あなたと読みたいコラム
vol.02
「私も乳がんのセルフチェックをはじめよう!」と意気込んだものの、どうやってやればいいんだろう……??
それに実際、みんな“セルフチェック”ってやっているものなのかな?
乳がんの発見のために、あなたはセルフチェックをしていますか?
認定NPO法人 乳房健康研究会と花王が全国の20〜69歳の一般女性1450人に調査したところ、「乳がんの発見のために、あなたはセルフチェックをしていますか?」という問いに、「している」と答えている人は約30%、「以前していたが今はしていない」が約26%。したことがある人は約半数いるものの、継続している人は3割という結果に。
乳がんと乳がん検診に関する調査 全国 20-69歳 女性/1450人(乳がん経験者を除く)
調査時期:2022年10月 認定NPO法人 乳房健康研究会、 花王株式会社
乳がん患者さんの50%以上※1が「自分で異常に気がついて受診した」というデータがあった。乳がんは、体の表面近くにできるから自分で観察したり、触ったりすることで発見しやすく、がんの中でも自分での発見率が高いらしい。
自分で発見することが多いなら、多くの人がセルフチェックを習慣にすれば、早期発見も増えるってことか……。
そもそも私は乳房のことをちゃんと考えたことがなくて。「生理前や生理中は胸が張ったり、痛くなったりする」とか、そのくらいしか意識してこなかった。ちょっとした変化でも気付けるようになるには、まずは日頃から乳房の状態を知っておくことが必要そう。
でも、正しい乳房のチェックって、どうやるんだろう。
その方法を探してみると……。
まずは鏡の前で見た目をチェック。そのあと、乳房の周りも全体的にくまなく触ってみることが大切らしい。
でも忙しい日々のなかでわざわざ時間をとってやろうと思うと、面倒だったり、つい忘れてしまったりして続かなさそう……。
そんなときに、私でも続けられそうなメソッドを発見!
[ Step 1 ]
片腕を上に挙げた状態で、挙げた手側のバストを確認します。
指を揃えて肌にぴったりと付けた状態にします。バストを寄せる程度の力加減で、バストの外側を下から上へ、次に内側を下から上へマッサージするように行います。
皮膚表面の状態、柔らかさやバストの張り、へこみなどを確認します。
[ Step 2 ]
片腕を上に挙げた状態で、挙げた手側のバストを確認します。
指先を小さく円を描くように動かし、皮膚の少し奥の状態を感じるように圧をかけながら、下から上の方向へ、バスト全体をマッサージするように行います。
バストに硬い部分やしこりがないかを確認します。
[ Step 3 ]
片腕を下ろした状態で、下ろした手側のバストを確認します。
指を揃えてわきの下に入れ、少し圧をかけながら、身体の中心に向かって手を滑らせます。
わきの下も広く触れ、しこりなどがないか確認します。
お風呂なら、ボディソープで体を洗いながらや、ローションやミルクで保湿ケアをしながらできるし、確かに指が滑りやすいから違和感や変化にも気がつきやすそう。
少なくともこの習慣を継続することが、きっと自分の命を乳がんから守ることに、少しはつながるはず。いつか後悔しないように、今日から始めてみよう。
セルフチェックをしていない理由は?
日ごろから触れて自分の乳房の状態を知っておくと、変化があらわれた際に気づくことができる。罹患率が高くなる40代以降は、定期検診とあわせて習慣にしたい。
乳がんと乳がん検診に関する調査 全国 20-69歳 女性/1450人(乳がん経験者を除く)
調査時期:2022年10月 認定NPO法人 乳房健康研究会、 花王株式会社
※1 福田護,認定NPO法人 乳房健康研究会『ピンクリボンと乳がん まなびBOOK』,社会保険出版社,2019,P41
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