頭皮のしくみ
表皮の一番下の基底層では、たえず新しい細胞がつくられ、この細胞が形を変えながら徐々に表面に押し上げられ、約2~4週間で角層細胞となり、さらに約2週間で角片(目に見えないアカ)となって自然にはがれます。約4~6週間で新しく生まれ変わっています。
角層からはがれ落ちた角片が目に見える大きさになった状態が、フケです。
頭皮は、皮脂腺が全身で最も多く、顔のTゾーンの2倍以上、汗腺は手のひらや足の裏に次いで多くあり、分泌量が多いのが特徴です。
頭皮自体は他の部位に比べて乾燥しやすい性質ですが、毛髪や皮脂によって外気の乾燥や紫外線の影響から保護されていて、水分量やうるおいが保たれています。
皮脂は頭皮上で肌表面の常在菌による分解や酸化によって脂肪酸になると、頭皮を刺激して紅斑(微弱炎症、赤み)によるかゆみや、ニオイの原因になります。
皮脂や脂肪酸は油性で、頭皮上で固形のものもあります。したがって水(湯)だけでは簡単に洗い流すことができないうえ、毛髪があるために頭皮に残りやすく、長時間放置されて頭皮トラブルにつながりやすいと考えられます。