2019年の進捗

「持続可能なパーム油」の調達ガイドラインの進捗

目標1

2015年末までに、花王グループの消費者向け製品に使用するパーム油は、持続可能性に配慮した、ミルまで原産地追跡可能なもののみを購入することをめざします。
【完了;パーム油ミル(パーム油搾油工場)までのトレーサビリティを確認、2017年ミル所在地図公表、2019年度ミルリスト公表】

目標2

2020年までに、農園(プランテーション)、サプライヤー(ミル、リファイナリー)および第三者機関との協働により、原産地の森林破壊ゼロを十分に確認します。私たちは、保護価値の高い(HCV*1 )森林、炭素貯蔵量の多い(HCS*2 )森林および泥炭湿地林の開発に加担しません。
【継続;パーム油ミルの特定と周辺の森林破壊モニタリングを完了、リスクの高いミルの調査を継続】

目標3

2020年までに、花王グループの消費者向け製品に使用するパーム油は、持続可能性に配慮した、農園まで原産地追跡可能なもののみを購入します。
【継続;2020年消費者向け製品に使用されるパーム油をRSPO認証油に100%切り替え、さらにその他産業用途にも使用拡大を進めています。一方、農園まで原産地を追跡する努力を継続】

目標4

2020年までに、花王グループ工場のRSPO*3 SCCS*4 認証取得をめざし、花王グループの追跡可能なサプライチェーンの構築に努めます。
【完了;花王全工場のSCCS認証取得(2018年)】

2020年の目標

  1. 小規模農園までのトレーサビリティ確保に向けた強化を図っていきます。
  2. 原産地の森林破壊ゼロを支持します。
    ・NDPE*5 方針を遵守するようサプライヤーへ要請・確認
    ・HCSA*6 の考え方を遵守するサプライヤーからの購入を優先する
    ・パーム油ミルおよび周辺の森林破壊モニタリングの実施
  3. 花王グループの製品に、上記1項と2項を満たした、(RSPOなどの)認証油を積極的に使用します。
  4. 上記1項、2項および3項実現のために、サプライヤー、農園、NGO、専門家および第三者機関などさまざまなステークホルダーと連携※)します。また、すべてのサプライヤーにこのガイドラインを周知し、違反がある場合には第三者監査を含め適切な対応をします。
    ※)NGOやパートナーと協働で小規模農家との対話を実施。
  5. 目標に対する進捗をWEBサイトや毎年発行するサステナビリティデータブックで報告します。

用語

  • * 1 HCV : High Conservation Value
  • * 2 HCS : High Carbon Stock
  • * 3 RSPO : Roundtable on Sustainable Palm Oil
    持続可能なパーム油の生産と利用を促進するための円卓会議
    http://www.rspo.org/
  • * 4 SCCS : Supply Chain Certification System
    生物多様性保全のための厳しい条件をクリアし、RSPOに認められた農園で収穫した持続可能なパーム油を使った製品を生産・販売し、消費者に届ける目的でつくられたサプライチェーンシステム
  • * 5 NDPE : No Deforestation, No Peat, No Exploitation
  • * 6 HCSA : High Carbon Stock Approach

「持続可能な紙・パルプ」の調達ガイドラインの進捗

花王は2020年までに、花王製品に使用する紙・パルプ、包装材料および事務用紙は、再生紙、または持続可能性に配慮したもののみを購入することをめざし、古紙パルプ以外のパルプ(バージンパルプ)を使用する場合は、2020年までに、原料木材産出地の追跡可能なパルプのみを購入することをめざしています。
2019年の進捗は以下のとおりです。
トレーサビリティの確認:100%*1
      内、認証品:91%*2

  • * 1 花王製品に使用する紙・パルプ(一部、製品を除く)
  • * 2 国内段ボールについては2019年上半期、下半期それぞれの調達量と半期ごとの認証品比率を基に算出しています。国内段ボール以外の紙・パルプの認証品比率は調達品目ごとの認証品重量の比率を集計しています。

国内で使用するコピー用紙は98%が持続可能に配慮した紙(グリーン購入品)に切り替わりました。
また、国内事業所で使用するペーパータオルおよびトイレットペーパーのFSC認証品化を進め、国内8事業所にFSC認証ペーパータオルを、国内7事業所にFSC認証トイレットペーパーを導入しました。

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サプライヤーの持続可能性モニタリング

アセスメント

Sedexを活用した持続可能性モニタリング実施のため、サプライヤーに対してSedexへの加盟、質問への回答、花王との接続を要請しています。
2019年末時点で、グローバルでサプライヤー1,812サイトが接続し、購入金額の56%をカバーしています。日本では566サイトが接続し、購入金額の66%をカバーしています。そして、接続したサプライヤー(2019年11月時点)に対して、Sedexアセスメントツールによるリスクアセスメントを実施しました。

総合評価 SAQ回答率*1 Sedexリスク評価*2 花王評価 割合
S 80%以上 Low 25%
A 80%以上 Low 40%
B 80%以上 Medium or High 要改善 15%
C*3 80%未満 - 要回答 10%
-*4 - - 10%
  • * 1 Sedexのサプライヤー自己評価アンケートに対する回答率
  • * 2 Sedexアセスメントツールによる評価で、リスク発生の可能性をLow、Medium、Highの3段階で評価
  • * 3 未回答のSAQはリスクHighと評価されるため、SAQ回答率が80%未満の場合は一律”C”評価
  • * 4 回答結果にアクセスできないため未評価

なお、Sedexへの加盟が困難なサプライヤーに対しては、Sedexを補完するツールとして、独自の調査票(花王SAQ)も活用しています。法令遵守・人権・取引慣行等の社会的責任の項目と汚染防止(大気、水等)を含めた環境方針・環境目標・各種管理等の環境保全の項目を全面改訂し、2018年より海外関係会社の直接材サプライヤーの一部、国内機器サプライヤー、間接材サプライヤー(景品の製造・販売会社)について運用を開始し、2019年は国内直接材サプライヤーの一部にも拡大しました。
また、新規サプライヤーの採用にあたっても、同様のアセスメントを実施しています。

エンゲージメント

サプライヤーに持続可能性の改善を促すため、Sedexのアセスメント結果をフィードバックしました。総合評価が“A”以上となるように、改善を要する項目について取り組みの見直しを求めています。また、接続がなく評価できないサプライヤーには接続と回答を求めています。2019年はその内の日本サプライヤー21社と面談し、花王のESG戦略におけるSedexアセスメントの重要性を説明し、接続と回答を求めました。

CDP

CDP(気候変動、水、森林)

CDPの気候変動、水および森林の各プログラムに回答しました。2019年は、気候変動がA、水がA、森林(木材、パルプ)がA-という高い評価を得ました。

CDPサプライチェーンプログラム

2019年は「気候変動」、「水」、「森林」の3プログラムを実施し、「気候変動」について海外関係会社のサプライヤーの拡大を進めました。
2019年の回答率は「気候変動」が73%(239社回答/327社依頼)、「水」が70%(67社回答/96社依頼)、「森林」が85%(28社回答/33社依頼)でした。
2020年もこれら3プログラムを継続します。

ベンダーサミット

2019年の国内のベンダーサミットにおいては、239社のサプライヤーに参加いただき、花王の事業状況とともに持続可能で責任ある調達の取り組みであるCDPサプライチェーンプログラムへの積極的な協力およびSedexへの加盟を依頼しました。また、2016年からお取引先表彰制度を開始しており、「品質」「価格」「納入」「情報提供」「経営・サステナビリティ」の観点で優秀なサプライヤーを表彰しました。
海外関係会社においても合計267社のサプライヤーに参加いただき、ベンダーサミットを開催し、優秀なサプライヤーを表彰しました。

ベンダーサミット出席会社数の推移

(単位:社)

  国内開催 海外開催 合計
2015年 214 285 499
2016年 246 279 525
2017年 245 258 503
2018年 243 230 473
2019年 239 267 506

品質向上会議

2019年は不適合材料削減を目的に包装材料メーカー4社との意見交換を実施しました。また、原材料メーカーで品質トラブルが発生した場合、花王研究部門の協力のもと、是正策を講じるとともに抜本的な品質改善に向けた協議を行なっています。

サプライヤー(お取引先)満足度調査

(会社数)

実施年度 原料 包装材料 機器 合計
2004年 53 45 46 144
2007年 48 37 44 129
2010年 55 68 44 167
2013年 71 59 45 175
2016年 78 69 52 199

3年ごとに調査を実施しています。
2019年は実施年にあたりましたが、購買部門の体制変更を進めたことから、2020年の実施を予定しています。

従業員研修の実施

購買部門の社員一人ひとりが社会や環境との関係を認識し、行動を変革するための教育として、環境社会検定試験®(eco検定®)の受験を推進しています。
2019年の部門在籍者のeco検定の累計合格者は79%でした。

グリーン購入

2019年の達成率は90%でした。早期の100%達成をめざして推進します。

リージョン別サプライヤー(製造会社)数

製造会社の所在地 原料 包装材料 最終製品 合計*4 購入額比率
日本リージョン*1 496 234 237 828 62%
アジアリージョン*2 580 336 53 949 24%
EMEAリージョン*3 439 50 47 521 8%
アメリカリージョン 266 20 44 326 6%
合計 1,781 640 381 2,624
  • * 1 日本リージョンは日本のみ
  • * 2 アジアリージョンにはオセアニアを含む
  • * 3 EMEAリージョンには欧州、中東、アフリカを含む
  • * 4 カテゴリーの重複を除く
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