情報科学を利用した材料開発の効率化~マテリアルズ・インフォマティクス~

インフォマティクス

マテリアルズ・インフォマティクスは、情報科学の技術を活用して効率的な材料設計をめざした取り組みであり、これまで主に実験による試行錯誤に支えられた材料の分野に革命を起こしつつあります。花王でも、マテリアルズ・インフォマティクスの研究を積極的に行なっており、たとえば、ディープラーニングを利用して触媒の電子顕微鏡画像から物性予測や有効に作用している場所を解析する研究などを行なっています(図1)。
さらに、材料設計にとどまらず、洗剤/シャンプー/化粧品などの製品の開発にインフォマティクスを適用するといったチャレンジングなテーマにも取り組んでいます。感触などの価値を数値化して配合処方からしっとり/さっぱり等の感触を予測するモデルを作成し、配合処方と感触の関係の可視化等をめざす研究などがその一例です。
インフォマティクスの分野は技術の進化が非常に速いため、常に技術を高めていく必要があります。そこで花王は大学やベンチャー企業との共同研究を推進し、最先端の研究を行なっている教授や研究員と議論できる場の構築に取り組んでいます。
また花王では商品開発研究所と基盤技術研究所とが自由に議論できる場があり、情報共有しやすい風土があります。これは、マテリアルズ・インフォマティクスを推進するのに適した環境といえます。

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