2020年の進捗

「持続可能なパーム油」の調達ガイドラインの進捗

目標1

2015年末までに、花王グループの消費者向け製品に使用するパーム油は、持続可能性に配慮した、ミルまで原産地追跡可能なもののみを購入することをめざします。
【完了;パーム油ミル(パーム油搾油工場)までのトレーサビリティを確認、2017年ミル所在地図公表、2021年ミルリスト公表】

目標2

2020年までに、農園(プランテーション)、サプライヤー(ミル、リファイナリー)および第三者機関との協働により、原産地の森林破壊ゼロを十分に確認します。私たちは、保護価値の高い(HCV*1 )森林、炭素貯蔵量の多い(HCS*2 )森林および泥炭湿地林の開発に加担しません。
【継続;パーム油ミルの特定と周辺の森林破壊モニタリングを完了、リスクの高いミルの調査を継続】

目標3

2020年までに、花王グループの消費者向け製品に使用するパーム油は、持続可能性に配慮した、農園まで原産地追跡可能なもののみを購入します。
【継続;2020年の消費者向けに使用されるパーム油全量に相当する量のRSPO認証油を調達。今後、産業用途にも拡大を推進。トレーサビリティについては、油脂サプライヤーが管理する自社農園までの追跡完了、中小農園までの確認を継続。】

目標4

2020年までに、花王グループ工場のRSPO*3 SCCS*4 認証取得をめざし、花王グループの追跡可能なサプライチェーンの構築に努めます。
【完了;花王全工場のSCCS認証取得(2018年)】

2021年の活動方針

  1. 持続可能なパーム油調達を目的に、NGOならびにパートナー企業と協働で、インドネシアのパーム独立小規模農園の支援活動ならびに直接対話を実施。
  2. パーム小規模農園までのトレーサビリティ確保。
  3. 原産地の森林破壊ゼロを支持。
    ・NDPE*5 方針の遵守をサプライヤーならびに、そのグループ企業に要請し、推進状況を確認。
    ・上記NDPE方針とHCSA*6 の考え方を遵守するサプライヤーからの購入を優先。
    ・パーム油ミルおよび周辺の森林破壊モニタリングの実施。
  4. 花王グループの製品に、上記2項と3項を満たした(RSPOなどの)認証油の積極的使用。
  5. 上記1項、2項および3項実現のために、サプライヤー、農園、NGO、専門家および第三者機関などさまざまなステークホルダーと連携を行う。また花王のサプライチェーンにおける人権擁護者に対する暴力や不当告発、脅迫などを容認しない。
  6. サプライヤーに調達ガイドラインの周知ならびに、第三者監査(SMETA監査)の実施。
  7. 目標に対する進捗をWEBサイトや毎年発行するサステナビリティデータブックで報告。

用語

  • * 1 HCV : High Conservation Value
  • * 2 HCS : High Carbon Stock
  • * 3 RSPO : Roundtable on Sustainable Palm Oil
    持続可能なパーム油の生産と利用を促進するための円卓会議
    http://www.rspo.org/
  • * 4 SCCS : Supply Chain Certification System
    生物多様性保全のための厳しい条件をクリアし、RSPOに認められた農園で収穫した持続可能なパーム油を使った製品を生産・販売し、消費者に届ける目的でつくられたサプライチェーンシステム
  • * 5 NDPE : No Deforestation, No Peat, No Exploitation
  • * 6 HCSA : High Carbon Stock Approach

「持続可能な紙・パルプ」の調達ガイドラインの進捗

花王は2020年までに、花王製品に使用する紙・パルプ、包装材料および事務用紙は、再生紙、または持続可能性に配慮したもののみを購入することをめざし、古紙パルプ以外のパルプ(バージンパルプ)を使用する場合は、2020年までに、原料木材産出地の追跡可能なパルプのみを購入することをめざしています。
2020年の進捗は以下のとおりです。
トレーサビリティの確認:100%*1
      内、認証品:94%*2

  • * 1 花王製品に使用する紙・パルプ(一部、製品を除く)
  • * 2 紙・パルプの認証品比率は調達品目ごとの認証品重量の比率を集計しています。

国内で使用するコピー用紙は99%が持続可能に配慮した紙(グリーン購入品)に切り替わりました。

画像

サプライヤーのモニタリング

環境、安全、法令と社会規範の遵守、人権・労働問題の取り組みなどを定めた「調達先ガイドライン」の遵守状況の確認、リスクアセスメントにSedexを活用しています。2014年加盟後、2016年より本格的に活用を開始し、グローバルの直接材全サプライヤーに対してSedexへの加盟、質問への回答、データへのアクセス権の設定の要請を進めています。
2020年末時点でグローバルの取引の83%(金額ベース)がSedex加盟会社(代替プログラム*1 、花王SAQ含む)との取引となりました。また、Sedexにおいてアクセス権が設定されたサプライヤーに対して、Sedexアセスメントツールによるリスクアセスメントを実施しました*2
サプライヤーにはSedexの新SAQへの回答を求めるとともに、総合評価が“A”以上となるように、改善を要する項目について見直しを求めていきます。

総合評価 SAQ回答率*3 Sedexリスク評価*4 割合
S 80%以上 3.0以上 17%
A 80%以上 2.0以上3.0未満 37%
B 80%以上 2.0未満 27%
C 80%未満 - 19%
  • * 1 EcoVadis等Sedexに代わる調査プログラム
  • * 2 評価対象はSedexの新SAQに回答した656サイト
  • * 3 Sedexの新SAQに対する回答率
  • * 4 Sedexアセスメントツールによるマネジメントコントロールスコアの値(0〜5、値が大きいほどマネジメントが良好)

Sedexへの加盟が困難なサプライヤーに対しては、Sedexを補完する評価ツールとして、独自の調査票(花王SAQ)も活用しています。法令遵守・人権・取引慣行等の社会的責任の項目と汚染防止(大気、水等)を含めた環境方針・環境目標・各種管理等の環境保全の項目を全面改定し、2018年より海外関係会社の直接材サプライヤーの一部、国内機器サプライヤー、間接材サプライヤー(景品の製造・販売会社)について運用を開始し、2019年より国内直接材サプライヤーにも拡大しています。
また、新規サプライヤーの採用にあたっても、同様のアセスメントを実施しています。

CDP

CDP(気候変動、水、森林)

CDPの気候変動、水および森林の各プログラムに回答しました。2020年は、気候変動がA、水がA、森林(パームA、木材A-)という高い評価を得ました。

CDPサプライチェーンプログラム

2020年は「気候変動」、「水」、「森林」の3プログラムを実施し、「気候変動」について海外関係会社のサプライヤーの拡大を進めました。
2020年の回答率は「気候変動」が73%(238社回答/328社依頼)、「水」が74%(73社回答/98社依頼)、「森林」が78%(29社回答/37社依頼)でした。
2021年もこれら3プログラムを継続します。

ベンダーサミット

2020年のベンダーサミットは残念ながら新型コロナウイルス感染症の影響により開催を見送りました。

ベンダーサミット出席会社数の推移

(単位:社)

  国内開催 海外開催 合計
2016年 246 279 525
2017年 245 258 503
2018年 243 230 473
2019年 239 267 506
2020年 中止 中止 -

品質向上会議

2020年は不適合材料削減を目的に包装材料メーカー4社との意見交換を実施しました。また、原材料メーカーで品質トラブルが発生した場合、花王研究部門の協力のもと、是正策を講じるとともに抜本的な品質改善に向けた協議を行なっています。

サプライヤー(お取引先)満足度調査

2020年に調査を実施し「発注先選定」「品質」「発注」「接客」「コミュニケーション」等について210社のお取引先より貴重なご意見をいただきました。価格交渉および発注先選定の公正性、接客態度、企業倫理面については高い評価をいただきました。一方、発注後の変更、不採用の内容開示、互いの情報のやりとりに課題があることが分かりました。発注後の変更については、関連部門と情報を共有し改善していきます。
また、不採用の内容開示および情報交換については、お取引先に納得いただけるよう十分な説明を徹底していきます。

(会社数)

実施年度 原料 包装材料 機器・間接材 合計
2007年 48 37 44 129
2010年 55 68 44 167
2013年 71 59 45 175
2016年 78 69 52 199
2020年* 105 69 36 210
  • * 2019年は当初計画では実施年にあたりましたが、購買部門の体制変更を進めたことから2020年の実施となりました

従業員研修の実施

購買部門の社員一人ひとりが社会や環境との関係を認識し、行動を変革するための教育として、環境社会検定試験®(eco検定®)の受験を推進しています。
2020年の部門在籍者のeco検定の累計合格者は78%でした。

グリーン購入

2019年の達成率は92%でした。早期の100%達成をめざして推進します。

リージョン別サプライヤー(製造会社)数

製造会社の所在地 原料 包装材料 最終製品 委託 合計*4 購入額比率
日本リージョン*1 543 201 231 42 842 62%
アジアリージョン*2 637 267 65 12 926 23%
EMEAリージョン*3 426 41 44 5 483 9%
アメリカリージョン 266 20 15 3 293 6%
合計 1,872 529 355 62 2,544 100%
  • * 1 日本リージョンは日本のみ
  • * 2 アジアリージョンにはオセアニアを含む
  • * 3 EMEAリージョンには欧州、中東、アフリカを含む
  • * 4 カテゴリーの重複を除く
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