髪のくせ

  • 髪の構造となりたち

コルテックス細胞が偏って分布して曲がったりねじれたりする

毛髪内部のコルテックス細胞には、少なくとも2つの種類があります。この2種類は細胞内部の構造や組成が異なり、硬さも少し違います。断面で見ると、直毛は2種類の細胞の分布の偏りがなく、細かくモザイク状または同心円状に分布しているのに対し、くせ毛はこれらの細胞が偏って分布していて、その偏りが大きいほどくせが強いことがわかりました。毛髪はオルト様コルテックスが外側になるように曲がったりねじれたりして、くせやうねりになるのです。

赤:オルト様コルテックス
緑:パラ様コルテックス

オルト様コルテックスが外側になるように曲がったりねじれたりしている

毛根の形状

毛根が真直ぐでも、細胞分布が偏っていれば、髪は曲がります。アフリカンなど、非常に強いくせ毛の場合には、毛根の形状も曲っていることが知られています。

髪のくせはダメージやエイジングで変化する

人種によって、髪の形状はさまざま。日本人は直毛の多い民族ですが、もちろん個人差もあり、直毛とくせ毛が混じっている人も多く見られます。
一般的にくせ毛は遺伝するといわれていますが、正確に遺伝を証明した研究はなく、経験的に遺伝ではないかといわれています。
また、髪の形状は一生変わらないというわけではありません。子供の頃は直毛だったのに思春期や妊娠期にくせが出たり、逆にくせ毛がまっすぐになったり、相互に変化する事例もあります。

花王の研究では、ダメージやエイジングによってくせやうねりが増加することが確認されています。
くせやうねりのある毛髪をヘアカラー施術すると、2種類のコルテックス細胞の分布は変わらないのですが、内部の偏りが大きくなることで、くせやうねりが強まる傾向です。
また年齢とともに不規則にうねった毛髪の割合が徐々に増加する傾向です。10-20代よりも、30-40代、さらに50-60代がより多い傾向です。これが、年齢とともに髪のツヤやなめらかさが低下する原因のひとつで、「若い時のようなきれいなストレートにならない」という意識実態につながっています。(参照:エイジングによる髪の変化)

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