発表資料: 2020年09月10日

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プラスチック包装容器資源循環の推進に向けて
花王とライオンがリサイクリエーション活動の協働を開始

~フィルム容器リサイクルの社会実装をめざして~

花王株式会社(社長・澤田道隆)とライオン株式会社(社長・掬川正純)は、このたびプラスチック包装容器資源循環型社会の実現に向けて、フィルム容器のリサイクルに協働して取り組むことを決定しました。

日本の日用品市場では、両社をはじめとする日用品メーカーが、1990年代から包装容器プラスチック使用量の削減をすすめてきました。濃縮化による製品容器のコンパクト化、つめかえ・つけかえ用製品の開発・普及により、プラスチック使用量を大幅に削減。2018年のつめかえ・つけかえ用製品は、全製品出荷量の80%となっています*1 。一方、つめかえ容器は、主に使われているフィルム素材が複合材料からなるため、リサイクル材が多種類の成分からなる不均質なプラスチックとなり、リサイクルが困難な状況です。

  • * 1 日本石鹸洗剤工業会 「石鹸洗剤業界における容器包装プラスチック使用量の推移」(重量ベース)

これまで花王では、「リサイクリエーション」*2 を通じて、循環型社会への新しいシステム・ライフスタイルの提案を進めています。具体的な取り組みのひとつとして、地域の方々から回収した洗剤やシャンプーなどの使用済みのフィルム容器を、「おかえりブロック」と名づけたブロックに再生加工し、そのブロックは回収に協力いただいた地域の方々の暮らしに役立てられています。
ライオンにおいても、循環型社会への貢献と、定期的なハブラシ交換を促すことで消費者の歯と口の健康維持へ貢献することを目的とする「ハブラシ・リサイクルプログラム」を通じて、消費者から使用済みハブラシを回収・リサイクルし、植木鉢などにリサイクルする取り組みを推進しています。

  • * 2 使い終えたものを再び資源に戻す「リサイクル」と、新たに価値を創造する「クリエーション」を合わせることで、従来のような同じモノに戻すのではなく、より楽しいモノ・よりよいモノを創り出す、アップサイクルのこと。コンセプトは「使ったら、捨てる。このあたりまえを変えたい。」

このように両社は、プラスチックの資源循環をねらって消費者と協力し、これまでゴミにしかならなかった使用済みのプラスチックを回収・リサイクルする実証実験を、消費者のプラスチックに対する意識の高まりを念頭に入れて進めています。しかしながら、フィルム容器やハブラシのリサイクルを、規模を拡大して継続していくためにはさまざまな課題があります。特に、つめかえ製品のフィルム容器は複合素材のため単一成分のみの分離が難しいうえ、メーカーによって使用しているプラスチック素材や設計が異なり、そのリサイクル素材をフィルム容器などの製品に再生する場合に多くの制約があります。

そこで、花王とライオンは資源循環型社会の実現をめざし、フィルム容器のリサイクルに企業の枠を超えて取り組みます。リサイクルを加速させるためには、回収の基盤となるしくみの構築とリサイクル技術の開発が不可欠です。同時に、製品使用後のプラスチック容器の分別など、消費者を含めたステークホルダーとともに社会の意識を変えていくことも必要です。

そのために以下の4つの活動を進めます。
1) 消費者、行政、流通との連携による、フィルム容器の分別回収のしくみを検討します。
2) 幅広い製品への利用や消費者の分別回収のしやすさに配慮し、かつ企業間あるいは業界の垣根を越えて共通利用が可能なリサイクル材料・容器の品質設計に取り組みます。
3) 共同で回収・再生したリサイクル材料の活用方法を検討します。
4) リサイクルに対する消費者の理解・協力を深めるため、普及促進・啓発活動に取り組みます。

以上の活動を通じて、回収・リサイクル全体の経済性の改善に取り組んでいきます。まずは、地域の方々と協力してフィルム容器の分別回収と啓発を行なうリサイクリエーションの協働を開始し、フィルム容器リサイクルの技術的課題を共有化します。将来は、リサイクリエーション活動を継続しながら、フィルム容器から再度フィルム容器に再生する水平リサイクルをめざし、フィルム容器リサイクルの社会実装を進めます。

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会社概要

花王株式会社 概要

代表者:
代表取締役 社長執行役員 澤田 道隆

所在地:
東京都中央区日本橋茅場町一丁目14番10号

設立:
1940年5月21日(創業:1887年6月19日)

売上高(連結):
1兆5,022億円(2019年12月期)

従業員数(連結):
33,603名(2019年12月31日現在)

事業内容:
「化粧品」「スキンケア・ヘアケア」「ヒューマンヘルスケア」「ファブリック&ホームケア」のコンシューマープロダクツ事業、産業界のニーズに対応した「ケミカル」事業

ライオン株式会社 概要

代表者:
代表取締役 社長執行役員 掬川 正純

所在地:
東京都墨田区本所一丁目3番7号

設立:
1918年9月(創業:1891年10月30日)

売上高(連結):
3,475億円(2019年12月期)

従業員数(連結):
7,151名(2019年12月31日現在)

事業内容:
ハミガキ、ハブラシ、石けん、洗剤、ヘアケア・スキンケア製品、クッキング用品、薬品等の製造販売、海外現地会社への輸出

環境への取り組み

花王のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」とプラスチック循環社会に向けた取り組み

花王グループは、毎日の暮らしの中で使用する製品を提供する企業の責務として、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでいます。2019年4月にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」(キレイライフスタイルプラン)を策定し、19の重点取り組みテーマを設定。花王グループがこれまでの企業活動の中で培ってきた「よきモノづくり」の思想を「ESG視点でのよきモノづくり」へと高め、環境や社会に配慮した取り組みを強化しています。

社会的課題のひとつであるプラスチックごみ問題に対しては、花王はこれまでも、プラスチック包装容器の薄肉化、つめかえの促進、濃縮化、大容量化などによって貢献してきました。2018年には、プラスチック包装容器に関する花王の姿勢をまとめた「私たちのプラスチック包装容器宣言」を公表しています。また、2019年9月には、プラスチック循環社会の実現に向けて「リデュースイノベーション」「リサイクルイノベーション」に注力していくことも発表しています。

花王グループは、今後も、花王らしいESG活動をグローバルに展開し、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化を実現するとともに、社会のサステナビリティへの貢献に取り組んでまいります。

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ライオンの「LION Eco Challenge 2050」と資源循環型社会の実現への取り組み

ライオングループは、地球規模で広がる環境問題に対して、パリ協定や持続可能な開発目標(SDGs)などの世界目標の達成に事業を通じて貢献するべく、2019年に長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」を策定しました。これら目標の達成をめざして事業活動を進めることで、「脱炭素社会」と「資源循環社会」の実現に貢献していきます。

これまでにプラスチックの削減策として、「洗剤などの濃縮化によるボトルの小型化」「つめかえの利用拡大」「リサイクル材料の活用」「容器包装へのバイオマスプラスチックの活用」などに取り組んでいます。また、2015年からは使用済みの「ハブラシ」を回収してリサイクルする取り組みを推進しています。

ライオングループは、毎日の習慣を“リ・デザイン”する商品・サービスを、イノベーションやさまざまなステークホルダーとの連携をとおして提供することで、「心地よくくらすことがいつのまにかエコにつながる生活」の実現をめざしていきます。

※社外への発表資料を原文のまま掲載しています。

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