scalp_care_h1vi_2

シャンプー

  • 髪と頭皮にやさしい洗髪方法

シャンプーの機能は、洗浄だけではありません。
古くから、水になじみにくい油性の汚れをよく落とす粘土や火山灰、また髪の洗い上がりを良くする目的でふのり・卵白など様々なものが使われてきました。
現在は、ほぼ毎日洗髪する習慣の中で、肌や髪への影響に配慮した洗浄成分、頭皮トラブルを抑え、髪の傷みを軽減し補修する成分などが、研究され、機能が強化されています。

シャンプーの機能

使用する水の硬度や水温などの生活環境、洗髪頻度などの習慣、髪質・気候・文化による仕上がりの嗜好性などに合わせて、洗髪しやすく仕上がりにも満足していただけるように、次のポイントを考慮して設計しています。

◇皮脂汚れを取り除く洗浄力


水(湯)だけでは洗い流しにくい、皮脂や脂肪酸などの油性の汚れを水(湯)になじませ洗い流しやすくします。

image-01-l

image-01-m

image-01-s

◇泡質・泡立ち


  • 髪の間を通って頭皮に届き広がりやすい
  • なめらかな泡で髪同士がこすれあうのを防ぐ
  • 泡の持ち(洗浄力が残っている目安になります)
  • すすぎやすい(洗い残しを防ぐ、髪を傷めにくい)

image-02-l

image-02-m

image-02-s

◇使用時~すすぎまで、なめらか


すすぎ始めたときにコンディショニング成分が働くしくみ(コアセルベーション)
これは、洗浄成分であるアニオン性界面活性剤と、カチオン性高分子の複合体をコンディショニング成分として、洗浄を邪魔せずに、すすぎ時に毛髪表面に残す方法です。

image-03-l

image-03-m

image-03-s

シャンプーの構成

シャンプーの主な成分は、洗浄成分とコンディショニング成分です。
洗浄や泡の主成分となるのが界面活性剤です。洗浄力や起泡性などの特徴 を活かし、組み合わせて調整されています。
コンディショニング成分としては、カチオン性ポリマーやシリコーンなどの油性成分が使われています。カチオン性ポリマーは、セルロースやグアーガムなどを原料としたものが多く使われ、すすぎ時にコンディショニング効果を発揮するコアセルベーションの要素です。

毛髪・皮膚のタンパク質構造は、ともに弱酸性のときに最も安定していて、皮膚の荒れが少ないのです。アルカリ性で施術するヘアカラーやパーマの後に分解された毛髪の成分が流れ出ることを抑えられるため、現在は中性~弱酸性が主流です。

シャンプーなどの安全性・刺激性

一般的に、製品の安全性・低刺激性は、成分単独だけでなく、実際に使用される処方として担保されなければなりません。頭皮や髪に対する性能と同様です。

花王の製品についても、それぞれの成分単独だけでなく、使用される製品として、性能、特性、安全性を担保しており、シャンプーは毎日洗っても心地よく違和感なく使えて、髪や頭皮がダメージを受けにくい設計を心がけています。

シャンプーの場合も、洗浄成分として用いられる界面活性剤単独での安全性・刺激性試験の結果を、そのまま製品の安全性・刺激性として判断することはできません。製品には、洗浄力や泡立ち、使用感などの機能を補ったり高めたりするために、洗浄目的以外の界面活性剤を含め様々な成分が配合されているからです。

頭皮ケア成分

消炎剤(グリチルレチン酸ジカリウムなど)


炎症を鎮め、フケ・かゆみを防ぐ効果のある有効成分。
配合されている製品は医薬部外品。

保湿剤(有機酸、センブリエキス、ユーカリエキスなど)


フケが出たり、カサついている場合に、適度なうるおいを補給して乾燥による刺激を防ぎ、地肌の生まれ変わりのリズムを整える助けになる。

抗菌剤(ジンクピリチオン、オクトピロックスなど)


皮脂を分解する菌の増殖を抑えることにより、刺激となる脂肪酸の生成を抑え、炎症(赤み)やニオイを防ぐ。

Q.

抗菌剤は必須なの?

A.

一般的に洗髪頻度の高い場合、頭皮トラブルの元になる脂肪酸と、その原料である皮脂を洗い流せば、基本的な頭皮トラブルは防げます。
洗髪頻度の低い場合、分泌後放置される皮脂量が多い状態が長いため、菌(皮膚常在菌)の増殖を抑えることで頭皮トラブルを抑える助けとなります。
酸性のシャンプーで菌の増殖を抑える効果のあるシャンプーも開発されています。

Page Top