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髪の色

  • 髪の構造となりたち

髪の色は、メラニン色素の種類と量で決まる

持って生まれた地毛の色は、主にコルテックスに存在するメラニン色素の種類と量によって決まります。
メラニン色素には、ユーメラニン(黒褐色系)とフェオメラニン(黄赤色系)があります。ユーメラニンが多くメラニンの総量が多いのが黒髪。メラニンの総量が少ないのがブロンド。そして、いずれのメラニンをもほとんど含まないのが白髪です。

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メラニン色素はメラノサイトでつくられ、毛母細胞に渡される

メラニン色素は、メラノサイト(色素形成細胞)でつくられます。メラノサイトは毛髪組織の元となる毛母細胞と隣り合って、毛球部に存在しています。毛母細胞が細胞分裂して髪がつくり出される際に、メラノサイトからメラニン色素が受け渡され、髪に取りこまれます。

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白髪になるのは、メラニン色素が毛母細胞に渡されなくなるから

白髪になるのは、メラノサイトの働きが低下してメラニン色素がつくられなくなったり、毛母細胞に色素が受け渡されなくなるからです。メラノサイトの働きが低下する原因はよくわかっていませんが、加齢だけでなく、遺伝も影響しているようです。また、ストレス、高熱、薬の副作用なども影響があると言われています。
「一晩ですっかり白髪になってしまった」という話を聞くことがありますが、白髪になるしくみから考えて、すでに生えている髪から色素が抜けて白髪になるということは考えられません。

日本人の黒髪は、年齢とともにより黒くなる​

子供の髪はメラニンの量が少なく明るい。大人になった後も年齢とともにメラニンが増えて黒さが増していくことが、近年の花王(株)の研究で確認されました。

日本人女性毛の外観(代表例)​

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Itou, T.; Ito, S.; Wakamatsu, K. Effects of aging on hair color, melanosome morphology, and melanin composition in Japanese females. Int.J. Mol. Sci., 2019, 20, 3739.​

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