「花王レスポンシブル・ケア方針」は、花王のレスポンシブル・ケア活動の基本的な事項を定めたもので、労働者との意見交換の場も設けながら、すべての労働者が参加して、会社と一体になって自主的に改善活動を行うものです。
レスポンシブル・ケア活動の基本5項目である「労働安全衛生」、「保安防災」、「化学品・製品安全」、「物流安全」、「環境保全」に加え、「ルール遵守」、「継続的教育」、「社会とのコミュニケーション」に取り組み、優先事項を含む年間計画および定量的な目標・アクションプランを毎年設定し、より有効な活動にしていくように努めます。
この方針は、関係会社およびあらゆる事業活動(M&A、新規プロジェクトへの参入を含む)を対象にしています。
管理職等自らリーダーシップを発揮し、安全第一で業務上の労働災害(疾病含む)と業務上や通勤時の交通事故の撲滅、潜在的危険性の低減を図るとともに、快適な職場環境の形成と従業員の健康増進に努める。また拠点内協力会社の労働災害削減にも努める。
経営層自らリーダーシップを発揮し、安全第一の安全文化と安全基盤を継続的改善で向上させ、設備的対策や管理的対策を計画的に実施し、安全で安定な操業を維持する。火災・爆発および化学物質漏えいを防止し、人命優先で自然災害に対応し、施設・プロセス・技術に関わるセキュリティ強化も考慮して、定期的訓練を行い緊急時に備える。
原材料調達や生産、物流、販売、使用、廃棄などの製品が関わる全サイクルにわたり、化学物質のリスクの評価を行い、その低減を図るとともに、環境負荷が小さく、消費者・顧客が安心して使用できる製品の技術開発を行い、革新的技術も活用しその提供に努める。
化学品・製品の物流安全におけるリスクを軽減し、ビジネスパートナーとも協働し、事故・災害の防止、環境汚染の予防に努める。
事業活動において、省エネルギーや再生可能エネルギーによる温室効果ガスの排出削減、水や原材料等の資源利用の最適化、プラスチックを含む廃棄物の削減・再使用・再生利用などの資源循環の推進、廃水・廃ガスの適正処理を行い、環境影響を継続的に改善する。また、事業場や周辺地域の緑化・植林など生物多様性保全活動に積極的に取り組む。
各国の法規制、国際ルール、各国化学工業協会の方針等を遵守するとともに、自主的取り組みのレベルアップに努める。
従業員が環境・安全に対する自らの責任を自覚して行動するために、教育を継続的に推進する。
環境・安全・健康に関わる方針および活動状況を積極的に開示し、消費者・顧客、従業員、地域社会等とコミュニケーションを行い、すべてのステークホルダーの支持と信頼を得るよう努める。
この方針は、全世界の花王グループに従事する役員・従業員に適用します。
花王グループの社員は、この方針に基づき、環境・安全・健康に関し積極的に取り組み、継続的改善に努めます。
また、花王RC推進委員会が各部門の活動を監督し、方針・目標・組織変更の審議や承認を行う。花王RC推進委員会事務局は各部門の監査を実施し、改善活動を推進する。取締役会または経営会議等から言及がある場合は、花王RC推進委員会で審議する。
この方針は、過去のレスポンシブル・ケア活動の実績を考慮して、定期的に見直します。
この方針は、すべての花王グループの従業員に周知され、社外に公表し入手可能となるようにします。
制定日 2012年05月
改定日 2023年10月
代表取締役 社長執行役員
長谷部 佳宏