内臓脂肪測定に関する論文情報

1.内臓脂肪計の測定原理・精度に関する論文

論文タイトル 腹部生体インピーダンス法による内臓脂肪測定法の開発
掲載誌 肥満研究 9(2), 136-142, 2003
著者名 梁美和, 中村正, 西田誠, 高橋雅彦, 堀田紀久子, 松澤佑次, 奥宮暁子, 恩田智彦, 片嶋充弘, 山口亨, 槇和男, 福原正樹, 木村毅, 野島潤一
要旨 臍と背中の間に微小電流を流したときに、側腹部に発生する電圧を測ることにより、内臓脂肪量を高精度に推定する方法(腹部生体インピーダンス法)を開発した。健常男性59名および循環器疾患患者男女各16名を対象とした精度検証試験の結果、本測定法による推定値とCT検査による内臓脂肪面積には、相関係数r=0.8以上の高い相関があることが示された。
論文タイトル 腹部生体インピーダンス法を用いた内臓脂肪測定器の開発 -測定原理の検証-
掲載誌 健康医学 19(3), 391-396, 2004
著者名 片嶋充弘, 恩田智彦, 山口亨, 梁美和, 前田和久, 奥宮暁子, 西田誠, 中村正, 松澤佑次
要旨 腹部生体インピーダンス法による内臓脂肪測定について、推定精度の検証を行った。本法は皮下脂肪の影響を極力排除した内臓脂肪面積推定方法であることが示唆された。また、推定式に年齢を取り入れることにより、推定精度を向上できる可能性を見出した。
論文タイトル A New Simple Method for the Measurement of Visceral Fat Accumulation by Bioelectrical Impedance
掲載誌 Diabetes Care 28(2), 451-453, 2005
著者名 Ryo M, Maeda K, Onda T, Katashima M, Okumiya A, Nishida M, Yamaguchi T, Funahashi T, Matsuzawa Y, Nakamura T, Shimomura I
要旨 腹部生体インピーダンス測定により、内臓脂肪面積を簡便に測定する方法を開発した。本法による内臓脂肪面積推定値とCT検査による内臓脂肪面積の間の相関はr=0.88であり、腹囲と内臓脂肪面積の相関r=0.77、BMIと内臓脂肪面積の相関r=0.62と比較して、有意に高いことが示された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15677816

2.内臓脂肪測定を導入した健康診断・保健指導に関する論文

論文タイトル 健康診断における腹部生体インピーダンス法による内臓脂肪量測定
掲載誌 肥満研究 11(3), 306-310, 2005
著者名 小治健太郎, 前田和久, 中村正, 下村伊一郎, 松澤佑次
要旨 企業の健康診断に腹部インピーダンス法による内臓脂肪量測定を導入した。男性受診者958名の48%が内臓脂肪面積推定値100cm2以上であった。血圧、中性脂肪、HDL-C、血糖値は、内臓脂肪面積推定値と有意な相関を示した。簡便かつ安全に内臓脂肪蓄積量を推定できる本装置の健康診断への導入は、生活習慣病の早期予防の一助となることが示唆された。
論文タイトル メタボリックシンドロームの概念を導入した職員健診・保健指導のアウトカム分析
掲載誌 内分泌・糖尿病科 24(5), 479-483, 2007
著者名 梁美和, 野口緑, 中村正
要旨 尼崎市職員検診は、2003年度から腹囲測定、2004年度から内臓脂肪測定器を用いた内臓脂肪量測定を導入している。2004年度の受診者は男性2842例、女性960例、メタボリックシンドロームの頻度は男性17.8%、女性2.8%、内臓脂肪面積100cm2以上の男性は48%、女性は9.5%であった。内臓脂肪蓄積の説明を含む保健指導および支援対策を実施し、2003年度から2005年度の経過において、メタボリックシンドローム頻度の減少および心血管疾患の著明な減少を認めた。
論文タイトル Reduction of Visceral Fat Is Associated with Decrease in the Number of Metabolic Risk Factors in Japanese Men
掲載誌 Diabetes Care 30(9), 2392-2394, 2007
著者名 Okauchi Y, Nishizawa H, Funahashi T, Ogawa T, Noguchi M, Ryo M, Kihara S, Iwahashi H, Yamagata K, Nakamura T, Shimomura I, Matsuzawa Y
要旨 尼崎市職員2336名を対象として、2004年および2005年の健康診断を実施した。内臓脂肪量の測定には腹部生体インピーダンス法を用いた。メタボリックシンドローム危険因子の数は、BMI 25未満、BMI 25以上に関わらず、内臓脂肪面積100cm2以上の層で多かった。1年間の内臓脂肪面積の減少量はメタボリックシンドローム危険因子数の減少と相関した。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17563343
論文タイトル Measurement of visceral fat by abdominal bioelectrical impedance analysis is beneficial in medical checkup
掲載誌 Obes Res Clin Pract 2(4), 269-275, 2008
著者名 Shoji K, Maeda K, Nakamura T, Funahashi T, Matsuzawa Y, Shimomura I
要旨 企業の健康診断受診者、男性1803名を対象として、腹部生体インピーダンス法による内臓脂肪量測定を実施した。ウエスト周囲長が中性脂肪と相関する一方、内臓脂肪面積推定値は中性脂肪のほか、血圧、HDL-Cとも相関し、腹部生体インピーダンス測定が内臓脂肪蓄積の検出に優れることが示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24351854
論文タイトル 4-year follow-up of cardiovascular events and changes in visceral fat accumulation after health promotion program in the Amagasaki Visceral Fat Study
掲載誌 Atherosclerosis 212(2), 698-700, 2010
著者名 Okauchi Y, Kishida K, Funahashi T, Noguchi M, Morita S, Ogawa T, Imagawa A, Nakamura T, Matsuzawa Y, Shimomura I
要旨 2004年の尼崎市職員健診において、内臓脂肪蓄積100cm2以上と判定された職員1260名に、50ヶ月の健康増進プログラムを提供した。2004年から2008年、4年のフォローアップ期間において、12の心血管イベントが記録された。内臓脂肪量が低減した879名における心血管イベント累積発現率は、内臓脂肪量が増加した381名と比較して有意に低かった。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20627199
論文タイトル Absolute Value of Bioelectrical Impedance Analysis-Measured Visceral Fat Area with Obesity-Related Cardiovascular Risk Factors in Japanese Workers
掲載誌 J Atheroscler Thromb 17(12), 1237-1245, 2010
著者名 Okauchi Y, Kishida K, Funahashi T, Noguchi M, Ogawa T, Ryo M, Okita K, Iwahashi H, Imagawa A, Nakamura T, Matsuzawa Y, Shimomura I
要旨 尼崎市職員2870名を対象とした健康診断データを用いて、心血管危険因子のROC解析を行った。危険因子数2以上、男性における最適カットオフポイントは、BMI 24.5kg/m2、ウエスト周囲長84.6cm、腹部生体インピーダンス法による内臓脂肪面積推定値111cm2であった。内臓脂肪面積100cm2は、心血管危険因子の基準として有用と考えられた。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20834192
論文タイトル Health Education “Hokenshido” Program Reduced Metabolic Syndrome in the Amagasaki Visceral Fat Study. Three-Year Follow-up Study of 3,174 Japanese Employees
掲載誌 Intern Med 50(16), 1643-1648, 2011
著者名 Ryo M, Nakamura T, Funahashi T, Noguchi M, Kishida K, Okauchi Y, Nishizawa H, Ogawa T, Kojima S, Ohira T, Okita K, Iwahashi H, Imagawa A, Matsuzawa Y, Shimomura I
要旨 尼崎市職員健診3174名において、メタボリックシンドロームまたは心血管疾患のリスクが高いと判定された職員を対象に、内臓脂肪蓄積がメタボリックシンドロームを引き起こし、心疾患を誘発するという概念に基づいた保健指導を実施した。2003年から2005年にかけてメタボリックシンドロームは減少し、期間中、重篤な心血管疾患イベントは発生せず、健診および保健指導の有用性が示された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21841320
論文タイトル Clinical significance of visceral fat reduction through health education in preventing atherosclerotic cardiovascular disease - Lesson from the Amagasaki Visceral Fat Study: A Japanese perspective
掲載誌 Nutr Metab (Lond) 8:57, 2011
著者名 Kishida K, Funahashi T, Shimomura I
要旨 尼崎市職員約4000名において、1994年から2002年にかけて複数の重篤な心血管イベントが記録された。心血管疾患を含む生活習慣病予防を目的とし、2003年、内臓脂肪計による内臓脂肪肥満の測定を含む年次健康診断および保健指導を導入した。内臓脂肪量の減少に伴い、心血管危険因子の数は減少し、心血管イベントが抑制された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21846385
論文タイトル Effects of Visceral Fat Accumulation Awareness on a Web-Based Weight-Loss Program: Japanese Study of Visceral Adiposity and Lifestyle Information-Utilization and Evaluation (J-VALUE)
掲載誌 ISRN Obesity, ArticleID 473764, 7pages, 2013
著者名 Sakane N, Dohi S, Sakata K, Hagiwara S, Morimoto T, Uchida T, Katashima M, Yanagisawa Y, Yasumasu T, J-VALUE Study Group
要旨 肥満または過体重の勤労男性216名を対象として、保健指導の方法を比較評価した。被験者は、対照群、ウェブベースの体重低減プログラムを利用する群(Web群)、プログラム利用に加え、内臓脂肪計による内臓脂肪測定を実施し、内臓脂肪蓄積の自覚を促す群(Web+VFA群)のいずれかに割り当てられた。12週間後の生活習慣改善スコアおよび体重、ウエスト周囲長、BMIの減少量は、Web+VFA群で最も大きかった。内臓脂肪の測定と認識の有用性が示唆された。
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24555144
論文タイトル 食生活アンケートの客観的な作成および職域調査における評価と内臓脂肪蓄積との関連
掲載誌 日本人間ドック学会誌,32,611-617(2017)
著者名 柳沢佳子,片嶋充弘,坂根直樹,土肥誠太郎,桂木能久
要旨 内臓脂肪蓄積に関する要因の検討のために公開情報から肥満に関する食生活,生活活動,心理特性など326個の文章を収集し,質問文に書き直して食生活アンケートを作成し,それを用いて男女2,199名を対象にインターネット調査を行い,このアンケートを用いて国内企業労働者11,712名を対象に実地調査を行うとともに内臓脂肪面積を測定し,結果の因子別回答を比較し,内臓脂肪蓄積とアンケートの関連をカテゴリカル回帰分析で検討した。質問文326個によるインターネット調査から35項目のアンケートを作成した。因子解析で食欲,健康志向,食事時間,食事制限,運動の5因子が抽出された。インターネット調査と実地調査の回答傾向は同じだった。平均内臓脂肪面積は72.1±38.0cm2で,5因子モデルと内臓脂肪蓄積の関連は有意で(p<0.001),最も関連が高かった食事制限因子の係数βは負だった。その結果,インターネット調査から作成したアンケートは実地調査で使用可能で,内臓脂肪蓄積との関連から食事制限に関する教育が必要と思われた。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/ningendock/32/4/32_611/_article/-char/ja
論文タイトル Development of a Dietary Factor Assessment Tool for Evaluating Associations between Visceral Fat Accumulation and Major Nutrients in Japanese Adults
掲載誌 Journal of Obesity, 2019, Article ID 9497861, 10 pages
著者名 Takase H, Sakane N,Morimoto T, Uchida T, Mori K, Katashima M, Katsuragi Y
要旨 内臓脂肪蓄積評価のための食事因子ツールの開発を目的として2つの調査を行った。調査1では成人11,438名の食事習慣質問票調査と生体インピーダンス法による内臓脂肪測定を実施。調査2では成人579名の食事習慣質問票調査と3日間食事記録による食事調査を実施。バリマックス回転を伴う因子分析により食事習慣因子を特定し,内臓脂肪蓄積および主要栄養素との関係を解析した。その結果,食事習慣質問票の因子分析により,主要な5つの食事因子である「食欲(15問)」,「健康的な食品選択(5問)」,「不活動(6問)」,「カロリー制限(5問)」および「時間乱れ(4問)」を得た。「健康的な食品選択」は内臓脂肪蓄積と負に相関し,たんぱく質/脂質比,食物繊維/炭水化物比,N-3脂肪酸/脂質比と正に相関した。日本人の食事摂取基準に基づけば,たんぱく質/脂質比=1.0,食物繊維/炭水化物比≧0.063およびN-3脂肪酸/脂質比≧0.054とすることが内臓脂肪蓄積抑制の観点から好ましいと考えられた。
抄録 https://www.hindawi.com/journals/jobe/2019/9497861/
論文タイトル 行動変容を目的とした職域におけるメタボリックシンドローム対策プログラム
掲載誌 日本栄養・食糧学会誌,72,19-26(2019)
著者名 相馬優樹,片嶋充弘,倉内静香,沢田かほり,徳田糸代,駒目瞳,村下公一,中路重之
要旨 本研究は, 職域における健康教育プログラムがメタボリックシンドローム指標に及ぼす効果を検討することを目的とした。参加者は, 青森県弘前市に事業所を置く3企業の社員92名とした。参加者は介入前の健康チェック後, 3カ月間の健康教育プログラムに参加し, 介入後の健康チェックを受けた。プログラムは, 月1回の内臓脂肪面積の測定によるモニタリング, 内臓脂肪低減を意図した食教育, およびそれを補助する職域給食としての弁当の提供の3要素で構成されていた。介入前後で, 参加者の腹囲, 内臓脂肪面積, 収縮期血圧が改善しており, 男性においては体重も減少していた。弁当の提供だけでなく, モニタリングや食教育も含めたメタボリックシンドローム対策プログラムにより, 食生活全般の改善を介して効果が得られると考えられた。
抄録 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnfs/72/1/72_19/_article/-char/ja

3.内臓脂肪測定に関する総説

論文タイトル C. 糖尿病の疫学・病態・診断学の進歩 体脂肪分布 内臓脂肪
掲載誌 日本臨牀 60(Suppl 8), 699-705, 2002
著者名 中村正, 松澤佑次
論文タイトル Question 画像装置がないときに判定する方法は? 私の医院ではCT, 腹部超音波装置もありません. 何かよい腹部肥満を見つけたり判定する方法があれば教えてください.
掲載誌 Q&Aでわかる肥満と糖尿病 1(1), 59-61, 2002
著者名 中村正, 梁美和, 恩田智彦
論文タイトル 新しい内臓脂肪症候群診断法
掲載誌 Mol Med 42(臨時増刊号), 43-46, 2005
著者名 梁美和, 下村伊一郎
論文タイトル 肥満症診療へのアプローチ 肥満症判定法 —BMI・体脂肪率・内臓脂肪
掲載誌 Medicica 42(2), 197-199, 2005
著者名 梁美和, 中村正
論文タイトル Visceral adiposity as a target for the management of the metabolic syndrome
掲載誌 Ann Med 44(3), 233-241, 2012
著者名 Kishida K, Funahashi T, Matsuzawa Y, Shimomura I
抄録 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21612331
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