頭皮洗浄の効果と実態
洗髪を毎日行う人が多くなりましたが、それでも、フケやべたつき、ニオイなどの悩みはなくなりません。トラブルが起こるしくみを知って正しく洗髪しましょう。
洗髪の主目的は、皮脂と、それが変質した遊離脂肪酸を、長時間頭皮に残さないようにして、頭皮の荒れやニオイの原因を取り除くことです。[参照:頭皮トラブルを防ぐには]
現在の日本は、男女とも幅広い年代で毎日洗髪する習慣が広まっていて、十分洗髪頻度が高いのですが、ひとりで洗い始めたばかりの子供の洗い残し、30代以下に多く見られる頭髪表面のなで洗いなど、洗い方が十分でないケースが見られます。
20代以下は、頭皮ケア意識がやや低い傾向です。また、頭を起こしたままシャワーを使う人の中に、髪の表面からなで洗い、なですすぎだけで済ませているケースが見られます。
毎日洗髪していれば、それなりに汚れは取り除かれますが、特に皮脂や脂肪酸などの油性成分は、頭皮を洗う意識がないと少なからず洗い残され蓄積されます。
そうすると、乾かしてくし通した際にニオイが気になったり、髪の根元部分がべたついたり、かゆみやフケが出やすくなったりします。
シャンプーを泡立てて頭皮をマッサージするようにしていても、すすぐ際に頭皮に触れていないという人が多く見られます。すすぎの時間もシャンプーを行き渡らせている時間よりかなり短い傾向です。
洗浄成分でせっかくキャッチした頭皮上の皮脂や脂肪酸などの油性成分も、しっかりすすがないとシャンプーと一緒に残ります。
シャンプーが肌に悪いからしっかりすすぎましょう、洗浄成分を選びましょうといわれることがありますが、実はトラブルの元になる脂肪酸などを残しているから肌トラブルになるのです。
頭皮に触れ、次いで髪に指を通しながら、ぬるつきがなくなるまでしっかりすすぎましょう。
耳うしろ
すすぎ湯の通り道になっていて、すすぎが十分でないとトラブルの原因物質が残りがちです。髪のない部分ですが、触れながらしっかりすすぎましょう。
後頭部のすすぎ
上向きすすぎ、下向きすすぎ、どちらでも、同じ体勢ですすいでいると、後頭部~襟足、耳のうしろは、すすぎにくく、すすぎ残しやすい部分です。
少しだけ首を傾けるとすすぎやすくなります。
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