紫外線吸収剤

紫外線が皮膚がんや皮膚老化の一因になることは広く知られています。日やけ止めなどの紫外線防止成分が含まれた化粧品やパーソナルケア製品は、太陽光に含まれる紫外線から肌を保護して健康を維持する目的で、世界中で使われています。

これらの製品に配合されている紫外線防止成分には、大きく分けて、「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。紫外線吸収剤は吸収した紫外線を熱などのエネルギーに変換することによって、紫外線散乱剤は成分の表面で紫外線を反射することによって、紫外線が皮膚の細胞に到達するのを防ぎます。

特定の紫外線吸収剤が海洋中のサンゴに対して白化を招くなどの懸念がもたれており、米国ハワイ州など一部のサンゴ礁のある地域において、これらの紫外線吸収剤を含む日やけ止めを禁止する法規制が導入されました。一方で、サンゴの成育阻害や白化の主な要因は、気候変動の影響による海水温の上昇や海洋の酸性化などと考えられています。紫外線吸収剤のサンゴ礁への影響について研究者の間で議論と研究が継続されています。

私たちは、各国・地域の法規制を遵守することはもちろん、花王独自の安全基準* に基づいて詳細な安全性評価とさまざまな使用テストを行い、製品の安全性に問題がないことを確認しています。さらに私たちは、成分に関する最新の科学的知見について常に情報収集を行っており、製品の発売後も安全性の精査を続けています。今後も皆さまに安心して製品をお使いいただくために、日々、よりよい製品の開発に努めてまいります。

なお、ご希望される方のため、紫外線吸収剤を含まない日やけ止めもご提供しています。

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