花王社会起業塾

花王は、2010年より「社会起業家の登竜門」と呼ばれている日本で最も歴史のある社会起業家育成プログラム「社会起業塾イニシアティブ」* に参画し、若手社会起業家の育成を支援する「花王社会起業塾」を実施しています。「花王社会起業塾」では、 「豊かな共生世界の実現」をテーマに若手起業家の育成に取り組んでいます。

このプログラムは、「特定非営利活動法人ETIC.(エティック)」との協同事業で、公募・選考・プログラム運営などは「社会起業塾イニシアティブ」を通じて行われます。

  • * 社会起業塾イニシアティブ https://kigyojuku.etic.or.jp/index.html
    特定非営利活動法人ETIC.(エティック)が主催し、複数企業が連携して社会起業家を育成・支援するプラットフォーム。社会起業家の応募や選考、プログラム運営等を行なう。花王のほかに、オフィシャルパートナーとしてNEC、プログラムパートナーとして電通が参画。

2022年度 集合写真

花王社会起業塾の活動紹介

プログラム研修や社員との交流会の様子

花王社会起業塾インパクトレポート ~10年間の軌跡と成果を振り返る~

2010年から2020年までの10年間のプログラムの成果をまとめたレポートです。支援した社会起業家のその後の成長や社会へのインパクトなどについてご紹介しています。ぜひご覧ください。

花王社会起業塾活動報告書 ―5周年を迎えて―

スタートアップ部門

公募により書類審査及びプレゼンテーション審査を行い、毎年、最大3団体を支援しています。塾では、第一線で活躍する先輩起業家との対話の機会を豊富に提供し、問いかけを通じて経営者としてのマインド、視点、考え方を鍛えることを重視しています。また、花王グループ社員との交流の機会も設け、互いの学びや気づきに繋げていきます。

2022年度支援対象起業家と事業テーマ

栗野 泰成(くりの たいせい)さん (一般社団法人チョイふる 代表理事)
事業テーマ : 「困窮子育て家庭と『つながる』、既存の支援へ繋ぎ『ささえる』」


既存の支援に辿り着けない・頼れる存在がいないといった「(本来はたくさんあるはずの)選択肢の少なさ」が、相対的貧困状態で暮らす約260万人の子どもが抱える課題の解決を困難にしていると考えています。そこで、既存の支援情報を知らなかったり活用できなかったりする、地域から孤立しがちな困窮子育て家庭と「つながり」、短期的な介入ではなく中長期的に寄り添い続けることで、必要な社会資源に繋がるまで「ささえる」活動をしています。

山瀬 麻里絵(やませ まりえ)さん (特定非営利活動法人松山さかのうえ日本語学校 代表)
事業テーマ : 「国際子ども食堂が創る日本のローカルの多文化共生事業」


愛媛県、松山市を中心に、多文化共生に繋がる外国人支援に関する事業を展開しています。主には、外国人が地域の子どもたちに母国の料理を振る舞う「国際子ども食堂」を開催しており、2021年3月のオープンから、1年半で100回を数えました。また、外国人の支援として、日本語教育や、防災教育、病院同行、技能実習生向けのフードバンク事業も展開しています。このほか、県内外の大学や高校で、外国人支援に関する講義なども提供しています。運営には、留学生のほか、地元の大学生や高校生が携わることで、将来のグローバルリーダーの育成にも尽力しています。

和田 昂憲(わだ たかのり)さん (株式会社ただいま 代表)
事業テーマ : 「コーヒーの力で、誰もが希望をもてる社会へ」


生まれた環境に関係なく、誰もがよりよい人生のために努力する力をもっています。世界のコーヒー生産量の内、60%を小規模コーヒー農家が担っており、そのうち半分以上が貧困ライン以下で暮らしています。そして、世代間で貧困が続き、そこから抜け出すことができないでいます。私たちは、コーヒーの消費国の人だけでなく、コーヒーの生産に関わる全ての人が幸せに近づけることを目指します。栽培から商品化まで一気通貫して関わり、カフェの引力を使って、生産者の自助が消費者に評価され応援される仕組みをつくっていきます。

イノベーション部門

過去にスタートアップ部門を修了し、すでに事業の実績をつくっている社会起業家の中で、事業のさらなる飛躍をめざす起業家に対して、右腕となる若手人材を派遣し、事業の新規展開や加速を促します。また、派遣された人材は、経営者のノウハウを吸収しながら事業を進めることで、将来のリーダーとしてのリーダーシップ、起業家精神、実務スキルを獲得することができます。
支援する社会起業家および右腕となる若手人材はいずれも公募します。(2012年度から開始し、2014年度をもって終了しました。)

関連情報

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