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髪質を整える

  • 美しく整えやすい髪にする

花王の髪質研究の成果と整える技術についてご紹介します。
・しなやかな髪の性質研究としなやかにする技術
・加温時に整えやすい髪にする技術
・うねり緩和技術
・くせ毛を美しく整える技術

しなやかな髪

理想の髪質については、つや・まとまり・感触など、さまざまな視点で研究が行われています。花王では1975年以降、40年以上、10-60代の日本人女性の髪質実態調査を実施しています。
最近では、しなやかさという動きをともなう美しさに着目し、髪の性質の研究を始めました。しなやかな髪は、たとえば頭を動かしたときに、髪が流れるように動く「やわらかさ」と、乱れても元に戻る「弾力」を兼ね備えています。この2つを同時に満たす髪の性質を調べるため、化学処理などの傷みがある毛髪にまで範囲を広げて検証した結果、しなやかな髪質の方が、表層はやわらかく内部は弾力があるというはっきりとした物性差があることがわかりました。


しなやかな髪の性質


化学処理などのダメージを受けていない毛髪の内部構造を詳細に解析した結果、先天的にしなやかな毛髪は、表層付近にオルト様コルテックス細胞、内部にパラ様コルテックス細胞 が多く存在する二層構造である特徴を見出しました。

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髪をしなやかにする技術/表層を柔らかく内部を弾力のある状態にする


しなやかな髪の性質の研究を踏まえ、表層は柔らかく内部に弾力がある髪に導く技術を探索しました。
その結果、タンパク質との相互作用性から毛髪表層に留まりやすい性質があるコハク酸が、髪の表層を選択的に柔らかくできることを見出しました。
傷んで髪内部の脂質が失われている場合は、脂質の役割を補う技術も必要です。

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加温スタイリング時に整えやすい髪にする

整髪成分(イソステアリルグリセリル)を髪内部のCMC(細胞膜複合体)に浸透させると、加温した際に髪を柔軟に扱いやすくし、くせ・うねりのある髪の毛流れが整えやすくなります。
この技術は、内部のCMCに浸透するので、洗髪しても効果は残り、連用することにより効果がアップします。

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くせ毛・うねり毛


うねり緩和技術


2種類のコルテックス細胞のかたよりが髪の形状に現れるのが、うねりやクセ。
この細胞の性質の違いを利用して形状に現れにくくする成分(p-トルエンスルホン酸塩 )を配合したシャンプーなどの製品を使い続けると、うねりが緩和され毛流れが揃いやすくなります。

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くせ毛を美しく整える技術


くせ毛は、曲がり方(大きさ・方向)が1本1本違っているため、毛流れが揃わず美しく見えないこと、その原因は、2種類のコルテックス細胞の偏りの方向がバラバラであることが関係していること、を明らかにしました。
オルトコルテックスに作用する、2-ナフタレンスルホン酸ナトリウム水溶液に毛髪の束をひたすと、くせ毛の曲がり方がそろうことを見出しました。

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