花王は、「調達基本方針」にもとづき、「お取引先とのESG推進活動」を定め、お取引先と共に、サプライチェーン全体のトレーサビリティを確保し、資源保護・環境保全や安全、人権などの社会的課題の解決に貢献します。
以下の取り組みを推進していきます。
花王は、天然資源(パーム油、紙・パルプなど)の調達に関わるお取引先、および人権・環境面でのデュー・ディリジェンスが不十分なお取引先などを“ ハイリスクサプライヤー” と定義し、購買担当役員承認の上、ハイリスクサプライヤ―を特定し、定期的に見直しを実施します。
“ハイリスクサプライヤー”に対して、第三者監査を優先的に実施し、リスク把握と改善に向けた取り組みを行ないます。
花王は、調達する原材料の中から、以下の3点を総合的に考慮し、“ハイリスクサプライチェーン”を特定します。
現時点では、パーム油、紙・パルプに関しては、“ハイリスクサプライチェーン” と特定し、「ハイリスクサプライチェーンからの調達」を定め、本質的な課題解決に向けた取り組みを実施します。
今後は上記の3視点を考慮し、必要に応じて対象を拡大してまいります。
購買担当役員承認の上、“ハイリスクサプライチェーン”を特定し、定期的に見直しを実施します。
花王は、“ハイリスクサプライチェーン”に対して、現場での対話を通じてリスク把握を行ない、課題の本質解決に向けた活動(ex.トレーニングプログラムなど)をお取引先およびNGO/NPO等と一緒に取り組み、その進捗を確認、公表します。
以下の取り組み通して、お取引先との連携強化を図ります。
花王は、ESG・安定供給・戦略的パートナーシップ等の観点から、お取引先の活動を評価・フィードバックし、評価の高いお取引先には表彰を行ないます。
お取引先は、本調査を通して、花王の調達活動の公正・公平性などについて評価をします。
調査はサプライヤー選定・要求品質・コミュニケーションなど30以上の項目について実施し、花王はこの調査結果を真摯に受け止め、日頃の調達活動改善に努めます。
花王は、お取引先との情報共有、意見交換の場として「ベンダーサミット」を毎年開催し、花王の業績や調達方針等を伝えるとともに、年ごとにテーマを決めてコミュニケーションを図ります。
花王は、日頃よりお取引先の現場訪問を行ない、生産現場での直接対話を通して、サプライチェーン上の課題、生産現場への理解を深めるよう努めます。
2022年6月29日
花王株式会社
常務執行役員
根来 昌一