低燃費タイヤに使用される「新シリカ分散性向上剤」

プラスチック・ゴム

「タイヤ用ゴム」は、天然ゴムや合成ゴムからなるポリマーと充填剤などが複雑に混ざり合ってできています。従来、充填剤には強度向上効果の高い「カーボンブラック」を使っていましたが、低燃費性能やウェットグリップ性能を向上させる効果の高い「シリカ」が併用されるようになり、多くの低燃費タイヤに配合されています。

しかし、親水的な性質を持つシリカと親油的な性質を持つゴムではなじみが悪く、ゴムに配合できるシリカ量には一定の制限がありました。またシリカが十分にゴムと混ざりあっていないと、走行中の変形によりシリカ同士が擦れ合って摩擦熱を生じ、かえって省燃費効果が損なわれてしまうという問題がありました。

花王は、(株)ブリヂストンが持つ『ナノプロ・テック』と花王が持つ「界面制御技術」という両社の強みを融合することで、ゴムとシリカの親和性を飛躍的に高めた「新シリカ分散性向上剤」を開発しました。これにより、従来よりも多量のシリカをゴム中に均一に微分散させることが可能となり、タイヤの低燃費性能とウェットグリップ性能を高次元で両立することができます。また、この分散剤は100%植物原料由来でもあり、原料面のサステナブル性を高めることにも寄与しています。

この技術はすでに同社タイヤに使用されており、『ECOPIA EX20』ではウェットブレーキ性能を12%向上させ、省燃費性能も従来同等以上を実現しています。これ以外にも順次採用品が広がっており、サステナブルな車社会の実現に貢献してまいります。

※ブリヂストンタイヤ総合カタログ2016 Vol.1より;従来品EX10対比

「新シリカ分散向上剤」の性能と分散状態

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