参考資料: 2023年07月21日

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花王スペインとENGIE、バルセロナの花王ケミカル工場にバイオマス熱利用プラントを新設、カーボン・ゼロをめざす

  • 森林認証を受けたバイオマスを燃料とするこの新しい施設は、バルセロナのオレッサ・デ・モンセラットにある花王の工場からのCO2排出を95%削減するもので、2040年までにカーボン・ゼロをめざす花王の目標に沿って建設されます。
  • この技術は、天然ガスを一次エネルギー源とする現在のコージェネレーションプラントに代わるもので、工場の脱炭素化を可能にし、環境にプラスの影響を与えるものとなります。
  • 低炭素エネルギーおよびサービスの世界的リーダーであるENGIE社は、今後15年間、花王への協力を行います。

ENGIEスペインと花王コーポレーションSAU(以下、花王スペイン)は、バルセロナのオレッサ・デ・モンセラットにある花王スペインのケミカル工場内に、森林の持続可能な管理を保証する、認証された森林廃棄物からのバイオマスによる新しい熱利用プラントの建設、試運転、15年間の運転およびメンテナンスを行う契約を締結しました。この新しい設備により、当該工場の天然ガス消費量が95%削減され、カーボンフットプリントが削減されることになります。
この新しいバイオマスプラントは自家消費用で、森林バイオマスを一次エネルギー源とする100%再生可能でカーボンニュートラルの熱エネルギー生成設備です。この技術は、天然ガスを一次エネルギー源とする従来型ボイラーに代わるものです。
温室効果ガスの排出削減を達成するため、花王は、ロードマップの一環として多くの削減プロジェクトを実施しています。新しいバイオマス熱利用プラントは、このコミットメントを達成するための重要な突破口となります。
さらに、このバイオマスプラントは、将来的に森林の火災防止や使用状態改善など持続可能な森林管理を促進し、地域の社会的・経済的発展に貢献するとともに、地域の外部エネルギーへの依存を減らすことで、地域環境にも好影響をもたらすことが期待されます。
ENGIE社は、この長期契約により花王スペインへの再生可能エネルギー供給プロジェクトの設計・建設・運転・メンテナンスおよび資金調達を担当します。同社は、バイオマスボイラーの導入により、当工場での必要蒸気量の95%を供給することになります。

花王株式会社について

花王株式会社は、東京に本社を置く化粧品、日用品、化学品を展開する日本の企業です。年間売上高は1兆5,500億円で、全世界で約35,400人の従業員を擁し、136年にわたるイノベーションの歴史を有しています。花王のミッションは、すべての人々の「Kirei」な生活を創造し、人と地球の未来に貢献することです。
そのために、花王は持続可能性こそが唯一の進むべき方向であると考えています。 ESG戦略による経営を実施するという決意は、2019年に脱炭素、エネルギー、廃棄物、水、省資源などの分野における2030年の目標を定義したことからも明らかです。

花王スペインについて

花王株式会社は1990年代末に、アジア地域以外での事業展開を開始し、バルセロナをヨーロッパでの最初の拠点として選び、バルベラに本社と工場、モレ・デル・バジェスとオレサ・デ・モンセラットに生産工場を持つ花王スペインを設立しました。花王 スペインは、界面活性剤、フレグランス・アロマ、印刷資材の分野で事業を展開しています。
花王 スペインは、ビジネスの成長をめざし、必要な投資を実施し、ビジネスチャンスを探り、成功の見通しを立ててきました。企業理念の柱のひとつとして、強力なガバナンス、イノベーションへの継続的なコミットメント、そして誠実さというコアバリューを掲げ、これまで以上に、環境と社会にポジティブな影響をもたらす活動に積極的に取り組んでいます。
現在の従業員数は約450名です。

ENGIEについて

ENGIEは、低炭素エネルギーとサービスにおける世界的な企業です。9万6,000人の従業員、顧客、パートナー、ステークホルダーとともに、エネルギー消費の削減とより環境に優しいソリューションを通じて、カーボンニュートラルな世界への移行の加速に尽力しています。ENGIEは、その目的(存在意義)に基づき、業績と人々や地球への好影響を両立させ、中核事業(ガス、再生可能エネルギー、サービス)を基盤とした競争力あるソリューションを提供しています。2022年の売上高は939億ユーロ。グループはパリとブリュッセルの証券取引所(ENGI)に上場しており、主要な金融(CAC40、Euronext 100、FTSE Euro 100、MSCI Europe)および非金融(DJSI World、Euronext Vigeo Eiris - Europe 120 / France 20、MSCI EMU ESG screening、MSCI EUROPE ESG Universal Select、Stoxx Europe 600 ESG-X)インデックスに採用されています。

ENGIE スペインについて

ENGIEスペインは、全エネルギー・バリューチェーンにおいてスペインで確固たる地位を築き、スペイン国内で1,800人の従業員を擁しています。風力、太陽光、小型水力、コージェネレーション、冷暖房ネットワーク、フレキシブル低炭素発電(コンバインドサイクル)などの再生可能エネルギー資産1,600MWを含む、設備容量約3,600MWを擁する国内第6位の発電企業です。ENGIEは、顧客とともに、エネルギー転換を実現する250MW以上の資産(冷暖房ネットワーク、太陽光発電または太陽熱の自家消費用プラント、バイオマスボイラー、コージェネレーション)を開発・管理しています。さらに、エネルギーの商業化にも取り組んでおり、再生可能エネルギーの長期電力販売契約(PPA)の構築と実施、および顧客がより少ないエネルギーでより良いエネルギーを消費できるようにするための産業ソリューションの構想、設計、試運転、運用において、中心的な役割を担っています。
ENGIEの戦略は、より持続可能な地域、より競争力のあるインフラ、より効率的な産業を実現することで、顧客のカーボンニュートラルへの道を支援することです。また、再生可能エネルギーの開発を通じてエネルギー自給に取り組み、コスト、エネルギー消費量、CO2排出量を削減するソリューションを提供しています。

※この情報は2023年7月11日に花王スペインより発信したものと同じ内容です。

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