「肌へのやさしさ」と「洗浄力」を高レベルで両立した皮膚洗浄技術

スキンケア

花王では、肌にやさしく、汚れをきちんと落とすことが健康な肌を導くという考えに基づき、さまざまな洗浄技術の開発を続けています。

特定のアニオン性界面活性剤の混合物を主成分とする洗浄成分は、皮膚への収着量が少なく、角層の膨潤も低いレベルに抑えていることから、肌への悪影響が少ないことが確認されています(図1)。一方、この洗浄成分は、皮脂汚れと相互作用することにより、高い洗浄力を示すことも確認されています。

石鹸水溶液をしっかりと泡立てたときのキメ細かい泡は、洗浄成分が泡の表面に吸着するため、肌にやさしい洗浄につながることが確認されています。さらに、キメ細かい泡は、皮脂汚れの主成分である液体油を泡膜中に積極的に取り込むことから、高い洗浄力を発揮します(図2)。

落としにくいメイクを確実に落とすには、油の高い洗浄力を利用する必要があります。水と油と界面活性剤からなるバイコンティニュアス相という特殊な溶液構造に着目しました。この溶液構造を応用することにより、油剤の力で擦らずに肌からメイクを浮かせること及び水で素早くすすげるという性質を高いレベルで両立しています(図3)。

花王ではこれらの技術を、洗顔料やメイク落としなどの皮膚洗浄剤に幅広く用いています。

図1 洗浄成分による角層膨潤の様子(矢印の部分が角層)

図2 泡と黄色く着色した油(ラウリン酸メチル)を接触させた時の様子

図3 特殊な溶液構造を利用したメイク落としのメカニズム

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