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『知る』から変わる
未来のわたし​

vol.04

知っているようで知らない
“乳がん”

お母さんが乳がんだとわかってから、自分の乳房にも興味を持つようになったけど、実は、乳がんそのものについては何も知らないかも……。それに、お母さんはなんでがんになったんだろう。そもそも人はどうしてがんになるのかな?
これまで知る機会なかったな……。

【コラム】 がんはなぜできるの?

人の体は細胞の集合体です。細胞はそれぞれ固有の遺伝子を持っており、その情報に従って増殖しています。その遺伝子が何らかの原因で傷つくと遺伝子の情報が乱れて、どんどん増え続ける異常な細胞になってしまいます。これが“がん細胞”です。

がんがおこるメカニズム

正常細胞 ・複製・複製エラー→異常な細胞が生き残る→増殖していく→分裂・増殖を 繰り返す→さらに複製エラーが起こる→大きな かたまりに→命をおびやかす存在に

正常細胞 ・複製・複製エラー→異常な細胞が生き残る→増殖していく→分裂・増殖を 繰り返す→さらに複製エラーが起こる→大きな かたまりに→命をおびやかす存在に

正常細胞 ・複製・複製エラー→異常な細胞が生き残る→増殖していく→分裂・増殖を 繰り返す→さらに複製エラーが起こる→大きな かたまりに→命をおびやかす存在に

しかし、がん細胞が全てがんになるわけではありません。人間が持っているさまざまな免疫機能が、傷ついた遺伝子を修復したり、異常な細胞を取り除いたりして、大半はがんにならずにすみます。しかし、これらの機能がうまく働かなくなると、がん細胞は時間をかけて増殖し、がん病巣が形成されます。

福田護,認定NPO法人 乳房健康研究会
『ピンクリボンと乳がん まなびBOOK』,
社会保険出版社,2019,P11

がんって細胞のコピーミスなんだ。しかも健康な人でもこれが毎日起こっているっていうことは、私の身体でも起きているんだよね。だから誰でもがんになる可能性があるんだ……。

【コラム】 乳がんはどうやって発生するの?

乳がんは、左右の乳房の“乳腺”にでき、そこから増殖していきます。乳腺は、乳頭(乳首)を中心に乳房全体に放射線状に広がっている15〜20の「乳腺葉」の総称です。さらに乳腺葉は、細い枝状の「乳管」と、その先につく、乳汁を分泌する袋状の「小葉」で形成されています。

乳腺の組織についてのイラスト。乳腺のなかに、小葉、乳頭、乳管洞、乳管がある。

乳がんの約95%以上が「乳管」の表面を覆う細胞に発生し、約5%が小葉に発生します。乳管は乳房全体に広がっていることを考えれば、乳がんは乳房のどこにでも発生する可能性があります。

また、乳がんの細胞分裂のスピードは、ほかのがんに比べると遅めなので、乳がんの進行も一般的にゆっくりしています。例外もありますが、乳房にがん細胞ができてから自分で触ってわかる大きさの2cm程度のしこりになるまで、10年くらいかかるといわれています。また早期の乳がんでは自覚症状はほとんどありません。

福田護,認定NPO法人 乳房健康研究会
『ピンクリボンと乳がん まなびBOOK』,
社会保険出版社,2019,P10、11、13、14

乳がんは体の表面近くにできるから自分でも変化を見つけやすいし、進行もゆっくりだから、早い段階で発見するチャンスがたくさんあるってことか! 

乳がんのことを知って、乳房を意識する習慣を普段から身につけておくのって、やっぱり大切なんだと思った。それに、定期検診が大切だと言われることにも納得。どちらも、ほとんど自覚症状がない段階の乳がんを、できるだけ早く見つけるために必要なことなんだな。

Vol.5 「乳がん検診を受けた
母の感想は……」に続く。

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JAPAN SOCIETY OF BREAST HEALTH <キャンペーン監修>認定NPO法人乳房健康研究会 認定NPO法人乳房健康研究会のホームページでは、乳がんに関する幅広い情報を発信しています。

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