2016年の進捗

「持続可能なパーム油」の調達ガイドラインの進捗

目標1

花王は2015年末までに、花王グループの消費者向け製品に使用するパーム油は、持続可能性に配慮したミルまで原産地追跡可能なもののみを購入することをめざし、取り組んでまいりました。その結果、花王グループの消費者向け製品に使用する誘導体製造のため購入する、パーム核油およびその誘導体については2015年までにサプライヤー情報によるパーム核ミルまでのトレーサビリティを確認しており(下図参照)、2016年には第三者機関による検証を行ないました。

パーム核を供給しているパームオイルミルおよびパーム油を供給しているパームオイルミル(サプライチェーン上のパームオイルミル)までのトレーサビリティについては2016年に約80%を確認しており、2018年末完了を目途に進めてまいります。 一方、他社より購入せざるを得ない誘導体の中には、2016年末時点でミルまでのトレーサビリティが確認できていないものが残る結果となりました。これらについては、今後もサプライヤーにトレーサビリティの確認を求めていくとともに、RSPO認証製品の購入など補完できる手段を講じてまいります。

目標2

花王は2020年までのできるかぎり早い時期に、農園、サプライヤーおよび第3者機関との協働により、原産地の森林破壊ゼロを十分に確認し、HCV、HCSおよび泥炭湿地林の開発に加担しないことをめざしています。2016年からトレーサビリティ確認済みの一部ミルに対して第三者機関によるリスクアセスメントを実施し、観察を要するミルが確認されました。今後当該のミルに対して現地調査を実施します。

目標3

また、花王グループの消費者向け製品に使用するパーム油は、2020年までのできるかぎり早い時期に、持続可能性に配慮した、農園まで原産地追跡可能なもののみを購入することをめざしています。小規模農家への原産地追跡をより確かなものにするため、2016年に第三者機関などとも協力しながら小規模農家への関わりを強めるプロジェクトについて調査を行ないました。

目標4

花王はまた、2020年までのできるだけ早い時期にグループ工場ならびにオフィスのRSPO SCCS認証取得をめざし、追跡可能なサプライチェーンの構築に努めております。サプライチェーンの川上に位置する誘導体工場から、消費者向け製品を製造する川下の工場に向けて順次SCCS認証取得を進め、2016年末には24サイトの認証を取得いたしました。残る工場ならびにオフィスについても引き続き認証取得を進め、現在のところ2018年末に完了する見込みです。

2017年目標

  • パーム核ミルの第三者機関による検証:100%
  • パームオイルミルまでのトレーサビリティの確認:90%
  • リスクアセスメントにより明らかになった要観察ミルの現地調査の実施
  • 小規模農家への関わりを強めるプロジェクトの実施

「持続可能な紙・パルプ」の調達ガイドラインの進捗

花王は2020年までに、花王製品に使用する紙・パルプ、包装材料および事務用紙は、再生紙、または持続可能性に配慮したもののみを購入することをめざし、古紙パルプ以外のパルプ(バージンパルプ)を使用する場合は、2020年までに、原料木材産出地の追跡可能なパルプのみを購入することをめざしています。2016年末時点で使用する紙・パルプの99%(内、認証品59%)がこの基準を満たしています。
2016年3月に国内で初となるFSC認証(森林認証)を受けた段ボールの導入を開始しました。2016年にはグローバルで使用する段ボールの50%をFSC認証品に切り替えるという、当初の年間目標を達成しました。

サプライヤー(お取引先)満足度調査

(会社数)

実施年度 原料 包装材料 機器 合計
2004年 53 45 46 144
2007年 48 37 44 129
2010年 55 68 44 167
2013年 71 59 45 175
2016年 78 69 52 199

3年ごとに調査を実施しています。
2016年の調査結果より、購買部門は「コンプライアンス通報・相談窓口」の周知、生産部門との発注に関する意見交換および設問対象の明確化を実施します。

従業員研修の実施

購買部門の社員一人ひとりが社会や環境との関係を認識し、行動を変革するための教育として、2012年度より環境社会検定試験® (eco検定)の受験を推進しています。
また、2015年から始めたビジネスコンプライアンス検定®の受験では、2016年は部門の累計合格者は59%に達しました。さらに受験を推進します。

お取引先懇談会

2016年、日本では246社のサプライヤーに参加いただき、お取引先懇談会を開催しました。
花王の事業概況とともに花王人権方針、花王ビジネス コンダクト ガイドラインの改定事前告知、持続可能な原材料の調達、間接材購買の集約化などの具体的な説明を行ない、サプライヤーとの連携強化の取り組みであるCDPサプライチェーンプログラムへの積極的な協力およびSedexへの入会を依頼しました。また、今年からお取引先表彰制度を開始し、「品質」「価格」「納入」「情報提供」「経営・サステナビリティ」の観点で優秀なお取引先を表彰しました。
海外関係会社でも合計279社のサプライヤーに参加いただき、お取引先懇談会を開催しました。

お取引先懇談会出席会社数の推移

(単位:社)

  国内開催 海外開催 合計
2012年 -*1 205 205
2013年 184 151 335
2014年 183 233 416
2015年 214 285 499
2016年 246 279 525
  1. *1 花王(株)の決算期変更により、2012年度国内お取引先懇談会の開催はありませんでした。

お取引先のモニタリング

2016年は、日本では社会面のモニタリングを430社に、環境面のモニタリングを351工場に実施しました。また、モニタリングにおいて課題があると認められたサプライヤー15社について、訪問の上改善策を協議しました。

社会面のモニタリング企業数と基準を達成している企業比率

  花王(株)
取引先企業数
アジア花王グループ
取引先企業数
2012年度まで 860(99%) 610(97%)
2013年度まで 883(99%) 726(98%)
2014年度まで 906(99%) 823(98%)
2015年度まで 1,168(96%) 994(98%)
2016年度まで 1,602(92%) 1,166(98%)

環境面のモニタリング企業数と基準を達成している企業比率

  花王(株)
取引先工場数
アジア花王グループ
取引先工場数
2012年度まで 767(99.6%) 463(98%)
2013年度まで 818(99.5%) 541(98%)
2014年度まで 879(99%) 608(97%)
2015年度まで 1,254(97%) 750(97%)
2016年度まで 1,616(94%) 838(97%)

CDP

CDP(気候変動、水、森林)

CDPの気候変動、水および森林の各プログラムに回答しました。2016年は、気候変動がA-、水がA、森林がA-という結果でした。

CDPサプライチェーンプログラム

2016年は気候変動について214社、水について36社の取引先にCDPから質問書が送付され、それぞれ143社、18社に回答いただきました。

Sedex

2016年末時点でグローバルで445社のサプライヤーが加盟しています。日本では、2016年に日本のサプライヤーに対し説明会を開催し、花王の人権課題等に対する取り組みおよびSedexのしくみについて説明し、Sedexへの加盟とデータへのアクセス権設定の要請を進めました。説明会には476社が出席し、2016年末で149社のサプライヤーが加盟し、購入金額の34%をカバーしています。
現在、国内外で行なっているCSRセルフアセスメントのモニタリング結果とあわせ、調達担当者の行なう調達先リスク評価の拡充に役立てていきます。

グリーン購入

2016年の達成率は78%でした。早期の100%達成をめざして推進します。

天然植物資源の持続可能な調達

化粧品・医薬部外品に使用しているグリチルリチン誘導体は、マメ科植物である甘草から製造されます。これまで自生甘草から製造されたグリチルリチン誘導体を使用してきましたが、生物多様性の保全と持続可能な利用に努めるため、2016年から栽培地が特定された栽培甘草から製造したグリチルリチン誘導体の使用を開始しました。

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