頭皮のQ&A
洗い残した皮脂が長時間頭皮に残ると、皮膚上の菌や酸化によって刺激の原因物質(オレイン酸など)に変わり、赤みやかゆみをといった頭皮トラブルを起こします。
対策としては、洗い残し・すすぎ残しがないように、シャンプーを頭皮に行き渡らせて隅々まで指の腹で優しく丁寧に洗い、しっかりすすぐことが大切です。
洗い残しがちな部分は、髪の重なりの多い、耳上・こめかみ奥・耳後ろの後頭部、すすぎ残しがちな部分としては、耳裏・襟足、頭頂部です。
乾燥していると感じて、洗髪を敬遠しがちな方もいますが、古い皮脂から生成した刺激の原因物質により、頭皮の荒れや生まれ変わりの周期が速くなってフケになることがあります。やさしくきちんと、洗い残し・すすぎ残しがないように洗髪することが大切です。
また、適度なうるおいを補給して乾燥による刺激を防ぐと、頭皮の生まれ変わりの周期を整える助けになります。花王では、頭皮の保湿成分として、有機酸(リンゴ酸など)やユーカリエキスが有効であることを確認しています。
さらに、リンゴ酸とグリチルリチン酸ジカリウム(植物由来の抗炎症剤) を配合したシャンプーを使い続けることで、頭皮の生まれ変わりの周期を整え、フケ・かゆみ・かさつきの改善効果があることを見出しています。
分泌された直後の皮脂や汗そのものには、気になるニオイはほとんどありません。
これらが、時間とともに頭皮上の菌や酸化によって変化して気になるニオイを発する物質になります。
洗髪した後でも頭皮ニオイが気になる方は、シャンプーを頭皮全体に行き渡らせているか、指の腹で丁寧に洗ったりすすいだりしているか、など洗い方を見直してみましょう。
頭皮に行き渡らせやすく、しっかり洗えて、すすぎやすい、シャンプーを選ぶことも有効です。