再生可能電力の利用は、地球温暖化対策の重要なアプローチの一つです。花王グループは、世界各地の事務所、工場、物流拠点で太陽光発電設備を導入しています。さらに、再生可能電力の購入も進めています。
国内では、酒田工場における花王グループ最大規模となるパネル発電容量2845kWの太陽光発電設備をはじめ、栃木、すみだ、豊橋、和歌山、愛媛、川崎の7工場と、すみだ北ロジスティクスセンターおよび厚木ロジスティクスセンターの2物流拠点に太陽光発電設備を導入しています。
また、海外においては、タイ花王、花王ペナングループ(マレーシア)、ピリピナス花王(フィリピン)、上海花王、花王台湾、花王USA、花王チミグラフ(スペイン)、花王オーストリアの各生産拠点・事務所、花王インドネシア・ケミカルズ、花王スペイン、キミ花王(メキシコ)に太陽光発電設備を導入しています。
(2022年6月1日時点で花王グループ太陽光発電設備のパネル合計容量は約8.8MWです。)
さらに、再生可能電力の購入にも積極的に取り組んでいます。2015年にイギリスのモルトン・ブラウンが、2016年に花王ドイツ、花王ドイツ化学が、2019年に花王スペイン、花王チミグラフ(スペイン)、花王USAが調達するすべての電力を再生可能電力に置き換えています。一方、国内では、2022年1月時点で10工場中9工場および、物流拠点で調達するすべての電力を再生可能電力に置き換えています。
花王は、2023年までに日本、2025年までにはグローバル全体において調達するすべての電力を再生可能電力にすることを目標にしています。
グリーン電力を2016年から購入している、花王ドイツ化学の工場
2021年にグループ最大となる2.8MW太陽光発電設備を導入した酒田工場
これからも、2030年までに国内外の拠点で使用する電力を100%再生可能エネルギーにすることを目標に、積極的に活動を進めてまいります。
2013年に稼働を開始した厚木ロジスティクスセンターでは、太陽光発電を導入し、照明はすべてLED化しています。また、「外装断熱」や「遮熱舗装」といった総合的な環境負荷の低減に積極的に取り組んだことで、神奈川県の推進する「建築物温暖化対策計画書制度(CASBEEかながわ)」のAランクを取得しています。