アルキル硫酸塩

アルキル硫酸塩は、界面活性剤の一種で、水と油のように混じり合わないものを、混ぜ合わせるのに役に立ち、汚れを落とすはたらきがあります。また水と一緒に使うことで泡立つ性質があり、食器用洗剤、洗たく用洗剤、全身洗浄料、洗顔料、シャンプー、ハミガキなどさまざまな製品に使われています。私たちの製品に使用されているアルキル硫酸塩は主にラウリル硫酸ナトリウム(SLS)、ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)、ラウレス硫酸アンモニウム(ALES)です。

SLS、SLES、ALESは各国・地域の規制当局の専門機関・審査機関などで安全性が証明されており、長年にわたって世界中で広く使用されていますが、これらのアルキル硫酸塩は高濃度で肌に長時間接触すると、肌に刺激を与える可能性があります。このような懸念に対して私たちは肌や頭皮に刺激を起こさないよう、安全性を確保したうえで効果的な洗浄作用が得られる適切な濃度でアルキル硫酸塩を製品に配合しています。また、がんとの関連性を懸念する声がありますが、発がん性に関する明確な科学的根拠はなく、世界保健機関(WHO)、国際がん研究機関(IARC)、欧州連合(EU)などの専門機関が報告している発がん性物質のリストにも含まれていません。

私たちは、各国・地域の法規制を遵守することはもちろん、花王独自の安全基準* に基づいて詳細な安全性評価、さまざまな使用テストを行い、製品の安全性に問題がないことを確認しています。さらに私たちは、成分に関する最新の科学的知見について常に情報収集を行っており、製品の発売後も安全性の精査を続けています。今後も皆さまに安心して製品をお使いいただくために、日々、よりよい製品の開発に努めてまいります。

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