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リンス・コンディショナー・トリートメント

  • 髪と頭皮にやさしい洗髪方法

リンス・コンディショナー

毛髪の指通りを良くし、静電気を抑えるものとして生まれました。髪の表面をなめらかにすることによって、指通りを良くし、髪の流れを整えやすくしてまとまりを良くし(=パサつきを抑え)、キューティクルの傷みを防ぎます。
濡れている状態で髪の表面に吸着しやすいカチオン性界面活性剤、と高級アルコールを基本の骨格とし、シリコーンやエステル油などの油剤などで感触の特徴を出すように構成されています。
最近では、髪の内部に浸透し、髪の傷みを補修するトリートメント機能を併せ持つ製品が増えています。

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  • Memo

リンスの由来/石けんシャンプーのスカム除去


水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンと石けんが反応して石けんカス(脂肪酸カルシウムや脂肪酸マグネシウム、スカム)を作ります。
スカムは水に溶けにくく、髪に付着すると、ギシギシして脂っぽさが残ります。
シャンプーの洗浄成分が石けんだった時代、スカムを除去するためにレモン汁や酢といった酸性の水溶液で髪をすすぐことが行われていました。
リンスという名称の由来は、スカム除去のためのすすぎ液からきていると考えられます。今では多くがコンディショナーという名称になっています。

トリートメント

毛髪の内部に成分を浸透させて、髪の状態を整えるもの。髪の傷みをケア・補修したり、髪の質感をコントロールしたりします。家庭向けのヘアトリートメントは、リンス・コンディショナーの機能を併せ持つものがほとんどで、カチオン性界面活性剤と高級アルコールを基本の骨格とし、補修したり質感をコントロールしたりする成分を含みます。ヘアパックやヘアマスクも、ヘアトリートメントの一種で、より効果が高いものや、特徴的な効果や使い方のものが多いようです。

製品選び


コンディショナーとトリートメントの使い分け


トリートメントの補修・保護機能は、コンディショナーより効果が高く設定されている場合が多く、コンディショナーとトリートメントの違いは、効果の程度の違いと理解してもよいでしょう。
普段はコンディショナーを使い、指通りがよくない、髪が傷んでいると感じる場合にはコンディショナーに代えてトリートメントをというのが一般的です。

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普段はコンディショナーを使い、必要に応じてトリートメントを加えるという方法をすすめる場合もあります。
これらの製品の定義やおすすめの使用方法は、メーカー間で統一されているわけではありません。製品に表示されている使用方法を確認して使いましょう。

参考)コンディショナーやトリートメントの直前に塗布して機能を発揮する製品も登場しています。
エッセンシャルキューティクルエッセンス(参照:花王の表面補修技術)


トリートメントの放置時間


髪内部への成分の浸透作用があるトリートメントなどは、塗布したあと、すすぐまでの間に髪になじませておく時間をとることで、効果が高まる場合もあります。
製品の設計に合った効果的な使用方法は、製品に記載されています。


洗い流すトリートメントと洗い流さないトリートメント


洗い流すトリートメント

洗い流さないトリートメント

特徴

濡れた髪全体に塗布してすすぎ、髪全体に薄く万遍なく行き渡らせる。

濡れた髪にも乾いた髪にも、いつでも使える。
気になる部分に塗布できる。

使用目的

指通りを良くし、ダメージ感を低減する。

指通りを良くし、ダメージ感を低減する。

○長所

◯すすぎにより髪全体に効果が行き渡る。
○髪表面の感触がいい。
○重すぎない仕上がり。
○髪が濡れて膨潤状態なので、成分によっては内部まで浸透しやすい

○毛先などつけたい部分に好きな量つけられ、実効感が大きい。
○浸透促進につながる、高濃度塗布/加温処理などが可能。

●短所

●成分を多量に残せない
●高濃度塗布/加温処理などが難しい。

●均一につけるのはむずかしい。重くなりすぎることもある。
●毛髪が膨潤していないので、毛髪の乾燥状態や成分によっては、内部まで浸透しにくい。

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