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その他の影響

  • 傷みによる髪の変化

急激に乾燥させるとキューティクルがリフトアップする

ドライヤーの温風で1か所を続けて急激に乾燥すると、キューティクルがそり返ってエッジが浮き上がる現象が観察されています。見た目につやのない仕上がりになり、ブラシやクシを通すとキューティクルが削れやすい状態です。
これは、熱の影響ではなくて1本の毛髪の外側と内側の乾き具合の差が大きい場合に起こります。頭全体を行き来しながら少しずつまんべんなく乾かすといいでしょう。

塩素による傷み


塩素でキューティクルが剥がれやすくなる


塩素濃度の高い水に長時間毛髪がさらされると、キューティクルのタンパク質が変質し、毛髪表面のなめらかさが失われ、キューティクルが剥がれやすい状態になります。
特に濡れた状態で髪がこすれると、キューティクルが剥がれやすくなります。
キューティクルが薄くなると、毛髪内の蛋白質の変質や流出が起こりやすくなり、髪の色も抜けやすくなります。


塩素による傷みを防ぐ


予防


塩素濃度の高いプールでは、水を通さないゴム製のスイミングキャップをかぶりましょう。

アフターケア


  1. プールの水の塩素濃度は水道水に対して4倍から10倍に達する場合があるようです。
    塩素が蓄積すると傷みが増大するため、プールから上がったらすぐシャワーで髪をしっかりすすぎ、塩素濃度を下げることが大切です。
  2. キューティクルが剥がれやすくなっているので、こすれ合う力を極力軽減します。
  • なめらかに泡立つシャンプーで、髪表面が強くこすれないように洗います。
  • コンディショナー、トリートメント、スタイリング剤などで、髪表面をなめらかにして、髪がこすれる力(摩擦)を減らし、キューティクルの傷みの進行を抑えます。
  • 乾ききる前のコーミング・ブラッシングは必要最小限にします。
  • footnote

水道水の遊離残留塩素濃度は、0.1㎎/L以上と定められています。
快適水質の目安は、1㎎/L程度以下、日本のプール水水質基準の塩素濃度は0.4~1㎎/L、0.4㎎/L以上で殺菌力は充分とされています。
O-157事件以降、かなり高い濃度になっているところがあるようです。

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