洗髪のQ&A
シャンプーやコンディショナーの適量は、髪の長さや量、髪や頭皮の汚れ具合によって異なります。シャンプーは、髪と頭皮全体に行きわたって十分に泡立つ量、コンディショナーは、すすいだ状態で髪全体に行きわたるのに足りる量です。
目安となる量
ミディアムヘア(あご~肩)で約6g(ポンプ2押し程度)
セミロングヘア(肩~脇の下)で約10g(ポンプ3押し程度)
ポンプ1押し(約3g)は、手のひらに500円硬貨大に広がる量。
髪の量が少ないお子様などは、約3g(ポンプ1押し程度)でも十分な場合があります。シャンプーの泡立ちや行きわたり具合を見て、量を調整してください。
シリコーンは髪を滑らかにする働きが優れているので、傷んだ髪の方はシリコーン入りのシャンプーの方がすすぎまで滑らかに洗えます。あまり傷んでいない髪の方が使うと、乾燥後にべたついて感じることもあります。あまり傷んでおらず、さっぱりした洗いあがりが好きな方にはノンシリコンシャンプーをお勧めします。
シリコーンは自然界にあるケイ石から作り出した無機と有機の性質を兼ね備える合成樹脂で、植物由来ではないことから、合成物質の代表例として嫌う方もいるようですが、人体への安全性が確認されており、高温や低温に強く、紫外線にさらされても劣化しにくいなど安定性にも優れ、潤滑性があって水をはじくなど、優れた特性を持っています。
シリコーンの役割
優れた撥水性があり、すすぎ~乾燥後の髪の指通りや感触を、配合の有無や量で調整しています。
シリコーンは髪や肌に負担を与える?
シリコーンは地肌の毛穴につまる?
シリコーンはパーマのかかりやヘアカラーの染まりに影響を与える?
ダメージ毛・健常毛の双方に対し、シリコーン配合油剤、ノンシリコーン油剤で処理したのちに、パーマのかかりやヘアカラーの染まりを調べた結果、シリコーン配合有無によるパーマ・ヘアカラーの効果の違いは見られませんでした。
シリコーンは毛髪へのコンディショニング成分などの浸透を妨げる?
洗髪中など、水のある状態では、シリコーンは球状の油滴として髪の表面にあるため、過剰な量でなければ、他の成分の毛髪への浸透を妨げません。
頭皮からは常に皮脂が分泌し続けていて、時間と共に菌が代謝したり酸化したりして、頭皮への刺激物質やニオイの原因物質が増えます。
刺激により頭皮が荒れてしまうと、頭皮がさらに敏感になってしまう為、古い皮脂を長時間頭皮に残さないようにすることをお勧めします。
皮脂量の多い方や、スタイリング剤をしっかりつけている方、洗髪頻度が低い場合は、2度洗いすることできちんと洗えるケースもあります。
十分に泡立ち、頭皮にシャンプーが行き渡っている状態なら、1度洗いで十分です。泡立ちが悪いときには、いったんすすいでから、2度目に頭皮にシャンプーを行き渡らせます。泡立ちが頭皮や髪にある油性の汚れが洗い流せるかどうかの目安になります。
かゆみがある時はその部分の頭皮だけもう1度シャンプーを行き渡らせて洗ったり、すすぎ直すなどするとよいでしょう。
2度洗いでもすすぎをしっかりして、皮脂類を残さないことが大切です。
まだ髪が生えそろっていないうちは、特にシャンプーを使う必要はなく、顔やからだを洗う洗浄料で頭も洗えます。
髪が生えそろって、顔やからだを洗う洗浄料で髪を洗うと、髪がからんだり、きしんだりするようでしたら、シャンプーのご使用をおすすめします。
子供は大人に比べて皮脂量が少ないため、さほど高い洗浄力を必要とはしません。
一方で、お子さま自身の洗髪では、泡立て不足、すすぎ不足が起こりやすく、皮脂やシャンプー成分が頭皮に残りがちなので、気を付けてあげる必要があります。
泡で出てくるシャンプーは、泡で出て隅々までやさしく洗えてすすぎやすい、などを考慮しているのでお勧めしています。
しっかりすすぐのが基本です。
塗布した部分に指を通して、髪全体に行き渡らせるように、ぬるついた部分がないようにすすぎます。
コンディショナーやトリートメントは、すすぎ足りないと髪全体に十分行き渡らず、偏って残る原因になり、固まりで残るとべたつきの原因になり、指通りの妨げにもなります。十分にすすいだ状態でも指通りを良くする効果を発揮します。