髪と頭皮にやさしい洗髪方法
洗髪する第一の目的は、頭皮の表面に広がった皮脂とそれが変化した脂肪酸などを洗い流すことです。
毎日洗髪していても、部分的に洗い残しが多いと頭皮トラブルやにおいの原因になります。
シャンプーを頭皮全体に届けて、しっかりすすぐことを心がけましょう。
髪は、濡れていると柔らかく傷みやすいので、泡立ちが良くなめらかに洗える製品を選び、こすれたり絡まったりしないように髪を扱って、傷みを防ぐことが大切です。
調査により、多くの方が実践できていないポイントがいくつかありました。
かゆみやニオイなどの頭皮トラブルの原因になるので、洗い方を見直してみましょう。
濡らす前に、手ぐしや目の粗いくし・ブラシでもつれをといておきます。
濡らす際に絡まらない状態ならば、必要ありません。
髪表面が傷んでいると絡まりやすくなります。濡れるとより絡まりやすくなって、洗髪時にこすれて傷みやすくなるので、あらかじめ絡まりをといておきます。
長期間洗髪できなかったり、洗髪間隔があいたとき
頭皮への当たりが柔らかく、毛先が丸い、クッションブラシで、頭皮から優しくとかすことで、固体脂をほぐし、皮脂類を髪に移して、頭皮の皮脂を洗い流しやすくすることができます。生え際から頭頂部に向かってとかすと良いでしょう。
固まるタイプのスタイリング剤が髪にたくさん残っているときは、髪を濡らすときにスタイリング剤をすすぎ落としながらもつれをときます。
頭皮が濡れるよう、指で髪をかき分けたりしながら、髪と頭皮全体を濡らします。
濡れていればシャンプーが泡立ち、頭皮と髪全体に広がりやすくなります。
なめらかな泡なら、シャンプーの時に髪にかかる摩擦を和らげて髪の傷みを防ぎ、頭皮全体にシャンプーを広げやすくなります。
シャンプーをつける部位は、洗い残しがちな耳上や後頭部の頭皮、プラス頭頂部がおすすめ。
髪の量が多かったり、長い場合は、表面の髪を持ち上げて頭皮近くに塗布します。
シャンプー液を手のひらに取って軽く広げるようにしてから塗布すると広げやすいでしょう。顔や肌を洗うときのようにしっかり泡立ててしまうと行き渡らせにくくなります。
*洗い残し、すすぎ残しがちな部分(オレンジ斜線部)
指の腹を頭皮に当てて小刻みに動かし、シャンプーを頭皮全体になじませて行き渡らせます。
こめかみや後頭部の真ん中あたりの髪を上下に分けるようにすると指が頭皮に届いて動かしやすく、シャンプーを行き渡らせやすくなります。
髪が長い場合
髪全体を泡で包むようにして、毛先までシャンプーを行き渡らせます。
洗浄ブラシの使い方
洗浄ブラシは、指の腹が頭皮に届きにくかったり、指の腹に力が入りにくいときに、便利です。
髪を梳かすのでなく、頭皮にブラシの先を当てて左右に小刻みに動かして、シャンプーを頭皮上の油性汚れになじませるよう行き渡らせましょう。
指の腹で頭皮に触れて小刻みに動かしたり、髪に指を通しながら、頭皮や髪にヌルつきが残らないようにすすぎます。
耳のうしろから後頭部の真ん中あたりは、すすぎ残しやすいので、すすぎの最後にもう一度確認しましょう。
節水すすぎ
すすぎはじめに、頭全体に軽くシャワーをかけて一旦シャワーを止め、髪を絞るようにして泡を落としてから、ていねいにすすぐと、節水になります。
かゆみがあるなら、洗い方を見直してみて
普段かゆみを感じる部分があるときは、そこに原因物質が残っている可能性があります。シャンプーが行き渡っていない、すすぎ足りない、のどちらかであることが多いので、洗髪時に確認してみましょう。
コンディショナー(トリートメント)は髪の状態を整える製品なので髪につけるのが基本です。
手で軽く髪の水気を取ってから、コンディショナー(トリートメント)を手に取って髪になじませます。指通りやなめらかさが足りない部分を中心に。
剤は髪全体に薄くまんべんなく行き渡ることで性能が発揮されます。
すすぐ際に、全体に行き渡らせ、べたつきなどが残らないようにすることが大切。
指の腹で、頭皮(髪の根元)からすすぎ始め、指を通しながら十分にすすぎます。
ボリュームダウンが気になる時は、コンディショナー(トリートメント)を根元につけないで、すすぎ時に薄く行き渡るくらいにしましょう。
コンディショナー(トリートメント)が頭皮に付着しても問題はありませんが、根元に残ると、ヘアスタイルのボリュームが出にくかったり、保ちにくくなる場合があります。
髪の内部に成分が浸透して効果を発揮する製品は、塗布後しばらく放置することによって効果が高まるものがあります。能書にしたがって使用しましょう。
髪同士をこすりあわせると、濡れて柔らかくなっている髪同士がこすれ合って傷みやすいので、特に傷んでいる毛先の扱いはやさしく。
根元部分の水分をしっかりふき取ると、効率よく乾かせて、毛先がこすれる回数を減らせます。
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