加齢変化を予測する三次元顔形状解析技術

メイクアップ

加齢による身体の変化は個人差が大きく、見かけの年齢印象も大きく変化します。人の外見の中でも、顔の外見が年齢印象に与える影響は大きいことがわかっています。成長期において、頭蓋骨の成長に伴って頭顔部が変形するのに対し、成人期においては、シワ・たるみなど、主に骨以外の軟部組織の変形が認められます。そこで、個々人の微細な軟部組織の変化を解析するため、幅広い年齢の日本人女性の三次元形状計測を行いました。顔形状を写しとった相同モデルを、主成分分析という手法を用いて統計的に解析した結果、見かけの年齢と強く関係する5つの加齢印象因子を見いだしました(図1)。それぞれの因子による形状変化で、年齢印象が変化することがわかります。また、各個人が持っている加齢印象因子を比較すると、加齢変化のパターンは「顔前面膨らみ型」「顔側面膨らみ型」など、いくつかのグループに分類できることがわかりました(図2)。各々のグループは、特定の因子の組み合わせにより加齢印象が表れていることから、各グループの人がどのように加齢変化するかを予測することができます。

加齢変化を予測する三次元顔形状解析技術

図1 相同モデルによる仮想形状であらわした
加齢印象因子の例

図2 加齢変化パターン例

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