発表資料: 2024年02月06日

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花王、4年連続でCDPから「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」の分野で最高評価を獲得

花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、このたび、国際NGOであるCDPが実施し、世界の調査対象企業が回答した「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」対応に関する調査において、すべての分野で最高評価である「Aリスト企業」に選定されました。トリプルA企業は、CDP質問書への回答をもとに評価された21,000社以上の中から、10社選定されています。花王は4年連続での4回目のトリプルA獲得となり、「気候変動」分野は5回目、「フォレスト」分野は4回目、「水セキュリティ」分野は7回目の選定です。

花王グループは、毎日の暮らしの中で使用する製品を提供する企業の責務として、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定し、2021年からは、「未来のいのちを守る~Sustainability as the only path」をビジョンに掲げた中期経営計画を推進しています。

今回の「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」分野における「Aリスト企業」選定は、花王のバリューチェーン全体での取り組みが結実したものだと考えています。「脱炭素」の実現に向けては、2040年カーボンゼロ、2050年カーボンネガティブ達成の目標を策定しています。その実現に向けて、花王として初めてとなるバイオマスを熱利用するプラントを、スペインにあるケミカルの工場内に建設しました。また、食器用洗剤「キュキュット」では、肉厚を薄くすることでプラスチック使用量を従来と比べて約40%*1 削減した、ボトルタイプのつめかえ容器を発売し、容器の生産や廃棄・リサイクルにかかるCO2 排出量の削減に貢献しています。「フォレスト」分野については、花王ウェブサイト内に、パーム油の調達に関する活動を紹介するページ「パームダッシュボード」を作成しました。パーム油は花王にとって最も重要な自然資本のひとつであり、持続可能な調達に向けた方針や、課題の本質解決のための中長期計画、トレーサビリティの確認状況、最新のミルマップに加え、インドネシアの独立小規模パーム農園支援プログラム「SMILE」(Smallholder Inclusion for Better Livelihood & Empowerment program)、グリーバンスメカニズム(苦情処理メカニズム)、RSPO*2 認証品調達の進捗状況、独立小規模パーム農園クレジット購入数量等を公開しています。「水セキュリティ」に関しては、技術を進化させることで粉末洗剤でもすすぎ1回を可能にしたスティック形状の衣料用洗剤「アタックZERO パーフェクトスティック」を発売しています。これらの活動を推進するうえで鍵となるのは、気候や森林、水に関わるシナリオ分析を実施し、それを最大限に活用することです。リスクと機会を特定した上で、計画と行動を事業戦略に組み込んでいくことが重要だと考えています。

  • * 1 容器の従来品重量比
  • * 2 Roundtable on Sustainable Palm Oil、持続可能なパーム油の生産と利用を促進するための円卓会議

今回の選定にあたり、取締役 常務執行役員 ESG部門統括のDave Muenz(デイブ・マンツ)は、「4年連続でCDPの『気候変動』『フォレスト』『水セキュリティ』の3つの調査すべてにおいて、『Aリスト企業』に選定されたことを大変誇りに思います。花王は、長年にわたりさまざまなステークホルダーの皆さまと協働で、製品ライフサイクル全体を通じた環境・社会課題の解決に向けた取り組みを真摯に推進してきました。また、花王では、『今』だけでなく、私たちが関わる人々や社会の『未来』、そして事業の『強靭性』を念頭に置きながら、意思決定を行っています。こうした私たちの姿勢と活動が認められ、高い評価を継続していただけていると考えています。『Aリスト企業』に選定いただいた期待に応えるべく、これからも時代の先を行く活動を、幅広い花王の事業領域で着実に推進すべく努力してまいります」としています。

CDPのCEOシェリー・マデーラは、「環境情報の透明性の向上に一歩を踏み出し、それを加速させ、2023年のAリストに選定された企業の皆様、おめでとうございます。すばらしいことに、2023年の回答企業数は24%増加しました。企業は情報開示の土台を築くことによってのみ、ネットゼロでネイチャーポジティブな未来の実現のために真剣に取り組んでいることを示すことができるのです。Aリストに選定されることはスコア以上の価値があります。それは、企業が環境への影響を総合的に把握していること、移行計画のベースラインを示していること、そして極めて重要なこととして、企業がその野心を実現することができるような、高品質で完全なデータを有していることを示しているのです。『行動の10年』が進展し、CDPが環境リーダーシップの水準を高め続ける中、Aリスト企業の活動に決して終わりはありません。私たちは、すべての企業が自らのコミットメントを、より有意義で効果的なアクションに移していくことを期待しています」とコメントしています。

花王グループは今後も、気候変動対応、森林資源、水資源の保全に積極的に取り組むなど、経営にESGの視点を導入し、事業の発展と、生活者や社会へのよりよい製品・サービスの提供をめざし、パーパスである「豊かな共生世界の実現」に向けて取り組んでいきます。

CDPについて

CDPは、企業や自治体の環境情報開示のための世界的なシステムを有する国際的な非営利団体です。2000年の設立以来、CDPは資本市場と企業の購買力を活用することで、企業が環境影響を開示し、温室効果ガスを削減し、水資源や森林を保護することを促進する取り組みを先導してきました。現在では136兆米ドル以上の資産を保有する740を超える署名金融機関と協働しています。2023年には、世界の時価総額の3分の2に相当する23,000社以上、そして1,100以上の自治体を含む、世界中の24,000を超える組織がCDPの質問書を通じて環境情報を開示しました。CDPはTCFDに完全に準拠した質問書に基づく世界最大の環境データベースを有し、CDPスコアはネットゼロ、持続可能でレジリエントな経済を構築するために投資や調達の意思決定に広く活用されています。CDPは、科学に基づく目標設定イニシアチブ(SBTi)、We Mean Business 連合、The Investor Agenda(機関投資家の気候変動対策推進イニシアチブ)、NZAMI(ネットゼロ・アセットマネジャーズ・イニシアチブ:Net Zero Asset Managers Initiative)の創設メンバーです。詳しくはwww.cdp.netにアクセス、もしくは@CDPのX(旧ツイッター)のフォローをお願いします。

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