発表資料: 2021年03月17日

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「アタック ZERO」で100%再生プラスチックのボトルを採用

~包装容器への再生プラスチックの活用を日本で開始~

花王株式会社(社長・長谷部佳宏)は、2021年4月10日に改良新発売する衣料用濃縮液体洗剤「アタック ZERO(ゼロ)」(4品)で、100%再生プラスチック(ポリエチレンテレフタレート<PET>)を使用したボトル*1 を採用します。プラスチック循環社会の実現に向けて、これまでに展開しているさまざまなアプローチに加えて、日本におけるプラスチック包装容器への再生プラスチックの活用を本格化。2025年までに使用量の多い国内日用品のPET素材のボトルを、すべて100%再生PETに変更*1 していきます。なお、2021年4月3日に改良新発売する食器用洗剤「キュキュット Clear(クリア)泡スプレー」(3品)にも100%再生プラスチックのボトル*1 を採用します。

  • * 1 着色剤およびラベルフィルム、ポンプ、キャップは除く

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「アタック ZERO」左から、
「ボトルタイプ」「ワンハンドプッシュタイプ」「ドラム式専用 ボトルタイプ」「ドラム式専用 ワンハンドプッシュタイプ」

プラスチックは、内容物の保存性の高さや効率的な運搬が可能といった機能を持つことから、包装容器に多く使われ生活を支えてきました。一方、昨今では、海洋プラスチックのように使用後に廃棄された「プラスチックごみ」が社会課題となっており、花王では、商品設計の最初の段階からESG視点を念頭においた技術開発を進めています。

今回花王は、「アタック ZERO」と「キュキュット Clear(クリア)泡スプレー」のボトルで使われるプラスチック(PET)を、すべて再生プラスチック(PET)に変更します。これまで、海外で展開している一部商品で再生プラスチックを使用してきましたが、日本の包装容器における本格的な活用は今回が初めてです。

花王は、2018年に「私たちのプラスチック包装容器宣言」を公表し、リデュース(減らす)、リプレイス(置き換える)、リユース(再利用する)、リサイクル(再資源化する)の4Rの観点で、包装容器に使用されるプラスチック資源の削減に努めています。これまで取り組んできた、包装容器の薄肉化、つめかえ・つけかえの促進と大容量化、内容物の濃縮化、つめかえ用の包装容器で使われている薄いフィルム素材を本品容器として使うことで、プラスチック使用量を大幅に削減する「プラスチックボトルレス化」などの「リデュース」、つめかえ・つけかえの促進による「リユース」、リサイクルしやすい包装容器を開発する「リサイクル」に加え、石油由来のプラスチックから持続可能な原料へ転換を図る「リプレイス」を推進していきます。

花王グループは、2019年4月にESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定し、19の重点取り組みテーマと、注力アクションを設定しています。今回の再生プラスチックの活用は、重点取り組みテーマのなかでは「ごみゼロ」に貢献する活動です。これまでに展開しているさまざまなアプローチに加えて、日本におけるプラスチック包装容器への再生プラスチックの活用を本格化することで、プラスチック循環社会の実現をめざしてまいります。

参考:花王のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」とプラスチック循環社会に向けた取り組み

花王グループは、毎日の暮らしの中で使用する製品を提供する企業の責務として、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。2019年4月にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」を策定し、19の重点取り組みテーマを設定しています。プラスチックごみ問題に対しては、2018年に公表した「私たちのプラスチック包装容器宣言」において、リデュース(減らす)、リプレイス(置き換える)、リユース(再利用する)、リサイクル(再資源化する)の4Rの観点から、包装容器に使用されるプラスチック資源の削減に努めていくことを提示。2019年9月には、「リデュースイノベーション」「リサイクルイノベーション」に基づくさまざまなアプローチを通じて、プラスチック循環社会の実現をめざすことを発表しています。

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リデュースイノベーション

プラスチック包装容器の薄肉化、つめかえ・つけかえの促進と大容量化、内容物の濃縮化などの取り組みに加え、つめかえ用の包装容器で使われている薄いフィルム素材を本品容器として使うことで、プラスチック使用量を大幅に削減する「プラスチックボトルレス化」を推進しています。

●2020年4月 「MyKirei by KAO」で「Air in Film Bottle」を初めて採用
米国で発売した、花王の考える「Kirei Lifestyle」を体現するブランド「MyKirei by KAO(マイキレイバイカオウ)」のシャンプー・コンディショナーに、フィルム素材の容器の外側に空気を入れて膨らませることで自立し、本体容器として使用することができる「Air in Film Bottle(エアインフィルムボトル)」を初めて採用しました。

●2020年9月『ビオレu ザ ボディ ぬれた肌に使うボディ乳液』で「らくらくスイッチ」を初めて採用
日本で発売した『ビオレu ザ ボディ ぬれた肌に使うボディ乳液』において、つめかえ用に開発されたフィルム容器「ラクラクecoパック」につけることで、直接液を出すことができる「らくらくスイッチ」を初めて採用しました。

リサイクルイノベーション

昨年からは、「リサイクルイノベーション」の取り組みも加速しています。

●2020年09月 ワンウェイプラスチックの水平リサイクルに向けた資源循環型モデル事業の実証を開始
東京都公募の「プラスチックの持続可能な利用に向けた新たなビジネスモデル」の事業者に採択されました。業界の枠を超えて企業やNPOと連携し、将来的にはつめかえ用フィルム容器からつめかえ用フィルム容器への水平リサイクルの実現をめざしています。

●2020年9月 花王とライオンがリサイクルにおける協働を開始
ライオン株式会社とフィルム容器のリサイクルにおける協働を発表し、イトーヨーカドー曳舟店(東京都墨田区)において、使用済みつめかえパックの分別回収実証実験を開始しています。花王は2015年からプラスチック循環社会への新しいシステム・ライフスタイル「リサイクリエーション」*2 を展開しており、地域の方々やパートナー企業と協働し、洗剤やシャンプーなどの使用済みのつめかえパックを回収し、再生プラスチックに加工して提供する活動を国内5カ所*3 で実施しています。この考え方を広めていくことで、リサイクルに対する消費者の理解と協力を得て、回収システムの検討、リサイクル技術の向上や開発に取り組み、サプライチェーンの構築をめざしています。

  • * 2 使い終えたものを再び資源に戻す「リサイクル」と、新たに価値を創造する「クリエーション」を合わせることで、従来のような同じモノに戻すのではなく、より楽しいモノ・よりよいモノを創り出す、アップサイクルのこと。コンセプトは「使ったら、捨てる。このあたりまえを変えたい。」
  • * 3 徳島県上勝町(2016年1月~)・宮城県女川町(2017年4月~)・神奈川県鎌倉市(2017年10月~)・宮城県石巻市(2017年11月~)・北海道北見市(2018年10月~)

●2020年10月 花王と和歌山市、SDGs推進に関する連携協定を締結
和歌山市とSDGs推進に関する連携協定を締結し、活動のひとつとして和歌山市の海洋プラスチックの調査とリサイクルの推進に取り組んでいます。

●2021年1月 花王と京都大学、「使用済み紙おむつの炭素化リサイクルシステム」の実証実験を開始
京都大学と「使用済み紙おむつの炭素化リサイクルシステム」の確立に向け、愛媛県西条市の協力のもと、実証実験を開始しています。実証実験を通して、使用済み紙おむつを炭素素材へ変換し、CO2排出量削減による環境負荷低減に貢献していきます。

花王グループは、今後も、花王らしいESG活動をグローバルに展開し、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化を実現するとともに、社会のサステナビリティへの貢献に取り組んでまいります。

※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。

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