日常生活のなかで効果を検証

私たちの日常生活の中で、茶カテキンを摂取しているとどのような効果が得られるかを明らかにするため、茶カテキンが食後のエネルギー代謝に与える影響と、歩行時のエネルギー代謝に与える影響についてそれぞれ検討しました。

茶カテキンが食後のエネルギー代謝に与える影響

27~48歳の男性12名に、茶カテキンを含む茶飲料を12週間摂取していただき、エネルギー消費の指標である酸素消費量、及び代謝された脂肪に含まれる食事由来の脂肪の割合を、測定日の食後に測定しました。その結果、コントロール群と比較して茶カテキン摂取群では酸素消費量および食事由来の脂肪代謝量が有意に増加しました。この結果により、茶カテキンを継続的に摂取することにより食後のエネルギー代謝と食事由来の脂肪の代謝が促進されることが示されました(図1)*1

図1 茶カテキンが食後の酸素消費量と脂肪代謝量に与える影響を示した棒グラフ。左側には酸素消費量、右側には脂肪代謝量が示されている。茶カテキン摂取により、両者とも有意に増加した。

図1 茶カテキン継続摂取後の食後の酸素消費量と脂肪代謝量

茶カテキンが歩行時のエネルギー代謝に与える影響

26~42歳の男性14名に、茶カテキンを含む飲料を8週間摂取していただき、さらにこの期間中に30分間の歩行運動を、1週間のうち3日間行っていただきました。測定日にも30分間の歩行運動をしていただき、運動中の脂肪消費量を測定した結果、コントロール群と比較して茶カテキン摂取群では運動中の脂肪消費量が有意に増加しました。この結果により、茶カテキンを継続的に摂取することにより、歩行運動時の脂肪の代謝が高まることが示されました(図2)*2

図2 茶カテキンが歩行時の脂肪消費量に与える影響を示した棒グラフ。茶カテキン摂取と歩行の継続により、脂肪消費量が有意に増加した。

図2 茶カテキン継続摂取後の歩行時の脂肪消費量

引用文献

  • * 1 Harada U. et al., J Health Sci, 51, 248-252, 2005
  • * 2 Ota N. et al., J Health Sci, 51, 233-236, 2005
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