にいる事を理解してもらうきっかけとなりました。

Allyの募集(日本花王グループ)

Allyの募集を継続して行っています。今年度594人のAlly表明があり、表明者は累計1,072人(前年比224%)になりました。Ally表明者にはストラップを配布し、着用を推奨しています。

Kao Pride(Americas*2

Americas*2 では、LGBTQ+コミュニティやAllyを支援するためのDE&Iイニシアチブを推進するネットワークの構築に向け、新しい社員リソースグループ(ERG)「Kao Pride」を立ち上げました。Kao Prideは、LGBTQ+の人たちの成長を促進し、Americas*2 のあらゆる階層で多様な声を反映させ、単なる美談や虹色に染めるだけで終わることなく、社員が自分らしく自由になれる安全でオープンな環境の醸成に取り組みます。
2022年は、Americas*2 としてシンシナティ・プライド・パレードに参加しました。ナショナル・カミングアウト・デーには、社員によるパネルディスカッションを行いました。また、性別に関係なく使える「ジェンダーレス代名詞」の拡大や、性別の二元論を打ち破るための啓発活動として、ゲストスピーカーを招いて、職場でよりよいAllyになるためのイベントを行いました。

  • * 2 Americas:コンシューマー向け製品に関連するアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのグループ会社

LGBTQ+当事者社員が働きやすい職場環境整備

LGBTQIA+ All Stars(EMEA*3 

EMEA*3 ではERGのひとつとしてLGBTQIA+ AllStarsを立ち上げました。D&Iステアリングボード*4 のサポートのもと、LGBTQIA+ All Starsがロンドンオフィスにジェンダーニュートラルトイレを導入したり、従業員が個々のジェンダーにあった人称代名詞を署名の後に記載することができるようにしました。

  • * 3 EMEA:コンシューマー向け製品に関連するヨーロッパ、中東、アフリカ地域のグループ会社
  • * 4 D&Iステアリングボード:EMEAでは、2022年に全事業分野を代表する12人のシニアチームメンバーで構成されるD&Iステアリングボードを設置しました。
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